カテゴリー別アーカイブ: 農政

またぎ料理

DSC_0119[1] (山ウサギ鍋) DSC_0123[1]                             (恒例の山ウサギの競り) 久しぶりにまたぎ料理をご馳走になった。 今年も二月の初旬に友達からウサギ汁をやるから来いと誘われたのですが、運悪く風邪気味で熱が出て体調も思わしくなく、行くことができず残念であったし、今年はだめかなと思っていたところ、東成瀬村の猟友会の皆さんが恒例の「巻き狩り」をやることになり、そのご案内をいただき喜んで出席した。 このまたぎ料理は、独特の味付けであり、石の鍋でじっくりと煮込んだ山ウサギの鍋は絶妙な味であり、更に肉の刺身、肝臓をニンニクをつけて食べる、更に腸を丁寧に洗いもろみをつけて薄い味噌味で食べるなど、まさしくまたぎ料理の神髄とも言われるご馳走であった。 会話も山の話から、巻き狩りの自慢話、熊山の話、果ては失敗談など実に賑やかである。 全校的に、鹿やイノシシ、猿、等の農業被害が多発し、西日本では各自治体はその対応に大変な苦労をされているし、東北でもその被害は徐々に広がりつつある。 われわれ山村地域の振興を図る全国山村振興連盟でもこの問題は大きく取り上げられているところであり、法律改正などその対応に当たっているところであるが、大きな課題の一つに狩猟免許の所持者が年々減少し、有害獣の駆除に苦慮している現実があるようだ。 我が村でも、猟銃所持者が年々減少し、しかも高齢化しつつある。それでも、我が村では若い世代のそうした所持者が少しではあるが出てきていることは嬉しい現象であると思っている。 そんなことも話し合いながら、和やかに美味しくいただいた次第である。ごちそうさまでした。

頑張っている加工所

DSC_0045[1]       (総会の模様)DSC_0046[1]     (かゆ餅の乾燥中、歯触りもよく三種類の味付けと干し餅のポソポソ感が絶妙) 農事組合法人・なるせ加工研究会の総会が開かれた。 第7回目となる今期の総会は会員数16名のうち14名が参加して一年間の決算、事業実施状況などを承認して総会を終えた。 この法人の特徴は会員さん達が農家の主婦やおばあちゃん達が会員となって出資し合って結成したもので、それまでJAこまちに事業や会計のほとんどを手伝っていただいて運営してきたところでしたが、施設の管理やら事業展開を拡大するために法人化して自ら経営運営をして行くために法人化したもので、意欲的な加工食品を次々に製造し商品化して評価をしていただいている。しかもそれなりの実績を示していることは素晴らしいことであると思っている。 その過程では、会員の意欲であり研究心と地場産品に対する思い入れが強いことであると思っている。 その会員さんたちの中には、結構な年齢のおばあちゃんたちもたくさんおられる。しかし、このところそうした年齢に対する課題もあるように聞いている。 これまでの献身的な意欲と取り組みに感謝しつつ、なんとかその意欲をそぐことなくソフトランデイングしていくように改革に努めていただきたいものである。 まだまだ元気なばあちゃんたちも多いし、何らかの形で係わっていくことは可能であるとのことでしたので大いに期待したところです。 経営状態は順調であるようですし、今期は予期しなかった経費支出もある中で、経常利益を出せたことはその努力に敬意を表したい。 今後も多いに頑張っていただきたい。 新作品の、米粉を活用した「かゆ餅」の干し餅がこれから計画的に出荷されることになるようで、その売れ行きにも期待したいと思っている。

