カテゴリー別アーカイブ: 農政

過疎と山村の理事会

image image 昨日に引き続き全国山村振興連盟の理事会が開催された。 会長は代々自民党の農林族の有力者がなっており、秋田県の二田元代議士が会長期間もあった。 現在は中谷元防衛大臣がなっている。 山村振興は文字通り全省庁に関わっており、関係省庁から全て来賓として来てくれる、そこでは、それぞれの所管事項を説明して制度の利活 用を期待する挨拶をする。 会長からは、二酸化炭素の吸収源対策としての森林税については、昨年やっと100億円がついたが、経産省と環境省のそれぞれの意向もあって、吸収源対策にはならなかった、今年も、その課題は解決されず、来年度以降に延びてしまった。引き続き努力する旨のあいさつがあった。 代議士は自民党のそれぞれの部会長さんなど3名が出席された。 予算的にもかなり大幅に伸びたようである。 午後には、全国過疎連盟の理事会があった。 この連盟は代々知事が会長になっており、佐々木喜久治秋田県知事がなっていたこともあった。 現在の会長は溝口島根県知事が当たっておる。 理事会の後、どうなる日本経済の行方と題しての講演があった。 総務省からは関地域力創造審議官と山口過疎対策室長が出席してくれた。 審議官からは、地域の活性化なくして日本の発展はないものと考えている、そのため、総務省に「地域の元気創造本部」を立ち上げた。 多様で柔軟な対応、しかも、継続性が重要である。 新たな施策として「自ら考え自ら取り組む」地域の創造力対策に応募が沢山あるそうで、この話は初めて聞いた話であった。 昨日の会議でも情報がタイムリーに届かないのか、あるいはその情報を把握出来ないのか、どこかに課題がありそうだ。 いずれ、山村振興事業であれ過疎対策事業であれ関心をもって常に留意するようにする必要があることを改めて感じた。 こうした、政権交代や政治に変化のある時は特に気を配らなければならないと思う。 講演では、なかなか歯切れのよい景気動向についての話しで、今年の夏頃には景気は上昇するであろうし、世界的にも全体的に大きな変化の兆しが望めるとの話であるものの、物価1%上昇には最低2年は掛かるだろうとのことであった。 消費税も国民全体が負担するための消費に関わって行かなければならないのではないかと感じた。 若いエコノミストで、嶌森さんという新聞などでは盛んと寄稿している方で、大胆な予測をし、しかもそれが当たっておられるようで、今人気のエコノミストであるようでした。 image

山村振興役員研修

image image image 全国山村振興振興連盟の役員研修会が全国町村会会館を会場にして開かれた。 講師は総務省財政局調整課長と農林水産省農村振興局中山間地域振興課長のお二人であった。 政権交代によって予算も大幅に見直され、その概要について大ざっぱな説明があった。 しかし、短時間ではとても理解する事はできず、今後担当課長や県単位での説明によって具体的に示される事になるようだ。 当然現段階では、まだ施策の具体策などを示されることは無理なようであった。 しかし、各県の支部長から活発な質問があり、私も防災行政無線整備についての、補正予算と新年度予算の事業における財政対策に矛盾があることをお聞きしたら、補正予算がどうしても予算枠が少なく、申し訳ないとのことであった。 やはり、これまでもそうであったが、補正予算は活用すべきであるし、情報は早い方がよいことがはっきりした。 しかし、補正予算が提示される頃には、各県では既に提出してしまっており、どうしたわけか我々のところにその情報が来たときには、既に遅くなってしまうことが多いようで、県段階での情報に課題があるのかな?と感じた。 今回は、職員の給与削減問題でも、いろいろ考えさせられることもあった。 農林水産省の予算でも、かなり活用できる項目もあるのではないかと思われ、今後具体的には直接本省に照会できるよう担当の方々にお願いしてきた。 こうした形のつながりは大事であるように思っておる。 image

冬のツアー

首都圏の生活協同組合・パル・システムと湯沢、雄勝、横手のJAと農業生産団体で組織している「パル南部圏」が主催する冬のツアー「産地へ行こう」の参加者15名が、昨日と今日東成瀬村と湯沢市を訪れている。 東京と神奈川のパルシステムの募集に応じた5家族15名でした。 今年は首都圏でも雪が降って散々な思いがあったことでしょうが、やはり本場の雪にはことのほか期待感があったようで、それぞれの思い入れがあったようです。 こうしたツアーはどちらかというと、動きのない見学が多い中で、村に来ていただいた方々に対しては、思いっきり体験型のツアーで大きな強い印象を受けたようです。 特に、小学生もおり、感激も多かったように感じられました。 きりたんぽづくりの体験、雪合戦、雪遊び(そりのり、しり(けつ)ぞりのり、ミニかまくらづくりなど盛りだくさんの企画で、どれも実際にお体験であり、その作ったきりたんぽを夕食のきりたんぽにしたり、作ったミニかまくらに夜にはローソクを点灯したりと、内容の濃いものであったようです。 子供たちは、すっかり雪にはまってしまい、あすも思いっきり遊ぶぞ!と意欲満々でした。 夕食も、地元の食材を使った料理であり、郷土色あふれる料理に私も満足で、自慢して接待して歩いた。 参加者の多くは、3世代家族が2世帯もあり、格好の家族旅行となったようでありましたし、中には吹雪を体験したかった!とか、雪が東京都は比べ物にならないような軽い雪で、吹き上がってくる様子を見たかったなど、我々が日常体験していることが期待として出てきていました。なかには、また来てみたいという家族もありぜひおいで願いたいと思う。 何か特典を考えなきゃならないかな?とふと感じたところでした。 昨日の夕食のメニューを参考まで。 先付(豆つびし煮、こごみ梅紫蘇和え、蕗のとう豆腐)懐かしい料理で満足!、煮物(山菜の田舎煮)この煮物に凍み大根が入っておりこの説明をお客さん方にはしっかりと説明したところでした、これは良かった!、造り(鯉洗い、うるい、妻一色)、焼物(サーモン白桃焼き、鶏利休焼き)、揚物(ヒロッコかき揚げ、こしあぶら薄揚げ、納豆いそべ揚げ)、塩味でこれがよかった!鍋物(きりたんぽ鍋)体験で作ったキリタンポでとてもよかった!、食事(五目おこわ朴葉蒸し)ねばりのあるあきたこまちであろうか大好評!、香の物(いぶり大根、いぶり人参、ばしょう菜、花ナス)以上でありました。 こういった料理は、かなりの評価を受けると感じている。 ただし、お客さんの好みもあることから、十分な配慮が必要であるし、そこいらあたりは具体的に考えたり体験していくことは当然のこととして、なにか光明が見えてきたように感じた。

