地域包括医療

地域医療とりわけ国民健康保険加入者の多い地方の医療機関の持つ役割は、医療現場と行政の保健福祉が地域全体で関わり、総合的に包括的に連携しながら進める必要性のある重要な「地域包括医療」が求められている。 現在この趣旨に沿った事業が全国的に国保医療機関(村の場合国保診療所)と役場の民生課の保健師を中心にした組織と介護保険担当、国保担当などが連携して推進しているところです。 具体的に何をどのようにしてと言われると説明しにくい面もありますが、現在進めている住民の介護保険や検診事業、予防接種、栄養指導、などすべての住民に係る健康事業、医療事業が多かれ少なかれ連携して機能的に進めるようになってきていると理解してよいだろうと思っている。 そうした試みが、診療所、民生課の職員を中心にしてそれぞれの課題を設定し、解決するための研究をし、発表しあい研鑽している。 その発表の場である平成25年度秋田県国民健康保険診療施設協議会研修会(ミニ学会)が横手市大森病院と高齢者福祉センターを会場にして開催された。 数年前には東成瀬村でも開催されており、会場を持ち回りで実施している。 今年は、村からも看護師から一題、保健師が一題の二つが発表された。 保健師からの「マシーントレーニングの実施効果」と題しての発表で、それの効果についての事例であった、発表に対し参加者から研究成果に対し意見、具体的な問題点などが出されれていた。 看護師からは「常勤医がおらない診療所の機能を果たす取り組み」の研究成果が発表された。医師不在とともに薬局も閉鎖され、院内処方が余儀なくなり、およそ900種類に及ぶ調剤と管理が看護師の負担となったことや、診療体制にあたっては、およそ25名近い医師の交代体制で約1年乗り切るための診療体制の住民周知、患者さん方の選別、患者輸送車の配車体制の設定など、ご協力いただいたお医者さん方との調整などそれはそれは大変な事態に即応した状況などが発表された。 これに対しても、医師不足からくる問題点が大きなかだいとしてしめされたことであり、私自身の医師確保ができなかった責任を図らずも露呈した形で、申し訳なくも、恥ずかしいような思いでいっぱいであった。 これらの発表は、一部内容は違うようですが、来る10月初旬の島根県での全国国保診療施設医療学会で発表されることになっている。 こうした全国レベルでの発表で、お互いに研究しあい、住民の包括医療のあるべき姿に向けてより一層前進していくことを期待したいものである。

キノコの写真展

湯沢市の市民プラザで、日本自然保護協会自然観察指導員の佐々木進さんの「キノコ写真展」が開かれているので行ってみた。 写真をただ見るのもいいのですが、解説がないとなかなか折角の写真の良さがわからない。 写真そのものは、佐々木さんの腕が確かなことは前々から知っていたので、それを見るのも良いのですが、電話をしていったところきてくれて説明を聞きながらの鑑賞でじっくりと、展示されていた50点を見させてもらった。 この50点のうち特定されていなかったキノコを発見しそのキノコを、佐々木さんがキノコ博士と言われる畠山さんと相談して命名した「カオリシロシメジ」と言うキノコも紹介されていました。 私たちが通称「もたし」と言っているキノコも10種類があるとのこと、更には湯沢市のスキー場である市民の森などにも、コウタケ(村では「シシタケ」と言っている)が結構生育しているとのことに驚いた。 実は、毒キノコの見分け方をお聞きしようと思って出かけたのですが、ただ単に割ってみたぐらいではだめで、茎の部分、特に根本部分に袋状になっているものがあれば、おおよそ毒があると思っても良いとのことであったようでした。 これだけでも大いに参考になりました。 キノコを使った、酒のつまみにも詳しく、ついつい話し込んできてしまった。 今度は山野草の写真展を開くそうです。 是非行ってみようと思う。 イヤー実に詳しい方です。 しかも淡々と話す姿は、本当に自然を愛している方だなーと思ってしまう。 佐々木さんとは私の病気のことでもいろいろ相談もしたりしていたので、そのお人柄には惹かれるものが多くありますし、相当な酒豪でもあるようです。 何よりも、日本酒党であるのが良い! いよいよ熱燗の季節ですねー。 キノコの料理が酒ののつまみに最高という、相当な料理人とみた。  

病院経営の難しさ

秋田県の医療機関での一番大きな問題点は、医師の偏在が極端であることであるようだ。 特に秋田市内にはこんな表現をしても良いのかどうなのかは議論のあるところでしょうが、医師会のしかるべき方が懇親会などでも話しておられるところからして、あながち違うことではないでしょう。 特に、秋田市内は大学病院をはじめとして総合病院が最低5カ所はあるし、その病院には言一定の医師数が確保され、経営的にも問題なく運営されておられるようであるとのことである。 その要因は、開業の先生方を始め医療機関が先の総合病院を始めとして充実しており、人口一人あたりの医師充足率は極めて高いとのことである。 こうした一方で、我々湯沢雄勝地域などでは、いかに総合病院とはいえ、医師確保がままならない現状である。 特に、内科、消化器内科、循環器科などでは極端に医師の確保が難しく、病院長を始め関係者はそれこそ東奔西走で医師確保に涙ぐましい努力をしているのが現状であるようだ。 その医師不足が病院経営に直ちに跳ね返り、運営委員会などでは苦しい現状報告となってしまいがちである。 そのことは、各自治体の病院、診療所経営でも言えることであり、その大小はあるにせよ、同じである。 しかし、それも、今後秋田市内を中心とした医師充足率の高い地域であっても、医師過剰時代が来るとのことで、病院経営今申し上げた比較的大きな総合病院とても必ずしも安泰ではないのではないかといったお話もあった。 それでは、数年後には今医師が不足している地域に、お医者さんが飛躍的に充足されるのかと言ったことになるかと言えば、どうしたわけか、うーんとうなってしまうのが現状のようである。 一部の方々の中には、「もう少しすると医者は余ってくる」などと勝手なことをおっしゃられる方もありますが、言っておられる方もおりますが、私などからすれば「とんでもない!」と真っ向から反論してきたし、そう思っている。 その要因は何なのか? これには関係するものとして悩ましい限りであろうと思う。 おかげさまで我が診療所はしっかりと、お医者さんがきていただいておりそんな苦労はありませんが、これまでは本当にこのことには苦労が絶えなかったので、病院の運営委員会などでは人ごとではないように感じている。 国、県がこうした問題には積極的に関与し協力していただきたいものである。 朝夕の散歩のメンバーは時折替わります。雲の名称はつけませんでした。

