カテゴリー別アーカイブ: 農政

冬空の様相

image 強い風の朝。 昨日も朝から強風が吹き荒れ、我が家のポストも倒れてしまっていたが、今朝もさらに強い風である。 昨晩は妻が福岡から帰る日でったが、飛行機が遅れに遅れ、帰宅は午前1時にもなった。 最終便が羽田発で1時間以上も遅れたようで、先日の私の例もあり、これからの飛行機利用は考えなければならないかもしれないないきがしてきた。 こんな気象状況は最近はありすぎる感じがする。 ところで、農政もいよいよ抜本的に変革期にはいるようである。よくよく研究しなければならないと思う。 難しい決断も必要になってくる事態がありそうだ。 やはり、ここでも情報の充実が大事になってくることになる。 今日も、秋田で青果物価格安定基金の会議があり、出席するが先般の雪によるりんご、ブドウなどの枝折れ被害も話題になるだろうか。 いろんなことが次から次へと出てくるものです。

発展に向かって

地域の発展のための事業にはいろいろな手法があると考えている。 今年も取り組んできた農業振興のための集落営農と法人化、その事業展開としての施設整備であるミニライスセンターが岩井川と手倉に完成し、もうすでに今年の作業を終えたところである。 この状況を見て、新たに農家では作業委託を含めて委託したいとする農家が増加しているようである。 今後の村の農業施策の展開として、国の動向などを見ても一定の方向としてある意味で示唆を与えているように感じている。 新たな温泉施設もボウリング工事が見事に新たな温泉源泉に当たり、しかも分析した研究所でも、久しぶりの温泉らしい温泉を掘り当てたといった言葉を残すくらいのアルカリ性単純硫黄温泉(ph値9・8、毎分350ℓ、温度46・4℃)で、群馬県四万温泉、箱根湯本温泉、大分由布院温泉、飯坂温泉、長野野沢温泉、道後温泉、など全国的にも著名な名湯に匹敵する位の温泉であるようだ。これくらいの温泉は全国的にはベスト10に位置するくらいの温泉であるようで、これはすごいことであると思っている。 一方、須川温泉の栗駒山荘は、酸性の強い温泉として、全国レベルでもベスト3に値する温泉を持つことになった。 スキー場では休んでいた第4リフトを整備し、営業を再開することとした。人気のあるボーダー愛好者を中心に、滑走距離の長いこのコースの入込も期待している。攻めのスキー場としたいと考えている。 栗駒山荘も浴場を中心に第一期の改修が終わり、来春には2期工事を終えて文字通りリニューアルオープンしたい。 これによって、農業施策、雇用、物産、スポーツ振興、交流人口の拡大など村の振興対策としての一定の方向を示すことができつつあると考えている。 今後これらの施策をこれからの畜産振興、みちの駅構想などと合わせてどのようにリンクさせていくか、具体的な構想を多くの方々のご指導をいただきながら進めていかなければならないだろうを感じている。 そのスタートラインとしての今回の竣工式であると考えているところである。 たくさんの方々のご理解で竣工式典ができ、お祝いできたことを感謝しているところです。

山村・過疎地の期待

日曜日、村の進むべき方向を政権与党に求めての要望する機会があった。 政権与党の幹事長は絶大な権限がある時期があったし、現在もそれは間違いなくあるものと感じている。 従って小さいながら地方自治を預かるものとしては、そうした機会は大事にしなければならないと思っている。 昨日の要望会では、中長期的に村の発展のためには、何としても物心両面からして「交通アクセスの整備充実の重要性」があると考えていた。 この際多くの課題がある中で、思い切って「国道397号線の通年通行化の実現」に向けて積極的に要望活動をしていくべきではないかと考えでこの一点に絞り要望した。 今後この方向をしっかりと重点的にとらえて要望する機会としたいと思っている。 歴史的にも重要路線であったこの路線を、これまでも整備充実に求めてきたが今後しっかりと改めてその活動を展開したいと思っている。 県際交流、観光、経済活動など多くの発展要素のあるこの路線整備に集中していきたいと考えている。 その要望会の後、村で初めての集落営農農業法人「滝ノ沢フアーム」の収穫祭に出席した。 結成3年を終えたこの法人も、しっかりと組合員の協力で運営され、村の農業法人としての先達役を果たしつつあり、村内でも新たに二つの集落で設立され、林業法人も立ち上がるなどとともに、あらたに若い世代の法人も立ち上がった。 とき新たに、政府においても農業の抜本的な農業政策の転換期ととらえ、これまでの政策をしっかりと見直そうとする重要な時期に来ているとの観点から、予断なく反省と検証の上で、しっかりと新たな政策を提言しようとしていると理解している。 それは、これまでの農業政策の在り方を検証しつつ、文字どうり新たな農業政策、農家対策、を示そうとする新たな生みの苦しみに対応しようとしているものと理解している。 そんな時期に積極的な農業対策に取り組んでいる滝ノ沢フアームの活動は評価しても良いと考えている。 ある意味では誠に時代にマッチングしたものであるとも感じている。 もちろん課題もあると理解しているし、その課題解決にあたっては農業行政の基本としても支援協力しなければならないと考えている。 この法人の構成メンバーもしっかりとその趣旨を理解し参加していることが見えるし、これからもがんばってほしいと強く願いつつ、期待したい。 そんな思いがあって、疲れも出てきたがどこか充実感がある一日であった。

