カテゴリー別アーカイブ: 政策

人口減少に歯止め

image image 世を挙げて人口減少対策に取り組んでいる日本の昨今の現状の中、極めて異例の自治体がある。 島根県海士町がそれである。 昨日それを実践しておられる山内道雄町長さんが秋田県産業経済研究会主催の「地域力フォーラムinあきた」が9日にあり、その基調講演のためわざわざ着ていただいたようです。 その前段で、26年度第1回産業経済研究会定例会があり、その場で海士町の紹介もかねて村の地域興し協力隊員の佐藤喬さんが山内町長さんとの対談、紹介をする企画があり私も参加した。佐藤さんは、海士町の観光協会の職員のまま我が村の地域興し協力隊員になっておる。 昨年は、私と町村会長が海士町を訪問し丁寧にご案内をしていただき感謝しているところでした。 今回の再会でも、具体的なお話しをうかがえてとてもうれしかった。 山内町長は、とにかく民間企業経験者らしく、小規模自治体の重要性、地方分権でなく地方が主役であり、役場は「住民総合サービス株式会社」、町長は社長、職員は社員、住民は株主であって、そのサービスを受ける顧客であることを徹底させたことにある。 同時に海士町には評論家は要らない! 海士町には、お金がない、例がない、制度がない・だから出来ないなど泣き言は言わない。 まず、トップが変われば職員が変わる。職員が変われば役場が変わり、役場が変われば住民も変わる。住民が変われば地域も変わる。 それが、地域再生の最大のポイントであり、人口減少の歯止めにもなりうると感じた。 さー行動だ! 目から鱗!私もそう感じてきた。 単純というなかれ、そうした気構えこそが大事であると信じてやまない。

山村地域振興を研究

image image 平成26年度北海道・東北六県山村振興ブロック会議が岩手県二戸市で開催された。 今年の当番開催地が軽米町で、隣の二戸での開催となった。 これには、国の省庁、農政局、県庁からも来賓として出席していただき活発な意見交換が行われているもので、今年も勉強になるものであった。 特に山村振興法が議員立法で今年度末には期限切れとなることから、この継続に連盟あげての運動を展開しているところである。 この法律が制定された頃は、かなりの自由度のある制度で、ある意味では非常に幅広く活用されていたし、我が村でも相当その恩恵を受けた団体の一つである。国予算額も数百億円であったが、現在は数十億円規模と少なくなり、しかも計画自体も結構ハードルが高く、敬遠されがちであるように感じている。 そんなことから今回の改正には連盟として「交付金制度」の導入を強く求めているところであり、現内閣でも地方創生を掲げておるところから大いに期待したい。 そうした要望をこのブロック会議でも私は期待したい旨述べさせていただいた。 更に、地域興し協力隊の事業についても我が村の現状を申し上げた。 このほか、この会議での意見説明を聞き、更に取り組むべき課題も見えてきたように感じた。 軽米町など岩手県のこの地方がなぜ南部と呼ばれるようになったのかを今回初めて知った。 それは、山梨県の南部家がこの地方の掃討に入部したことからだそうであること、また、安倍一族が敗れて九州地方に逃れたが、その末裔が現在の安倍総理の家系で44代に当たるそうであることも知った。 歴史の織りなす綾をしることは不思議でもあり、深いものである。

