カテゴリー別アーカイブ: 道路交通

道路整備促進同盟会の運動の変化

村が参加加盟している道路整備促進のための同盟会はたくさんある。 設立当初はその目的達成のために、熱い思いで参加しているのであるが、最近になってその意気込みがどうも不足がちであるように感じられてならない。 開会から約30分程度で閉会する、あるいは質問、意見など全くなく終了してしまうことも珍しくない。 これは一体何に起因しているのだろうかと帰り道などに考えてみると、政権交代後「コンクリートから人へ」のマニフェストなるものののもと、公共投資が「悪」とする意識が先行してしまい、社会資本整備の遅れている地域からそうでない地域の区別なく議論の対象となってしまい、あきらめムードとそれに伴い事務局を預かる会長自治体の担当職員にも、そうした意向が蔓延してしまっているように感じているのは間違いだろうか? 我々の職員もその幹事会、事務局会議には当然同席しているはずですから、その場面での意見を述べるように期待したいと思っている。     昨日も国道397号整備促進期成同盟会の総会が行われ出席したが、内容的には横手から岩手県大船渡に通じる道路であり、我々にとっては通年通行は悲願であり、その実現に今後とも旗を降ろすことなく着実に運動を進める必要性のある道路であり、3・11の大震災では生活支援、災害支援に大活躍した道路であることもあり、現在は復興道路としてその整備は大きく進んでいる。 それも大事であるが、当初目的の通年通行による日本海岸と太平洋岸の交流道路として、いわゆる「横軸」の重要性は十分に認識されたことから今後のこの運動の重要性はますます重みを増してくるもの考えられるし、そうでなければならない。 奥州市議長さんからもこの点を強調されていたし、私からは冬季閉鎖期間の短縮に努力していただくようこの会として要望してきた。 そのための道路改良整備、施設整備、あるいは路線変更を含めて本格的な検討する時期が来たのではないかと考えられる。 同盟会の在り方について、改めてその意義を考えさせられた日であった。

山村振興をブロックで研修

image image 24年度の北海道・東北6県山村振興ブロック会議が、北海道白糠町で開かれた。 会議には、国から4省庁の山村振興担当の実務者にも出席してもらい、それぞれの制度説明と紹介、 さらには制度に対しての問題点、課題、要望などの意見交換が出来るまたとない機会である。 今回は、空き家対策については、このブロック特有の課題として発言があり、超法規的対策が求められたが、どのような具体的な法制度が求められるのか、今後具体的に研究していく必要とのことになった。 村の場合も現在2件の課題を抱えており、後からの懇親会で意見をもらった。 他にも、豪雪対策、国有林面積に応じた交付税措置、水源税対策、固定価格買取制度の継続と見直しの課題、などについても意見交換がなされた。 私からは、過疎債のソフト事業とハード事業の枠配分に配慮、秋田県町村会が計画している情報化事業の共同化に対する支援策、豪雪時の算定基準の見直し、などについて意見を述べた。 白糠町は、釧路から約1時間の距離にある町で、酪農と漁業、工業は食料品製造が主体の町であり、酪農などで課題を抱えているとの町長さんの話であった。 この日は寒いくらいの天気で、炭火を使った魚や貝などの海の幸を焼くご馳走はちょうど良いくらいの天候で、この時期には考えられないことであった。

道路整備の熱意

    道路整備を促進するための同盟会はたくさんあるが、昨日開かれた「横手・東成瀬線」の総会では住民の熱意が強く伝わる総会となった。 この会は、横手市山内の三又地区と東成瀬村岩井川地区の住民が中心となって組織された道路整備促進のための同盟会で、極めて意味のある同盟会である。 この会では近くて遠い隣村の地域が何とかして通年通行を実現しようとして取り組んでいる同盟会で、これまでも秋田県のご協力で、平坦地の道路改良は積極的に整備が進んでいるものの、肝心の峠越えが工事費も大きく、なかなか具体的な事業計画策定までは、それぞれの事情もあり、策定できないでいる。 しかし、昨日は来賓として5人の県議会議員が出席してくださいましたが、柴田県議からは挨拶の中でこの同盟会の目的についてずばりと指摘をされまして改めてその方向をしっかりと示していく必要性を強く感じた。 つまり、「平坦地の道路改良を求めているのではなく、冬でも峠を越えると、ジュネス栗駒スキー場に行けて、両地区の交流が活発になるし、国道107号にも直結し、自動車道にも連絡できるようにすることにより、県外からの観光客の誘致も大幅に増大するなど、それこそ「世界」が違ってくる」と言ったご挨拶でありました。 全くその通りで、これはとりもなおさず、県境や郡境にある地域の最大の課題であるのである。 そうした地域はどこにでもあるというご意見もあるし、そうしたすべてを解消するには大変な投資が必要であり、一体全体あなたたちはどれを優先的に解消したいんだと言った意見のあることも承知しているが、我々からすると「全部」であると言わざるを得ない。 これが未来永劫解決しないまま取り残されていったんでは、均衡ある発展など到底おぼつかないのであることは自明の理である。 くじけることなく、しっかりと発信し続けていかなければならないと思ったところでした。 なんと言っても地域住民との連携は、我々にとっては大きな励みである。 懇親会も盛り上がったし、元気あふれる熱意ある総会であった。 終わって同級会の集まりがあったのでそれにも出席し、結構ハードな一日であった。 ぐっすり寝てしまい朝のニュースでビッグニュース。 オリンピックのサッカー男子が優勝候補のスペインを破っていた。 バンザーイ!それいけー!  