赤べこ事業地鎮祭

正式な事業は「雄平地区草地林地総合整備型事業」ということであるが、我々はかって村の地域特性を活用した「日本短角種」、通称「赤べこ」を夏は焼石岳山麓一帯に自然放牧し、冬は農家の畜舎飼育しながら子牛が生まれる、その子牛を連れた春には再び山に向かいひと夏を過ごし、秋には臨時家畜市場で競り市にかけられ、売買されるこの繰り返しを明治時代から続けられていた。 昭和30年代後半から40年代に入り、黒毛和種の全盛時代となり、この赤べこは残念ながら一気に衰退した。 しかし、ここにきてその肉質が淡白でヘルシーであることから見直しされるようになり、消費者からの需要が急激に増加しているようで、テレビのコマーシャルなどでも大きく取り上げられるようになってきた。 村としても、価格の問題、飼育のしやすさ、牧場を一定規模もっている関係からそうした特性を大いに活用する観点からも、ぜひ取り組んでいきたい事業として検討していたところにそうした、交付金事業があることとなり、取り組んだところでした。 ところが、前政権時代から名乗りを上げてはみたものの、事業実施までは具体的な取扱いなどでなかなか進まずやきもきしていたところ、このほどやっとその方向が決定し、昨日その主要施設である畜舎、飼料貯蔵所など施設建設の地鎮祭が行われた。 この施設は秋田県農業公社が発注したもので、かなり急ピッチでの工事施行となるもののやっとここまでこぎつけたといった感じである。 この施設のほかに、民間実施の畜舎建設も予定されており、さらに草地の改良更新事業はすでに事業が施行されており、いよいよ動き出した感じがしてほっとしている。 この施設整備と併せて、総合的な畜産振興、飼料用米の生産、付加価値を付けた加工事業も期待されることから、雇用の場としても発展することを期待したい。 やはり、地域の持つ特性を活用したこうした事業にはしっかりとした計画のもと、将来性を見極めて進めていかなければならないと感じている。 ともかく、走り出した畜産事業をしっかりと完成させなければならないと強く感じたところでした。 昨日の午前中は、手術をして2年目になることから、胃カメラを飲んだ。 ごく初期の食道上皮癌を見つけてくれたお医者さんを頼って大仙市のK内科胃腸科で検査を受けた、「問題なし」とのことでホッとした。 このところ、胸やけがしたりするといった症状があったのですが、正直なもので、検査を受けて大丈夫と言われると、その症状もなくなるのですから、かなり精神的なものがあるんですなー。 妻も、どうしたわけか、2年前に私がそうした病気になったときにも、同じ症状になり胃カメラを飲んだし、その時も異常がなかった。今回もまた私が同じ症状であるとのことで一緒に飲んだと言うよりも妻の場合鼻からカメラを入れたようで、とても楽だそうですし、時間もかからないようです。しかし私の場合、食道の一部が残っているようで、そちらを確認する意味からも飲んだ。妻には小さなポリープがあったようですが特に問題なしとのことで、これまたホッとしている。 似てくるんですなー。 でも昨日はお酒は飲みませんでしたよ!

直接支払制度と経営所得安定対策

政党の日本型直接支払制度の創設と経営所得安定対策の見直しについての勉強会があった。 政権交代によって本格的に農政そのものが見直しされようとしている内容についての説明にもかかわらず、政策そのものがまだ十分に煮詰まっていないように感じられた。 事実、説明にあたった農業政策に詳しい参議院議員も、十分な議論がまだなされておらないという認識であった。 しかも、その原因の一つに政府の政策決定に大きな影響力があるであろう産業競争力会議の議論内容が、あまりにも農政に対する理解が不足しているようなことは、私がかかわっている県の会議などでも明らかであり、それが現実に今回の説明会でも示されていたように感じられてならない。 TPP問題にしても、政府の交渉の仕方があまりに現実離れしているようであり、日米首脳会談での声明からしても、理解できないとの話であった。 官邸と党の関係がどうなっているのか、選挙などを通じての公約、決議が守られるのかどうなのかかなり緊迫した情勢になるように感じられた。 更に、ここにきて、生産調整をやめたらどうかといった発言が委員会の責任者から出るに及んで、ますます混乱しているようにも感じられるとのことであった。 農業・農村所得倍増目標10か年戦略と現行の関係施策を説明する機会であったが、それどころではなく、TPPと生産調整の問題、さらには、表題の問題が中心になった。 先般の魁政経懇話会での若手経済評論家の「TPPの年内妥結は無理」といったかなり思い切った講演が現実の問題となるのではないかとさえ思えるようになった。 やはり農政は難しい。