国道342号線整備促進期成同盟会の総会があり一関に出かけた。
総会での議事は順調に進行し、会長である一関市長からは岩手・宮城内陸地震以降復興道路」としての位置づけで整備をしてきておることがあいさつで述べられた。
総会に引き続いて、秋田県雄勝地域振興局建設部長から秋田県側の342号線の整備状況が説明され、岩手県側の担当道路課長から同じく岩手県側の整備状況が説明された。
この道路は、平泉の中尊寺が自然遺産に登録されて以降平泉が爆発的に観光客が増大していることから、宿泊観光客を受け入れる体制整備としての道路整備が今後求められてくるものと考えられることから、この同盟会も当然そうした意味合いから重要であると考えられる 。
我々としてはそうした観点と同時に、春山除雪による恒常的なゴールデンウィーク前の開通には積年の願いであり、ここ数年は秋田県側はほとんど県振興局のご協力で、その期待に応えてくれておりありがたいことである。
一方、岩手県側も努力をしてくださりほぼ同時期に開通しておるものの幾分遅れがちであることは否めない。
そこで、「真湯」以降須川温泉までの間の整備についての計画をお聞きしたところ「長期計画はない」とのことで大変残念な思いであった。
一関市内から真湯までは約35分、そこから急坂で曲がりくねった道路は、観光客からは随分と何とかならないもんかとの話を聞くこともあり、お聞きしたのであるが、現状は厳しいようだ。残念!
さらに、一関市が事務局となっている同盟会が4つもあり、構成団体も多少の違いはあるもののほとんど同じでありながら、総会日程の調整に苦慮してい るとの事務局の発言があり、今後検討させていただきたいとの提案があったが、幹事会でも話題にならない突然の発言であり、その真意が不明で困惑した。
この総会には一関市選出の県議会議員が5名もおり、そのうち3名が出席してくださっており、事務局のこの提案に、我々県議はそれぞれの同盟会の趣旨 に沿って運動を展開しているのに、そうした提案には抗議をしたいという、極めて異例の展開になった。もちろん、来賓としての立場からの意見はふさわしくな いとも思うが、との断りを入れての意見であった。
これに対する明快な解答はなく、規約に沿ってよく検討するべきであるとのことで、終わったがどうするのであろうか?
こうした提案なのか、単なる発言なのか、同盟会を多く持っている事務局などはよく研究しておかないといけないことであると感じた。
どうも日程調整が難しいことから、何とかして効率的に総会を開きたいと考えてのことでないかと思うが、どうもいただけない運営であった。
そんな思いを持ちながら、山越えの342号を通って来たが、地震以降大分整備も進んでおるものの、屈曲した道路は相変わらずであった。しかし、待避所も多くできており、車線は十分ではないものの途中途中は2車線のところもあり、地震の復旧事業も進んでおった。
緑に包まれた山々のあちこちかでは、地震の影響での地滑り跡が今なお生々しかった。