森林体験教室

東成瀬小学校の5年生になると、森林体験教室が授業の中で取り上げられている。 今年もその体験教室が湯沢雄勝広域森林組合の職員、作業班、雄勝地域振興局、村の林業担当、自然公園指導員などの指導を受けて、懸命に挑戦していた。 普段そうした体験、経験がないことから、興味津々、目が輝いていた。 約45年生ぐらいの杉の木の枝打ち作業と場所を移して、ブナの木の植樹も体験した。 植樹よりも、枝落とし用の伸縮性ノコギリには大変関心があり、物珍しさも手伝って、教えられると楽しそうに作業をしていた。 これに先立って、私からは、森林のもつ役割、森林の大切さ、自然を作る森林を育てるための税金の役割などを話した。 この子供たちが将来こうした森林の役割をしっかりと認識し、森林作り、自然に関心を持ってもらえればという願いを込めての挨拶となった。 こうした努力をこれからもたゆみなく継続しつつ、後世に引き継ぐ努力を怠ってはならないと強く思った。 学業のみならず、地域と子供たちが密接に結びつきつつ、指導してくださった作業員の中には隣の子供がおり、「俺と一緒にやろう!」と声をかけると「うん!」といってそばに行き、ニコニコしながらお互いに楽しそうに作業をしていた。 中には、「来年は孫が来るから一緒にやれるのがとっても楽しみだ」というお母さん(バーちゃんですよね)もおられ、これぞ地域と学校が一体となっている証でもあるという思いを強くした。 この学級は、今年NHKの特番で放映されたクラスでした。 よく言われる、学力対策で特別なことをしているのですかとの質問に対し、特別なことはないと思うよ、ただし、地域と保護者、学校、教師、が一体となって子供の教育に対して関心を、継続して持ち続けてきた結果であると思っているとお答えしているのが、こうした場面でも自然な形で期せずして表れているようにも感じられうれしく思った。 何気ない行動、会話の中にその根本があるのではないだろうか。