二つの総会

成瀬ダム事業振興協議会と東成瀬村商工会の総会が開かれた。 毎年この時期に開催されておるもので、成瀬ダム事業振興協議会はダムの水源地の村としてその完成に向けて、地元としてあらゆる面での協力をしながら、その目的達成のために結成された団体で、これまでもダム事業応援団体としても各種の活動を展開してきたところである。 ところが、前政権でのダム事業凍結により成瀬ダムも事業見直しの対象となり約3年間、各種の調査事業など見直し作業によって、完全に3年ぐらいは遅れたようであるが、やっと現政権になって事業継続が決定され、予算も約35億円ぐらいが計上される見込みで、こうした団体も少しは運動に明るさが見えたように感じているのではないだろうか。 具体的な事業内容は明らかにされてはいないが、本体着工に向けた事業の調査事業が中心になるようであり、同時に準備工事に向けた作業用工事などが具体化していくものと考えられるようである。 本体着工が遅れた分、それに向けた調査事業は慎重にならざるを得ないだろうし、かなりの調査事業が必要でもあるようで、時間もかかるのではないかと思う。 調査が順調に進み、工事が具体化していくことを願っている。 つづいて開催された商工会の総会は、この春に設立50周年を迎え、次の50年に向けて意欲的に取り組んでいく総会となった。 提案型事業や地域活性化に向けた計画も示され、さらには新たな取り組みも企画され村政にとってもその事業推進には積極的な支援の必要性を感じた総会となった。

梅と桜と桃も咲く

孫たちの誕生などを記念して植樹した、梅、桜、桃に花が一緒に咲いた。 息子夫婦の結婚記念の桜も咲いている。 それぞれ花の咲く時期は違うのであろうが、私たちのところではほとんど同じである。 特に今年は、ほぼ全く同じころに咲きそろったようである。 狭い場所に植樹するしかないので、折角の畑も次第に狭められ野菜もわずかな場所に限られてしまう。 そんな畑を掘り起こした。 ここ数年全く化学肥料や除草剤などを使わずにわずかな野菜つくりを楽しんでいる。 今年も、生ごみを使ったEMペレット肥料を使っての栽培にこだわっている。 防虫対策としては野菜の間に忌避用の花を植えておいている。 これが結構有効であり、多少虫がついてもあまり気にせずに食べることができる。 生ごみたい肥は村の中では結構重宝がられており、使っている家庭も多い。 最近はいろんなところで売られており、これからも次第に注目されるのではないかと思っている。 JAや直場所のほか十文字の道の駅でも売ってくれているようですし、その肥料の分析結果では結構良質の肥料であることが分かっている。 私のような家庭菜園愛好者にとっては手軽な肥料であり、化学肥料をあまり使いたくない方にとってはお勧めの肥料であると思っている。 そんな場所に、植樹しているものですから、植樹した木も成長が早いような気がする。 それがよいのかどうなのかは別にしての話しですが。 村の直売所などで売られている野菜は結構この肥料を使っているし、出荷されるトマトなどの野菜にも使われている。 ここいら辺りがわが村の農産物の特徴でもあり「うり」の一つではないだろうかと考えているし、今後はこうしたことも強調していく必要があるように感じている。  

あぜ道の花

雪が溶けて川端やたんぼ道も散歩コースとなってきた。 この時期一番喜ぶのが私の散歩の道連れである「ココア」である。 その太い足で引っ張られるものですからなかなか大変である。 その途中に写真を撮ろうとしてもなかなかとることができない。しっかりと腰にリードを結びつけないとカメラぶれがひどくなる。 しかも、花そのものも小さな花が多く、見過ごしそうになる。 名前もうろ覚えで、後で図鑑なんかを見て確認したいがそんな時間もないままにしてしまっているが、それはそれでいいと自分に言い聞かせている。 まだまだ周囲の草も大きくならないので、可憐な花は今のところ際だって美しく見えるし、この私にも見つけることができる。 朝の散歩コースに見る草花は何となくすがすがしく見えてならない。 楽しみの一つである。 今日もがんばるぞ!といった気分になってくる。

