






第40回目になる東成瀬村社会福祉大会が開催された。
同時に31回を数える東成瀬村たすけあいチャリテイショーも開催された。
福祉事業の具体的推進の最前線団体としてとらえられている社会福祉協議会は、着実に実績を積み重ねているものと思っている。
その事業も、時代とともに変化はしているものの、原点は地域住民が「生きがいを感じるためのふれあいであり、思いやり」をもって各種の活動を展開することであると考えているところである。
その原点である目的に向かって、地域福祉活動を中心に社会福祉協議会の役職員、民生児童委員などあらゆる福祉団体がそれこそ一体となって活動を展開しているもので、最近はこれに加えて、村内の各地区に組織された地域福祉推進協議会が主体的な活動をするようになって、その活動も地域主体の自主的な福祉活動えと大きく前進している。
これは画期的なことであり、今後もこうした活動を継続して推進していくことにより、昨年の3・11の大震災以来大きくその活動が変貌を遂げつつあるものと思っている。
自主防災組織もこうした運動の延長線上にかかわってくるものと考えられるし、連携が求められるものと思う。
従って行政面からも社会福祉協議会に対しては表裏一体の活動として積極的に支援していくことが求められているものと考えているし、その方向で理解をいただきたいと考えている。
ところで、その活動の原資となるものに「赤い羽根共同募金」や共同募金、社会福祉協議会の会費などで村の皆さんからは大きなご協力をいただいている。
また同時に開催された、「たすけあいチャリティーショー」では322,500円の協賛金、チケットのご協力をいただいた。これらもこうした活動の原資になっていることをしっかりと申し上げ、今後のご協力をお願い申し上げた。
大会では、一団体の表彰と3人の方に感謝状を贈呈させていただき、講演は横手市の福島隆三医師の「認知症を知りましょう・中核症状と周辺症状」と題した講演をいただいた。
ところで、「神経内科の知名度が低く、どちらかというと精神科と心療内科と間違われている」という先生の控室でのお話で私自身も認識を新たにしたところでした、しかし、にわかには理解できなかったが、神経内科は脳血管障害、脳の病気による認知症、パーキンソン病、末梢神経疾患、筋肉疾患など、脳、せき髄、末梢神経筋肉などに生じる病気を扱う診療科であることが分かった。
大変丁寧にご講演いただいたが、認知症にならないためには一定の年齢に達したら、ぼやーっとテレビばかりを見ている生活だけは避けた方がよいようであることだけは確かである。
やはり、物好きで、体を動かすことこそが大事であると勝手に感じたところでした。
チャリティーショーでは村内の団体から演目が出され、にぎやかにご披露いただき、秋田県出身のシンガーソングライターの渡絢也さんの「秋田、HATAHATA・ROCK&SAMBA!!」や成瀬YOSAKOI仙人郷によるYOSAKOI踊り「DONPAN成瀬」と渡部さんによるコラボレーション、それに加えて、渡部さんと活動をご一緒している愛媛県ご出身のイラストレーター・いせきあいさんの即席のHATAHATAを主人公にしたイラストをYOSAKOI踊りの間に会場を回りながら見事に書き上げてくれました。
内容は、はたはたの大将がたくさんの子供引き連れて元気に育っていく様子を表しているもので、学力日本一の子供たちの元気な姿を見事に表現してくれたもので、子供たちも、会場も大きな興奮に包まれていました。
素晴らしいコラボレーションでした。
こうして、内容豊かな大会、チャリティーが外では折からの荒天で、初雪に見舞われたものの、そんなことにはびくともしない村民の皆さんであり、子供たちで、元気に語り合いながらそれぞれぞれの家路につきました。
本当にたくましい村民性です。 

広島県境に近い島根県飯南町を視察した。
尾道・松江線の高速道開通による飯南町の発展性は厳しい環境下になることが予測されていたようで、このことは、高速交通体系の下ではどの地域でも大きな課題となっているように感じている。
