大きな評価の産業祭

47回目を数える東成瀬村産業祭が好天の中で開催され多くの参観者でにぎわった。 今年からは会期を一日短くしての開催であったが、もしかしてこの計画に苦情もあるのではと思っていたが、会場をくまなく回って村の方々とお話をしてみたが全くそういった苦情もなく、みんな楽しそうに、語り合い、出品物を見、健康展にも立ち寄って気軽に検査を受け、食育研究会での試食、成瀬ダム展示コーナー、雪下ろし作業事故防止展、ペレットストーブ展示、餅まき、抽選会、心相談コーナーなど多様な企画に次々に立ち寄りにぎわっていた。 出品物の合計は416点で例年とほぼ同じでしたが、数年前は300点台であったのがこの数字になっていることは驚きでもある。 特に穀物類が多く出品されているのが特徴であり、地域ごとにも関心のある地域とそうでない地域が大きく分かれてしまっているところに課題があるようにも思った。 農作物の栽培はどこの地域でもたくさん作っておりその栽培技術は高く、関係者の方々の努力によって出品はできることと思われるので、今後そうした呼びかけを督励していただきたいと思う。 審査好評では、そうした出品物の特徴、村の特徴にも触れていただきながら、村の方々の農業に対する意欲を高く評価するものであったし、JA組合長さんからもミニ種苗交換会に匹敵するくらいの出品であることに驚きの声のあいさつがあった。 こうした地域特性を出した農業は今後も積極的に推進していく必要性を強く感じた産業祭でもあった。 関係者の皆さんに心からお礼を申し上げたい。

朝の買い物

この時期の朝の散歩は寒くなってきて結構おっくうになる。 それでも、孫たちは寒いのもなんのその散歩散歩といって聞かない。さすがに雨の日は止めようよといってごめんしてもらっている。 天気が良くても気温は10度以下、孫たちは鼻水もでているのに気にしない。 最低近くの野菜直売所までは出かける。 そのため散歩でも小銭はいつも用意しておかないといけない。 実は、散歩よりもこの野菜の買い物が目的みたいになっている。 大抵は二人の孫と一緒であり、一人ずつ買うわけで、それをちゃんと持たなければ帰らない。 散歩は運動になるのであるが、全く運動どころではない。 時間はかかるし、朝の忙しいときは大変である。 でも、里まで下りてきた山々の紅葉を眺め、孫たちと話しながら歩くのも楽しみでもある。 今日は、我々の結婚記念日、43年にもなることになる。 昨晩は、嫁からお祝いに花をもらった。 孫からは、肩たたきをしてもらったし、もう二人からは、何やら広告の紙で作った訳の分からないプレゼント券(肩もみとお手伝い券だそうです)をもらった。 最高のプレゼントだった。

山村振興連盟理事会

11月の総会に向けて、提出議案の最終確認のための理事会がひらかれた。 会長の中谷元会長、自民党山村振興特別委員会会長、金子議員、吉野議員などが出席されて朝の早い時間から時限立法である山村振興法が来年3月に期限切れとなることから、その継続に積極的に自民党の特別委員会としてものりだし活発な議論をしたとのことであった。 しかし、連盟から提出議案に、我々が今一番の関心事である、地方創生の文言が全くないことに不満が続出、そういった文言をしっかり記述することで原案可決された。 肝心の文言がないのに、原案可決もないだろうが、副会長会議、議長である副会長に一任ということになった。 こうしたことはこれまでもあり、私が秋田県て提案した、ラジオ難聴地域解消対策でも、あったことからいいだろうと感じた。 農水省、国土交通省、総務省、などから担当課長が出席していたが、地方創生についての具体的な提案もなく、我々としては極めて物足りないものであった。 逆ににこんなものかな?とも思えてくるのは残念。 総会の前には、総決起大会にすることだけは確認しあった。 ひと、まち、しごとはいいが何をやるのか、やはり自分達が考えなければならないのだろう! 今回の理事会は、そうした地方の声が積極的に提案され極めて活発であった。 このあと、私はダム事務所の件で国会議員会館にお邪魔し来月要望する内容についても説明してきた。 雨もふり寒くなって来て、いよいよ秋深しの感じの永田町、霞が関でした。

