カテゴリー別アーカイブ: 農政

農業担い手サミット交流会

「第15回全国農業担い手サミットinあきた」雄勝地域交流会・情報交換会が湯沢市で行われた。 サミット終えた全国の参加者が県内をAからMの13地域に分かれ、さらに地域ごとに特色ある取り組みをしている農業の事例研修をした。 そのうち1日には雄勝地域コースでは村の(農)なるせ加工研究会が選定され、バス1台で視察研修に訪れ、代表の谷藤トモ子さんから事業説明を受けており、大変関心が深かったようです。 前日の31日には湯沢のホテルで情報交換会が行われ、それこそ全国から集まった農業の担い手の方々が賑やかに情報交換をしておられました。 ホテルでの食事も、ありきたりの食事ではなく、すべて雄勝地域で生産された農産物を使用した料理でもてなしておられ、参加者からは地酒も十分に堪能しておられたようですが、食事もまた心のこもった地元食材を使った調理でものすごく好評であった。 ホテル側でも、主催者側の意向を尊重していただき、積極的に応えてくれて素晴らしいごちそうになったものと思っています。 翌日、なるせ加工所の視察場所でお会いしたら、大変喜んでおられた。 九州、四国、山陰、北陸、近畿、関東、東北など本当に全国規模での参加で、県内を含めると230名を越える大交流会で、本当に元気の出る催しであった。 何よりも、全国規模のこうした大会が秋田県では年に何回か行われていると思うが、こうした県内の地域に分散してそれぞれの地域を視察研修する機会はこれまで全くなかったのではないかと思うし、そうした視点での大会運営は秋田県全体を見直してもらうためにも、あるいは関心を持っていただき理解をいただきながら、秋田の良さをPRする絶好の機会であろうと思われる。 何も、決まり切ったホテルの食事ではなく、地場の特産を使いながら、それぞれの地域の特徴を見聞していただくような考えもとても大事であるように感じた。 主催者の今回の企画には大きな拍手を送りたいと思うし、諸手を挙げて賛意を表したい。 すべて、秋田市だけで大会を行い、そこからの視察行動となると限られて来るであろうし、秋田の良さを全国に発信するには決まったことしかできないように思っていた。 それが今回の担い手サミットで十分に新たな展開ができることを証明したように思うし、今後関係者が努力すべき事であるように感じた。 わが村の食材として、イワナ、カボチャ、トマトなど結構使用した料理も出されていましたし、サミット会場などでの即売にも工夫を凝らしておったようですこぶる好評であった。 うれしいことです。

産業祭二日目

昨日の好天から曇り空から雨になってしまった産業祭二日目、この日は優秀な農産物を生産した農家などの表彰式を行った。 出品点数417点を審査し、その講評が秋田県雄勝地域振興局農林部普及センターの課長から丁寧な審査結果が行われた。 厳しい高温と水不足が懸念された夏を、技術と優れた管理により見事に乗り切り手塩にかけた農産物がで生産できたことに対し、賞賛の声がありました。 受賞された方々は、どなたもその地域での農業の中心的存在であり指導者であることがわかりますし、結構年齢が行っておられますが、まだまだ元気であり何時までも現役を貫かれ後輩のご指導をいただきたいと思う次第である。 何よりも、もてる技術を惜しみなく後輩に伝えていくことはとても大事なことであり、我々がどんなお手伝いができるのか難しいけれども検討することができないだろうか? これは、農業ばかりでなく、林業であっても同じで、あらゆる職種でも言えることでもあるでしょう。 表彰式の後は、恒例のもちまき、即売会、抽選会、森林組合の苗木プレゼント、魚介類の即売と盛りだくさんのイベントが組まれ、そうしたせいか、二日目のお客さんはこれまでより多かったという声があちこちから聞こえてきました。 受賞された皆さんおめでとうございました。