行政施策と夏祭り

image image 特別養護老人ホーム「幸寿苑」の夏祭りが行われた。 今年の夏は大量の餓の異常発生で夜間も街灯や門灯をつけている施設は、その掃除が朝になると大変な作業となっている。 夏祭りの舞台になるウィング車両にも餓が飛び込まないかと心配されたが、恒例のF歌劇団のボランテア出演が何とか熱演していただくことができてよかった。 それにしてもこうした自然界の異常は余りに多すぎるように感じてならない。 昨日は、地方自治行政の根幹に関わるような意見の相違があるような事態がありその意見調整に2時間近くも話し合ったが平行線であった。 人口規模での施策のありかたと共同化による負担のありかた並びに決定過程の多数決、行政効率などと、多様化する行政施策の需要にたいする対応、費用対効果など抱える課題は大きい。 しかし、我々の規模自治体は、それに組みすることなく独自の施策を強く展開すべきであることを改めて感じた日であった。 独自性なくして何のための自治体か?意義は? 虚しさを感じながらもそうした姿勢とは一線を画してもよい思いが強い。 世の流れと逆行しているのか? いやそうではない!と信じて進みたい。 夏祭りであってもそうです、工夫してアットホームな催しをするなんてすばらしいんではないか!小さいから出来ることも多いのです。 それが今回の課題でもあったのです。 県内ではあるいは全国的な自治体でも普及が進んでいない独自住民サービスを行っていることが共同化事業とは相容れない、つまりカスタマイズが問題になったわけです。 確かにそうかもしれませんが、今後ほかの自治体も導入することもあるのではないかと思うのですが、現状ではそうした動きにおなっていない、わが村の場合戸籍謄抄本、住民票、印鑑証明などおよそ60%が利活用しているし便利であると評価されているし、早朝から午後9時まで利用できるようになっている、現在は必要な事業であり、これからも利用が増えることが予想されている。 まあ、小異を捨てて大同に付きましょうか。

国へ町村要望

image image image image image 秋田県町村会の要望事項を内閣官房長官と総務省、国土交通省、農林水産省、厚生労働省など3班に分かれて 予算要望をした。 午前中は、大変お忙しい中を菅官房長官から時間を取っていただき直接面談の上、斎藤会長から説明の上、人口減少対策、地方財政対策、道路整備など3点について要望した。特に、人口 減少対策については雇用対策の重要性とその対策が重要であり、地方財政についてはふるさと納税制度の拡充、道路整備も13号の整備はめどが付いたとはっきりとお話しをしてくれた。 実に明快で、自信にみちあふれた回答であった。 この他にも、色々な話しの中に、長官の自信に溢れた発言はとても頼もしかった。 午後からは、3班に分かれて要望したが私はずーっと農林水産省担当でたくさんの役職、担当の方々に三種町、羽後町、大潟村の町村長さんとお願いに県庁東京事務所担当と、代議士事務所の秘書の案内で精力的な要望活動を展開した。 皆川事務次官には昨年に引き続き直接要望させていただいた。 特に課題となっている農林政策や地方が抱える課題についてしっかりと対応してくれましたし、新たな取り組みも紹介してくれたし、その意欲的なところでは、霞が関で「薪ストーブ」暖房をしていることには驚いた! 来週は全国町村会で、今話題となっている、日本創成会議の人口減少について触れる講演をされるとのことであった。 林野庁長官とも面談でき、林業の課題についても話し合うことができた。 この他、3人の局長さんにも直接要望できた。 今回は特に大臣官房政策課の若手室長、企画官、担当との食ビジョンについてや農政全般についての地方の声を聞きたいということで、特別な意見交換の場も農水省の計らいで設けられるハプニングもあり、極めて有意義な内容となった。 ここでも先日審議官との講演て話題となった「農観連携」の方向が改めて話題となった。 また、昨年秋田で開催された担い手サミットに参加した室長からは、我が村の畜産振興、耕作放棄地対策、飼料米対策についても同じ方向であることが確認でき意義があった。 そのあと、国会議員さんがたに要望させていただいた。 忙しい一日も無事終えることができた。 やっぱり体力勝負ですなー!

中央有識者懇談会

image 毎年行っている町村会の今年の講師は、農水省大臣官房審議官の桜庭氏でこれまでも数回お話しを聞く機会のあったかたで、今回もまた数年前よりもかなり具体的で突っ込んだ内容のお話しを聞くことができた。 農水省の中枢におられながら具体的な踏み込んだ内容で約一時間の講演は示唆に富んだものでして、あっという間の時間であった。 演題は「6次産業化とバリューチェーン」で横文字で始まると同時に調べてみた。 何だか難しそうだなーと思っていたら実に分かりやすく、関心の深いことも多くあり、これからも参考になりそうであった 。 農政改革は二次、三次産業との連携を視点とすべきである。 食と健康、医療、口腔歯科、栄養、介護食、など農産物との深い関連性を指摘されていた。 また、観光と農業は大きく化ける可能性があること、食品業界との連携の重要性にも具体的な提案を頂いた。 早速、会長から具体的な行動が事務局に指示があり行動する町村会となった。 そのあとの意見交換会も活発であった。 各省庁要望会でも弾みがつくのではないかと感じた。