消防団幹部会と収穫祭

日曜日、久しぶりに晴れ間ものぞくいい天気でした。午後から村の消防団幹部会と滝ノ沢フアーム(農事組合法人)の収穫祭が行われた。 幹部会では、これから冬に向かっての消防団の活動、行動計画の打ち合わせと出初式の日程確認、役割分担などと、さらには現在進められている各集落の自主防災組織の立ち上げに協力することの打ち合わせなどが行われた。 この組織立ち上げや、運営に当たっては消防団が中心的な役割を担っていただく必要があるように考えられるし、その確認と意識をしっかりと持っていただきたいと思っている。 災害時の備蓄倉庫の確認、集落ごとの備蓄の在り方、内容の確認なども普段から確認しておく必要性なども話し合われた。 このあと、滝の沢フアームの2回目になる収穫祭が会員、取引のある関係者もお招きしての30名近い方々の参加で盛大に行われた。 2年目にして水田の直播栽培に取り組み、その成果も期待されたところであり、予想通りの成果がある一方で、新たに取り組んだりんどう栽培での諸課題や、枝豆栽培の出荷時期や高温の夏対策などとともに、出火販売の課題なども課題であることが浮き彫りになったようでした。 しかし、そうした課題は、農産物に取っては常に市場との関係もあり難しい反面、あらかじめ予想しておく必要性もあるようであり、それも織り込み済みといった感じの組織としてのとらえ方をしておるなど、しっかりとした考え方で、不安や混乱なども感じられないと思った。 着実に、組織としての形が整いつつあり、今後の法人運営にも安定感のある運営になるものと感じられた。 今後、村には何か所かの法人が組織化される動きがあり、その先達として大いに期待したいと思っているし、村としても支援していかなければならないと思っている。

三つの大会に参加

image image image image 昨日で今年の大きな全国大会は終わった。 朝から、簡易水道の全国大会に出て、続いて山村振興の大会に出席した。 会長は解散でその対応に忙しく、会長代行が代理した。 今回は、二人の町村長から意見発表があり、とても参考になった。 長野県泰阜村の村長からは、もともと、在宅介護を中心に村政を進めており、あまりご自身も農業をなさってはいるが、農林業の話題になっている耕作放棄地や、限界集落については、元もと開墾してできた農地であり、元に戻るのであるからやむを得ないとする考えであり、限界集落であっても、もともとなかった集落であることから、2ないし3集落はなくなるかもしれないが、これまたやむを得ないとの考えをしっかりと持っておられた。 そんな村政運営の中で、ガソリンスタンドが廃止されることになり、交付金を活用し、村とJAOBが出資し、JAのOBが社長になり会社運営をしたりバスの運行中するなどのほか、村が建設した高齢者協同企業組合が高齢者共同住宅の運営、小中学生の山村留学、ジジ王国としての農家レストラン、農家民宿、特別養護老人ホームの運営などこれらは、全てIターンが中心になって運営されているとのこと、驚きである。 しかも、村がダメというのはもともとの住民である原住民であると仰っていた。 これらを支えているのは、やっぱり『人』、今、高齢者集落を支えているのは、「緑のふるさと協力隊」、農業自立の経営を目指し取り組むのは、地域おこし協力隊、村の情報発信に取り組むのも、地域おこし協力隊の5名であるそうです。 補助金から、補助人へ、やっぱり『人』に行き着くようでした。 そうですよねー。 そうなんですよ、でもなかなか実現するには難しい面がある。 着実に進んでいるとは思っているのですが、がんばらなくちゃ! このあと、岐阜県白川町の町長から、上流は下流を思い、下流は上流に感謝する「日本の宝水源の里」とする考え方にも、大いに賛同できるものがあった。 これからの地域づくりの理念には、こうした考え方がしっかりと必要であると感じている。 参考になる、事例報告であった。 このあと、国保制度改善強化全国大会が開かれ解散のあおりを受け国会議員の参加が少なく、更に会館にもおらない、寂しいような大会であった。 しかたがないか。 昨日は歩いたな!15000歩も舗装道路を歩くとすっかり疲れてしまう。 体力に応える。 土の上であったり、芝生ではそんなに感じないが!