地域にうずもれているものの活用

秋田新幹線が開業し山形新幹線が新庄まで伸びてから、本線である奥羽本線が完全に脇に寄せられてしまった感じの「山形新幹線大曲延伸推進会議」もどことなく力が入らない気がしてならない。 どうしてなんだろうか? 運動もそれなりの工夫をして計画的に推進してきたことは事実であり、事務局の会長市もいろんな企画をしてくれている。 今回の総会にも、秋田県観光文化スポーツ部の次長も出席してくれたし、県議会副議長、湯沢雄勝、横手市選出県議会議員、国会議員秘書、振興局など多くの来賓が出席してくれた。 総会そのものは問題なく議事が終了し、終わってから研修会があり、講師に秋田内陸線の応援団的存在の「くまのたいら企画代表の、大穂耕一郎氏の講演があった。 氏は、東京都出身で鉄道マニアが高じて高校までは東京文京区であったが大学は秋田大学に入学し、その後は東京での教師生活を経て、退職後は北秋田市に居を移し、先の企画事務所を設立し、鉄道による地域おこしをしている方であった。 「奥羽南線の思いで そしてその40年後の課題」と出しての講演は、鉄道フアンならではの懐かしい数々の写真をたくさん取り入れた、パワーポイント を使っての話で、その中からありふれた光景であっても、鉄道フアンはどこかで関心を示してくれるし、それにいかにして気づくか、そこがポイントなるように 感じた。 今走っている奥羽線の車両は都会型で全くまずい、JRではこれからは「リゾート白神」のような列車を走らせるような方向であり、そうなれば海岸線ばかりでなく内陸線であってもよい素材はあるように 感じた。 現実に、氏は現在秋田内陸線でいろいろな仕掛けをされているようで、観光事業にかかわっている我々としては大いに参考になった。 お話の中で気になったことが一つ。 それは、農村風景の中で、田んぼの畔が「緑や青」ではなく「黄色や茶色」なっていることに幻滅を感じている、特にそれが米どころ新潟で多く見られる ことにショックを受けていること、しかも「有機農業米」と称してJAが盛んに宣伝していることに何か違和感を感じていること、秋田県も除草剤を使っている ことでは東北でも多いほうであるようであるが、救いは電車から見る風景では少ないことに救いがあるように思っているとのことであった。 なるほど、納得である。 確かに、あれは見た目には決してよくありませんが、しかし農家にとっては止むを得ないことなのかもしれません。 最後に次のように述べていた。 目の前に 当たり前にあるもの 見えないところに ひっそりと眠っているものを 活かして使うのは 地域の人たちです

一関から山を越えて

国道342号線整備促進期成同盟会の総会があり一関に出かけた。 総会での議事は順調に進行し、会長である一関市長からは岩手・宮城内陸地震以降復興道路」としての位置づけで整備をしてきておることがあいさつで述べられた。 総会に引き続いて、秋田県雄勝地域振興局建設部長から秋田県側の342号線の整備状況が説明され、岩手県側の担当道路課長から同じく岩手県側の整備状況が説明された。 この道路は、平泉の中尊寺が自然遺産に登録されて以降平泉が爆発的に観光客が増大していることから、宿泊観光客を受け入れる体制整備としての道路整備が今後求められてくるものと考えられることから、この同盟会も当然そうした意味合いから重要であると考えられる 。 我々としてはそうした観点と同時に、春山除雪による恒常的なゴールデンウィーク前の開通には積年の願いであり、ここ数年は秋田県側はほとんど県振興局のご協力で、その期待に応えてくれておりありがたいことである。 一方、岩手県側も努力をしてくださりほぼ同時期に開通しておるものの幾分遅れがちであることは否めない。 そこで、「真湯」以降須川温泉までの間の整備についての計画をお聞きしたところ「長期計画はない」とのことで大変残念な思いであった。 一関市内から真湯までは約35分、そこから急坂で曲がりくねった道路は、観光客からは随分と何とかならないもんかとの話を聞くこともあり、お聞きしたのであるが、現状は厳しいようだ。残念! さらに、一関市が事務局となっている同盟会が4つもあり、構成団体も多少の違いはあるもののほとんど同じでありながら、総会日程の調整に苦慮してい るとの事務局の発言があり、今後検討させていただきたいとの提案があったが、幹事会でも話題にならない突然の発言であり、その真意が不明で困惑した。 この総会には一関市選出の県議会議員が5名もおり、そのうち3名が出席してくださっており、事務局のこの提案に、我々県議はそれぞれの同盟会の趣旨 に沿って運動を展開しているのに、そうした提案には抗議をしたいという、極めて異例の展開になった。もちろん、来賓としての立場からの意見はふさわしくな いとも思うが、との断りを入れての意見であった。 これに対する明快な解答はなく、規約に沿ってよく検討するべきであるとのことで、終わったがどうするのであろうか? こうした提案なのか、単なる発言なのか、同盟会を多く持っている事務局などはよく研究しておかないといけないことであると感じた。 どうも日程調整が難しいことから、何とかして効率的に総会を開きたいと考えてのことでないかと思うが、どうもいただけない運営であった。 そんな思いを持ちながら、山越えの342号を通って来たが、地震以降大分整備も進んでおるものの、屈曲した道路は相変わらずであった。しかし、待避所も多くできており、車線は十分ではないものの途中途中は2車線のところもあり、地震の復旧事業も進んでおった。 緑に包まれた山々のあちこちかでは、地震の影響での地滑り跡が今なお生々しかった。