ブナ枯れを憂えて

  昨年あたりから少しづつ見られていたようである「ブナの葉の枯れ」が今年は拡大している。 調べてみたら、山形の月山あたりで3年前ぐらいから現出していたようである。 昨年は湯沢市秋ノ宮あたりでも確認され、村の中でもそうした現象が散見されていた。 今年は私が毎日見慣れている「合居川」方面の山並みが異常なくらいに赤い、農作業をしている大先輩から「あれはなんだと!」と言われ、その前に気づき担当から聞いたところ、ブナ虫が葉っぱを食べているのだとのこと。 昨日は別の知人から「いや、虫ではないとおもう」との話しで、実際枝を切り取ってきてくれたが、虫が食べた跡は見えない。 そこで「合居川」の方に言ってみたら、道路沿いにそのような樹がありよく見てみたら、黒い虫がついている。 ウエツキブナハムシと言うそうで、体長は6.5mmほどのむしであるようだ。その下には赤茶けた糞であろうと思われるおびただしい量が落ちていた。 どうもこれが原因らしい。 今のところ。葉っぱが食われているだけで、樹幹には影響がないと言うことで、関係機関でもそんなに大きな問題意識は持っておらないようである。 昨年あたりからそうした傾向が見られてはいるものの、今年もしっかりと葉が茂っており、大丈夫であろうとの考えのようだ。 山菜採りに入っている人たちもそんなに心配はしていないようであるが、大丈夫なんだろうか? しかし、これが長年続くとどうなるんだろうか心配である。 対策は今のところ全くないようである。 極端な話し、自然生態系の根幹であるブナ林が消滅したらどうなるだろうと心配でならない。 学者の一部では、激減するというシュミレーションをしている方もおられるようだ。