病院経営の難しさ
秋田県の医療機関での一番大きな問題点は、医師の偏在が極端であることであるようだ。
特に秋田市内にはこんな表現をしても良いのかどうなのかは議論のあるところでしょうが、医師会のしかるべき方が懇親会などでも話しておられるところからして、あながち違うことではないでしょう。
特に、秋田市内は大学病院をはじめとして総合病院が最低5カ所はあるし、その病院には言一定の医師数が確保され、経営的にも問題なく運営されておられるようであるとのことである。
その要因は、開業の先生方を始め医療機関が先の総合病院を始めとして充実しており、人口一人あたりの医師充足率は極めて高いとのことである。
こうした一方で、我々湯沢雄勝地域などでは、いかに総合病院とはいえ、医師確保がままならない現状である。
特に、内科、消化器内科、循環器科などでは極端に医師の確保が難しく、病院長を始め関係者はそれこそ東奔西走で医師確保に涙ぐましい努力をしているのが現状であるようだ。
その医師不足が病院経営に直ちに跳ね返り、運営委員会などでは苦しい現状報告となってしまいがちである。
そのことは、各自治体の病院、診療所経営でも言えることであり、その大小はあるにせよ、同じである。
しかし、それも、今後秋田市内を中心とした医師充足率の高い地域であっても、医師過剰時代が来るとのことで、病院経営今申し上げた比較的大きな総合病院とても必ずしも安泰ではないのではないかといったお話もあった。
それでは、数年後には今医師が不足している地域に、お医者さんが飛躍的に充足されるのかと言ったことになるかと言えば、どうしたわけか、うーんとうなってしまうのが現状のようである。
一部の方々の中には、「もう少しすると医者は余ってくる」などと勝手なことをおっしゃられる方もありますが、言っておられる方もおりますが、私などからすれば「とんでもない!」と真っ向から反論してきたし、そう思っている。
その要因は何なのか?
これには関係するものとして悩ましい限りであろうと思う。
おかげさまで我が診療所はしっかりと、お医者さんがきていただいておりそんな苦労はありませんが、これまでは本当にこのことには苦労が絶えなかったので、病院の運営委員会などでは人ごとではないように感じている。
国、県がこうした問題には積極的に関与し協力していただきたいものである。
朝夕の散歩のメンバーは時折替わります。雲の名称はつけませんでした。