共済事業を視察
秋田県市町村総合事務組合が行っている交通災害共済事業の山口県における実際の事業を、この事業における審査事務のあり方などを、審査委員の先生方と一緒に研修した。
山口県は平成の大合併で、14市42町村から13市6町になり、こうした共済事業も運営が難しい状況になった。
県労災が主流の中なかなか加入が伸びなかったが、合併後の大きな規模の市が構成団体となり、一気に財政が好転しているとのこと、加えて掛け金が労災よりも安く、見舞金も簡単に給付されことから、加入率も良くなってきている。
そのための対策、掛け金も3段階に分かれており、事務的には煩雑であるが、住民のことを考慮すると極めて現実的であったと考えられる。
新入生に対しては、防犯ブザーを贈るなど、いろいろ工夫しておられ、参考になった。
もちろん、我が方でも独自の加入率対策や運用もしているが、参考にすべきこともこの視察で感じ取れた。
視察した山口県組合からは、山口県庁が目の前で、後背地が山で借景となっているほか、この地が、中世には大内氏が治めていた由緒ある地であり、菩提を弔うために建立したとされる瑠璃光寺五重塔は、屋根が檜皮葺(ひわだぶき)で、全国に現存する屋外の五重塔のうちで10番目に古く、その美しさは日本三名塔の一つで国宝となっている。
このほか山口が文化を大事にしている県であることが随所に感じられた。
日本で最初にホタルなどが棲息できる環境に配慮した河川の護岸工事を取り入れたことも知ったし、駐車場の整備率、散歩道の整備と公衆トイレが随所に整備、しかもその管理が行き届いていることも感心した。
大内氏の文化遺産が脈々と現代に引き継がれてる歴史を感じた。