全国山村振興振興連盟の役員研修会が全国町村会会館を会場にして開かれた。
講師は総務省財政局調整課長と農林水産省農村振興局中山間地域振興課長のお二人であった。
政権交代によって予算も大幅に見直され、その概要について大ざっぱな説明があった。
しかし、短時間ではとても理解する事はできず、今後担当課長や県単位での説明によって具体的に示される事になるようだ。
当然現段階では、まだ施策の具体策などを示されることは無理なようであった。
しかし、各県の支部長から活発な質問があり、私も防災行政無線整備についての、補正予算と新年度予算の事業における財政対策に矛盾があることをお聞きしたら、補正予算がどうしても予算枠が少なく、申し訳ないとのことであった。
やはり、これまでもそうであったが、補正予算は活用すべきであるし、情報は早い方がよいことがはっきりした。
しかし、補正予算が提示される頃には、各県では既に提出してしまっており、どうしたわけか我々のところにその情報が来たときには、既に遅くなってしまうことが多いようで、県段階での情報に課題があるのかな?と感じた。
今回は、職員の給与削減問題でも、いろいろ考えさせられることもあった。
農林水産省の予算でも、かなり活用できる項目もあるのではないかと思われ、今後具体的には直接本省に照会できるよう担当の方々にお願いしてきた。
こうした形のつながりは大事であるように思っておる。






広島県境に近い島根県飯南町を視察した。
尾道・松江線の高速道開通による飯南町の発展性は厳しい環境下になることが予測されていたようで、このことは、高速交通体系の下ではどの地域でも大きな課題となっているように感じている。
その課題解決策としての小さな田舎(まち)からの「生命地域」宣言、〃いのち彩る里飯南町〃では、森林セラピーなどによる地域興しに取り組んでおられた。
石崎町長さんから町の概況をお聞きし、第3セクターのフロンテイア・あかぎ、の阿部社長(元特定郵便局長)から具体的な事業取り組みについての研修を受けた。
この話しで特筆すべきは町の総合振興計画に対して、第3セクターである「あかぎ」がどのように協力するかということと、何を成すべきかをしっかりと課題として、あるいは会社の方針として捉えていることであった。
町の91%が森林で、その資源を有効に活用し、通過型の観光客誘致から滞在型観光、健康、福祉、介護までも含めた森林セラピーを通した地域興しに取り組んでる行政運営はとても参考になった。
森林セラピーによる健康維持は大事であり、中長期的に渡る滞在を通して、収容能力は20人と少ないが、セラピストによる案 内とテレビなどはない清潔感一杯のホテル、地元の食材中心の食事などは、大変な好評で、広島県など都市部からの利用が倍増しているとのことであった。
この申し込みは、旅行業資格のある会社に一本化し、旅行プランから食事まで総てできる仕組みにしており、良い試みであると思った。
やまといもという特産品の生産取り組み、町の発展計画との整合性、協調性、高速交通体系からはずれた場合の考え方、次善対策等々大いに我々も参考にしなければならないと感じた視察研修であった。
スキー場とホテルプラン、栗駒山荘、焼石、栗駒、広大な森林資源、原生林、散策コースの設定、森林セラピーの育成、ガイドの養成とコース、案内の義務づけ、特産品としての、平良かぶ、トマトなどやれることはたくさんまだまだあると思った。
考えれば無尽にある資源を私達は持っていることを感じた視察でもあった。
セラピーは、人間の持っている五感のうち、70%は視覚を使っているそうで、目を閉じて、他の五感を活用し健康維持に活用することも、セラピーの一つであることをわずかな時間に感じた。
単純なのかな 