村祭り

私の地域の春祭りは毎年5月12日に行われていた。この日は小学校も臨時に休校にしてもらい子供たちの子供みこしを鎮守様に奉納してきた。 地域の子供たちが担いで地域の各家々を回って昔からの納歌を歌ってその家の安穏と無事故を祈願して回った。各家庭でも地域の子供たちが回ってくるものですからご祝儀を挙げて感謝してくれた。 大事な地域行事であり、小学校も臨時の休校にして地域行事に協力してくれたものでした。 しかし、小学校が統合されてからそうした対策も無理があり、次第に各地域の春祭りなども日曜日に行われるようになってしまった。 ところが、今年は巡り合わせで、5月12日が日曜日になり、本来のの祭典の日となり天気も前夜来の雨も上がり絶好のお祭り日和となった。 親子会が3団体、それに伝統的な岩井川青年会の納もので4団体がにぎやかに村中を巡り歩いてくれた。 青年会には、今年から地域おこし協力隊員となった中村君も参加し元気に参加していた。 どんな気持ちで参加し、この地域のこうした行事をどのように感じたのか後で聞いてみたい。 こうした伝統的な行事はこれからも続けていってほしいと願いたいものです。

林地残材活用

化石燃料の枯渇が懸念され、さらには原発のチエルノブイり事故以降その安全度と使用済み核燃料の処理対策の遅れ、投資効果などが大きくクローズアップされる中で、新たなエネルギー対策の必要性が望まれている。 太陽光、風力、木質バイオマスがその主要なエネルギー源であろう。 私どももその必要性については強く感じておおよそ10年ぐらい前からその対応に取り組んできたところです。 環境に優しいい村づくりの立場からもその重要性は今後も取り組んでいかなければならないことになると考えている。 そんな折、横手市森林組合と(一般財団法人)石炭エネルギーセンターの共催で、「降雪山間地域の未利用バイオマスを利用したトリジエネレーションシステム実証事業」のお披露目会が10日にあったのでお邪魔した。 この種の現場を視察するのは初めてのことであり、近くでこうした取り組みをされていることはいよいよ我々の地域でも大きな関心が現実のものとなってきており、さらに降雪山間地域を抱える地域での取り組みに大きな期待感もあるし、関係者の皆さんに感謝したいものである。 この、実証事業の目的は、未利用木質バイオマスの利用、電力、熱、バイオコークスを生産するトリジエネレーションシステムの構築をし、二酸化炭素削減効果や事業性・採算性、他の地域への波及性並びに地域づくりへの貢献性などを検証するものでした。 事業は横手第2工業団地に山口県で実験したプラント(平成18~23年度までNEDOが実証実験したプラント)をそっくり移設し10トン/日ガス化コジエネレーションと0・3トン/日バイオコークスを製造、その原料として、市内から算出される10/日未利用木質バイオマスの収集して納入しながら2年間のプラント実証実験を行い、各事業効果を検証するものとなっている。 実証フィールドとしては、地域内に豊富なバイオマス資源があること、100km圏内に石炭火力発電所がない未利用間伐材や林地残材の減少によって森林の整備が進む一方、豪雪地帯であることによる降雪期のプラント運転の課題、バイオマス発電事例がない、ことなどがあげられる。 こうした事業内容を実証実験するもので、本格的な実証プラントを見学するのは初めてであり、実に効率的に考えられているように感じた。 実証実験であることから、そのプラントのすべてが無駄なく試験の過程から生産される熱源のすべてを活用できるように実に無駄なく設計されておるように感じた。 その効率性を追求するのは、実証プラントであることから当然であるとしても、それが実際のプラントとしてうまく機能し生産に直結してくれればよいと願いたい。 それにしても、このプラントは解体される計画であったものを要請によって移設されることになったようであるが、こうした新たな実証実験には大きな投資が必要であり、そうした経過を経て企業化されていくことになるのでしょう。 これが一般企業では、自社の経費で開発経費として実験され新たな商品開発が行われてるのでしょうし、エネルギーなどという分野ではこれは、国家レベルでの課題でもあるのでしょう。 同時に、我々からすると第一義的には、林地残材の利活用といった分野での効果に期待するところであり、今回のプラント運用も、周辺地域としても木質バイオマスの提供としての役割に期待したいし、そのバイオコークスのみならず、ペレットストーブやボイラー燃料などにも波及してくれればと願っているところである。 こうした試みに大いに期待したいものである。