森林セラピーで地域起こし

image image image 広島県境に近い島根県飯南町を視察した。 尾道・松江線の高速道開通による飯南町の発展性は厳しい環境下になることが予測されていたようで、このことは、高速交通体系の下ではどの地域でも大きな課題となっているように感じている。 その課題解決策としての小さな田舎(まち)からの「生命地域」宣言、〃いのち彩る里飯南町〃では、森林セラピーなどによる地域興しに取り組んでおられた。 石崎町長さんから町の概況をお聞きし、第3セクターのフロンテイア・あかぎ、の阿部社長(元特定郵便局長)から具体的な事業取り組みについての研修を受けた。 この話しで特筆すべきは町の総合振興計画に対して、第3セクターである「あかぎ」がどのように協力するかということと、何を成すべきかをしっかりと課題として、あるいは会社の方針として捉えていることであった。 町の91%が森林で、その資源を有効に活用し、通過型の観光客誘致から滞在型観光、健康、福祉、介護までも含めた森林セラピーを通した地域興しに取り組んでる行政運営はとても参考になった。 森林セラピーによる健康維持は大事であり、中長期的に渡る滞在を通して、収容能力は20人と少ないが、セラピストによる案 内とテレビなどはない清潔感一杯のホテル、地元の食材中心の食事などは、大変な好評で、広島県など都市部からの利用が倍増しているとのことであった。 この申し込みは、旅行業資格のある会社に一本化し、旅行プランから食事まで総てできる仕組みにしており、良い試みであると思った。 やまといもという特産品の生産取り組み、町の発展計画との整合性、協調性、高速交通体系からはずれた場合の考え方、次善対策等々大いに我々も参考にしなければならないと感じた視察研修であった。 スキー場とホテルプラン、栗駒山荘、焼石、栗駒、広大な森林資源、原生林、散策コースの設定、森林セラピーの育成、ガイドの養成とコース、案内の義務づけ、特産品としての、平良かぶ、トマトなどやれることはたくさんまだまだあると思った。 考えれば無尽にある資源を私達は持っていることを感じた視察でもあった。 セラピーは、人間の持っている五感のうち、70%は視覚を使っているそうで、目を閉じて、他の五感を活用し健康維持に活用することも、セラピーの一つであることをわずかな時間に感じた。 単純なのかな

山村振興をブロックで研修

image image 24年度の北海道・東北6県山村振興ブロック会議が、北海道白糠町で開かれた。 会議には、国から4省庁の山村振興担当の実務者にも出席してもらい、それぞれの制度説明と紹介、 さらには制度に対しての問題点、課題、要望などの意見交換が出来るまたとない機会である。 今回は、空き家対策については、このブロック特有の課題として発言があり、超法規的対策が求められたが、どのような具体的な法制度が求められるのか、今後具体的に研究していく必要とのことになった。 村の場合も現在2件の課題を抱えており、後からの懇親会で意見をもらった。 他にも、豪雪対策、国有林面積に応じた交付税措置、水源税対策、固定価格買取制度の継続と見直しの課題、などについても意見交換がなされた。 私からは、過疎債のソフト事業とハード事業の枠配分に配慮、秋田県町村会が計画している情報化事業の共同化に対する支援策、豪雪時の算定基準の見直し、などについて意見を述べた。 白糠町は、釧路から約1時間の距離にある町で、酪農と漁業、工業は食料品製造が主体の町であり、酪農などで課題を抱えているとの町長さんの話であった。 この日は寒いくらいの天気で、炭火を使った魚や貝などの海の幸を焼くご馳走はちょうど良いくらいの天候で、この時期には考えられないことであった。

要望活動に動きまわる

町村会として取りまとめた25年度政府予算に対する要望活動を集中的に行った。 各省庁と国会議員に要望するわけであるが、与党の代表には、幹事長室で逢坂副幹事長に直接要望した。 但し、現政権になってからは、与党に対しては、要望容を限定され二つの省庁だけであった。 これも変な話であると思いつつ、指示に従うしかなかった。 県連の方針か本部の方針なのかは分かりません。 秋田県全体の課題を二つの省庁に絞れといわれてもなかなか難しいですよね。 それでも、副幹事長はニセコ町長出身で地方自治体のことは十分理解しておられ、要望内容についても、話しやすかったし、回答も極めて具体的であった。 TPP参加反対要望についてもよく議論したい、医療の充実、医師確保対策についても現政権になってからは、医師が約700人も増加しているが、政権はどうもPRが下手くそでまずいともいわれてもいた。 介護保険料の増大が自治体の財政基盤を揺るがす問題でもあり、適切な国としての対応を求めたところでした。全体的には理解出来るご回答も頂けたように感じている。 小宮山厚生労働大臣には直接要望出来た。 医師確保対策については副幹事長の回答とほぼ同じ内容でしたし、介護保険料の増大が自治体にとっては重大な財政基盤を揺るがす問題でもあり、適切な国とし ての対応を求めたところでしたが、現在審議中の社会保障と税の一体改革法案が制定されることにより一定の低所得階層で引き下げになる見込みであるとの回答 を頂けた。 我が村の場合、保険料を押さえられている要因として保健師や民生児童委員、社会福祉協議会などのマンパワーの充実にあるように感じていることを紹介したところ、関心を示しておられました。 与党議員との意見交換会では、TPP問題、社会保障と税の一体改革などで、我々が考えていること、あるいは報道されていることとは、かなり違う感覚であることが披瀝された。 政権中枢におられての情報の豊富さと、中央省庁の動向などかなり具体的な内容の意見交換が出来た。 省庁、与党本部、与党議員と与党中枢におられる議員のどこが押さえどころなのか?つくづく考えさせられたし、総選挙後の展望までも極めて大胆にふれられたようにも感じた。 厳しい現実であるようだ。