決算審議を通じて

決算特別委員会を通じて感じたことの一つに、決算額の問題とは別に、その事業内容にふれられたことがあった。 一つは、道路整備促進同盟会の活動内容、動きなど具体的な内容にふれた質問であった。 こうしたことこそが、今後我々構成員が今後改善していくべき事業内容であり、決算特別委員会などで今後の方向などを真剣に議論をしていくべきものであり、重要であると感じた。 この同盟会は、県内であっても多くの同盟会組織があり、果たしてきた役割は大きいものと感じている。 それが、県をまたいでの組織となると、結構温度差があり、なかなか思うような活動にはなり得ない歯がゆさがある。 しかし、しかし現実には同盟会長の所在自治体の意向などが色濃く反映されるし、運営もその方向で進められるのが通常である。 当然のように、3.11大震災以降岩手県の沿岸部に対する復興整備は優先されている、従って、県境部に向けての整備は遅れがちであることは否めない事実である。 我々としては、それはそれとして県際観光を重視とする観点からの整備にはより力を入れていきたいところであり、引き続き強力に運動を展開する必要があるものと感じている。そうした観点からの議論を深めあい、行政、議会が一体となってこれまでも同盟会などに参加してきており、小さいことのように感じられるが、予算の多寡によることなく、本質的な議論の必要性を感じたところでした。 同じく、審議を通じて村が加入している「日本でもっとも美しい村連合」の運動展開で、職員の方々にもお願いし「まずは身の回りかの環境整備」からと言うことで、庁舎周辺の環境美化に取り組んでもらっているが、これが公共施設全般に及んでいないことが、図らずも今回の審議で明らかになった。 こうしたことも、もっともっと具体的に議論し合い、「それは行政のやること」から一歩踏み込んで、道路や路肩などの環境整備で、各集落の協力などの可能性を含めて議論していくべきものであるように感じた。 日本でもっとも美しい村連合というと、何かどこかよそ事のような感覚でとらえられ、あるいはそうした程度の関心しかないとするならば、折角、先人が築いてきた田子内橋、仙北道、緑の回廊という資産を、後世に残すべき責務を持っている我々の世代が、しかるべき機関に申請し、専門家による調査の結果、その団体加入が認めら、その運動に参加している意義がなんなのか?と疑問すらが浮かび、情けない思いでいっぱいである。 私自身その意義が周知徹底していないように思えて残念でならないし、改めてその意義を理解いただきこぞってこの運動に参加していただけるよう努力する必要性を感じたところでした。 そんな翌日の朝の雲は、孫が言うには「風雲」だそうです。そういわれてみれば、なんだか「風」を連想させるような雲でした。

議会決算特別委員会

24年度に村が執行した一般会計、特別会計の決算状況を審議する村議会決算特別委員会が二日間の日程で開催され、その初日の審議が開かれた。 一年間の歳入歳出、事業の説明などそれはそれは膨大な資料の提示が求められ、職員もその準備にかなり慎重に取り組み、多くの時間を割いて準備した。 本当に仕事とはいえご苦労を掛けた、ご苦労様でした。 その資料も、事業内容をかなり詳しく説明しており、求められる資料も年々厳しくなっているようだ。 かっての決算特別委員会などでは、提示資料などはほとんど全くなく、決算書のみでの一発審審議で、議論もかみ合わなく、しかも審議もあっちに行ったりこっちにいったりと審議時間の無駄も多かったように感じている。 ところが、議会でもそうした無駄な時間を少なくし、効率的に決算審議をするためにこうした資料の提示を求め、より具体的に事業内容に踏み込んだ審議ができるように改革してきたところであると思っている。 決算審査は、どちらかというと、すでに終わってしまった事業の審議であり、予算に比べ軽んじられがちであるが、実は、そうではなく、翌年度以降の事業計画の参考になる重要な反省と検証作業でもあり、その審議内容如何によっては、翌年度以降の予算化に大きく影響するものと私は考えている。従って、議員の考え方や議会の意向も知ることができる重要な内容を含んでおり、じっくりとその委員会に出席して私自身改めて事業内容の確認をしているところですし、私がお答えしなければならない事業には積極的に答えるようにしたいと考えているところです。 そうした視点での大局的な議論、審議であることを心から期待しているところでもある。 一日目を終えて、いくつかの課題も見つけ、事業の深みをつけるとか、内容の充実を工夫するとか、新たな取り組みの必要性なども感じている。 私自身もよく理解できなかった事業もあり、別の視点からの見直しを強力に進める必要性もあるように感じた事業などもあった。 やはり、決算は今後の事業推進にあたって重要な内容を含んでいることがあるものです。