その課題解決策としての小さな田舎(まち)からの「生命地域」宣言、〃いのち彩る里飯南町〃では、森林セラピーなどによる地域興しに取り組んでおられた。
石崎町長さんから町の概況をお聞きし、第3セクターのフロンテイア・あかぎ、の阿部社長(元特定郵便局長)から具体的な事業取り組みについての研修を受けた。
この話しで特筆すべきは町の総合振興計画に対して、第3セクターである「あかぎ」がどのように協力するかということと、何を成すべきかをしっかりと課題として、あるいは会社の方針として捉えていることであった。
町の91%が森林で、その資源を有効に活用し、通過型の観光客誘致から滞在型観光、健康、福祉、介護までも含めた森林セラピーを通した地域興しに取り組んでる行政運営はとても参考になった。
森林セラピーによる健康維持は大事であり、中長期的に渡る滞在を通して、収容能力は20人と少ないが、セラピストによる案 内とテレビなどはない清潔感一杯のホテル、地元の食材中心の食事などは、大変な好評で、広島県など都市部からの利用が倍増しているとのことであった。
この申し込みは、旅行業資格のある会社に一本化し、旅行プランから食事まで総てできる仕組みにしており、良い試みであると思った。
やまといもという特産品の生産取り組み、町の発展計画との整合性、協調性、高速交通体系からはずれた場合の考え方、次善対策等々大いに我々も参考にしなければならないと感じた視察研修であった。
スキー場とホテルプラン、栗駒山荘、焼石、栗駒、広大な森林資源、原生林、散策コースの設定、森林セラピーの育成、ガイドの養成とコース、案内の義務づけ、特産品としての、平良かぶ、トマトなどやれることはたくさんまだまだあると思った。
考えれば無尽にある資源を私達は持っていることを感じた視察でもあった。
セラピーは、人間の持っている五感のうち、70%は視覚を使っているそうで、目を閉じて、他の五感を活用し健康維持に活用することも、セラピーの一つであることをわずかな時間に感じた。
単純なのかな
第52回全国国保地域医療学会に出席した。
今年の開催地が熊本市で、村からは3名が出席した。
この学会は「地域包括医療・ケアに新しい風を~火の国くまもとから吹きわたる~」をテーマにしている。
このテーマは、地域医療を医療と福祉を包括的に考え、より良い住民の健康、福祉のあり方を追求しつつ実現していこうとするものと考えている。
この学会には、国保関係の医師、保健師、看護士、検査技師、療法士、技師、事務職など幅広い分野の職種が研究した成果をポスターに
して掲示し意見発表をし、会場との意見交換をして以後の活動に役立てている。
普段そうした活動がなく、ただ忙しく毎日を過ごすのではなく、目的を持って、診療所などの医療活動、保健活動、指導などを福祉を含めて包括的に活動していく必要を私は強く感じている。
これを、これからはさらに福祉施設、ケアネを含めた関係者が一体となった活動にも連携がとれるようにしていけらより一層効果が出てくるものと考えている。
こうした方向にいくように、少しずつ近づけたらと願っているし、期待したい。
この学会では、診療所などの施設開設者としての、首長も出席している。
これには、在宅医療、診療報酬改定、施設整備、医師確保、在宅介護、など幅広い分野からの地域包括医療の連携などを議論、研究しあう学会で、ここから全国的な地域医療の方向性を確認しつつ、そのありかたをしっかりととらえたいと感じている。
単に同じ悩みがあることを知るばかりではなく、今後の有り様を考える大事な学会ととらえている。
この地域包括医療の考え方は、山口昇広島県みつぎ総合病院の名誉院長が提唱した制度であり、既に38年を経過しているとのこと。
我々首長は住民の船頭役として頑張るべきとの山形県小国町立病院の阿部院長さんの提唱に、心してがんばらなければならないと強く感じた
。 