給食センターと肉加工センター内覧

IMG_0398 臨時議会と来年度予算の内示会を終えた後の25日午後から建設中である学校給食センターと食肉加工センターの内覧会が行われ議会と一緒に施設の概要を見学した。 同じ敷地内に建設中であるが全く別々の施設であり分離されておることは当然であるが、感じたこととしては、新しい施設であることとは別に、衛生管理や食品管理など食材搬入を含めて実に細やかな配慮をしていることであった。 施設の性質上当然のこととしても、これだけ徹底すると間違いのない給食の提供、肉加工品の生産ができるだろうと感じた。 給食センターは公共で整備することは多くあるのではあるが、食肉加工施設の公共整備は極めて珍しいことであると思う。 先日山村振興連盟の全国理事会が東京で行われ、出席した際にも情報交換会と自由民主党の農林部会などでもこの食肉加工センターの事例が紹介されていた。 全国的にはイノシシ、鹿、サル、などの被害が大きな農作物被害を超えて政治課題となっておる中、獣類の食肉加工施設(ジビエ食品)が少しあるぐらいでこうした牛などを中心にした加工施設は珍しいようである。 この給食センターは3月中には試験運転の計画でありこの施設で作られた給食が子供たちに喜んでもらえるように期待したい。 一方食肉加工センターの運営は、臨時議会で「羽後の国フアーム(菅原一範)」とすることが議決されました。 このほか、臨時議会ではスキー場、栗駒山荘、山ゆり温泉、農産物加工施設、育苗センターなどの管理運営をこれまでと同じ秋田栗駒リゾート(株)、農事組合法人・なるせ加工研究会、こまち農協などを指定管理者として指定し運営していただくことも議決していただいた。  

山村振興懇談会

image (講演する原調整課長) image (講演する円山課長) 全国山村振興連盟副会長理事が出席して、総務省自治財政局・原調整課長から、地方財政全体についての28年度対策が丁寧に説明された。 大変具体的な説明であり、国が取り組む姿勢、方向が示されたし、新たな取り組みにたいし我々が既に取り組んだ事業をあり、結構財源対策になるのではないかと感じた。 農林水産省農村振興局・円山 地域振興課長が出席し、新たに始まった山村活性化支援交付金のついてもふれられた。 制度そのものについての広報が遅れ制度活用が約50%になっていないが、この活用についても言及された。 我が村でも、100%のソフト事業であり利用のしかたによってはかなり効果のある事業であり、新年度も是非活用したい。 この課長さんについては、直接電話で連絡も取り組んだかたであり、大変丁寧に指導していただき感謝しており、お礼も申し上げたところでした。 森林環境税についても一定の方向性が税制改正大綱に書かれたこともあり、大きな前進であったと考えている。 新年度からは、林地台帳の整備が求められることになるが、我が村のように国土調査が完了した団体はスムースにいくものと考えている。 活発な意見交換のあと、国会議員である宮脇山村振興連盟会長も出席して意見交換会をした。 席上、前段の懇談会でも円山課長にのべたが、農地集積交付金制度の課題については、担当局長に連絡すること、会長にはこれとあわせて農地の基盤整備の 平野部と山間地の特殊性を考慮するように要望した。 内容の恋懇談会であった。

秋田の里地里山50

image image 中山間地の農地が急速に管理が難しくなり、荒廃していっているのが現実である中にあって、住民が集落を挙げて保全活動に熱心に取り組んでいる秋田県内の14地域を「守りたい秋田の里地里山50」に始めて認定した。 山間地の農村地域として次世代に引き継ぐようにしようとするもので、とてもよい考え方であると思っている。特に私たちの村は、日本で最も美しい村連合の加盟団体としていち早く、日本の元風景を維持しつつ後世に残す大事な資産としてもその、活動に積極的に取り組んでいることから、そのサイドからも、こうした動きを紹介していきたい。 いよいよ世の中そうした視点から農村を視ようとする考え方になって来ているようにも感じられてならない。よい動きであると感じてもいる。 今回の秋田県の動きと共に、国土交通省東北整備局長の前職が観光庁課長であられたようで、先日お話をする機会があり、日本で最も美しい村連合のことについても知っておられ、どうして国が関わらないのかなーと不思議がっておられた。 そろそろそちらサイドからも何らかの動きがあるかもしれません。 いずれ、農村と里山 はこれからの大きな資源となっていくと思われるし 、ただ漫然と待つのではなく積極的な動きも必要となってくるものと感じている。