共済事業を視察

  秋田県市町村総合事務組合が行っている交通災害共済事業の山口県における実際の事業を、この事業における審査事務のあり方などを、審査委員の先生方と一緒に研修した。 山口県は平成の大合併で、14市42町村から13市6町になり、こうした共済事業も運営が難しい状況になった。 県労災が主流の中なかなか加入が伸びなかったが、合併後の大きな規模の市が構成団体となり、一気に財政が好転しているとのこと、加えて掛け金が労災よりも安く、見舞金も簡単に給付されことから、加入率も良くなってきている。 そのための対策、掛け金も3段階に分かれており、事務的には煩雑であるが、住民のことを考慮すると極めて現実的であったと考えられる。 新入生に対しては、防犯ブザーを贈るなど、いろいろ工夫しておられ、参考になった。 もちろん、我が方でも独自の加入率対策や運用もしているが、参考にすべきこともこの視察で感じ取れた。 視察した山口県組合からは、山口県庁が目の前で、後背地が山で借景となっているほか、この地が、中世には大内氏が治めていた由緒ある地であり、菩提を弔うために建立したとされる瑠璃光寺五重塔は、屋根が檜皮葺(ひわだぶき)で、全国に現存する屋外の五重塔のうちで10番目に古く、その美しさは日本三名塔の一つで国宝となっている。 このほか山口が文化を大事にしている県であることが随所に感じられた。 日本で最初にホタルなどが棲息できる環境に配慮した河川の護岸工事を取り入れたことも知ったし、駐車場の整備率、散歩道の整備と公衆トイレが随所に整備、しかもその管理が行き届いていることも感心した。 大内氏の文化遺産が脈々と現代に引き継がれてる歴史を感じた。

森林体験教室

東成瀬小学校の5年生になると、森林体験教室が授業の中で取り上げられている。 今年もその体験教室が湯沢雄勝広域森林組合の職員、作業班、雄勝地域振興局、村の林業担当、自然公園指導員などの指導を受けて、懸命に挑戦していた。 普段そうした体験、経験がないことから、興味津々、目が輝いていた。 約45年生ぐらいの杉の木の枝打ち作業と場所を移して、ブナの木の植樹も体験した。 植樹よりも、枝落とし用の伸縮性ノコギリには大変関心があり、物珍しさも手伝って、教えられると楽しそうに作業をしていた。 これに先立って、私からは、森林のもつ役割、森林の大切さ、自然を作る森林を育てるための税金の役割などを話した。 この子供たちが将来こうした森林の役割をしっかりと認識し、森林作り、自然に関心を持ってもらえればという願いを込めての挨拶となった。 こうした努力をこれからもたゆみなく継続しつつ、後世に引き継ぐ努力を怠ってはならないと強く思った。 学業のみならず、地域と子供たちが密接に結びつきつつ、指導してくださった作業員の中には隣の子供がおり、「俺と一緒にやろう!」と声をかけると「うん!」といってそばに行き、ニコニコしながらお互いに楽しそうに作業をしていた。 中には、「来年は孫が来るから一緒にやれるのがとっても楽しみだ」というお母さん(バーちゃんですよね)もおられ、これぞ地域と学校が一体となっている証でもあるという思いを強くした。 この学級は、今年NHKの特番で放映されたクラスでした。 よく言われる、学力対策で特別なことをしているのですかとの質問に対し、特別なことはないと思うよ、ただし、地域と保護者、学校、教師、が一体となって子供の教育に対して関心を、継続して持ち続けてきた結果であると思っているとお答えしているのが、こうした場面でも自然な形で期せずして表れているようにも感じられうれしく思った。 何気ない行動、会話の中にその根本があるのではないだろうか。