雑感 断られてから10年が勝負 2012年7月20日(金曜日) 爽風雲 先日企業の経営者として成功された方が世代交代をし、もっぱら環境美化や緑化事業、人材育成などのボランテア活動に積極的に取り組んでおられる方の訪問を受けた。 話しは、時代の動きやこれまでの経験など内容が実に豊富で、おつきあいされておられる方も著名人が多く、全国的な話題も知っておられとても楽しい時間となった。 かっては、秋田県ではいち早くスローライフなども提唱された方で、時代を先取りするような考えの方でもあります。 話しの中で、わが村でもリゾート開発華やかなりしころの事業手法などにも話しが及び、この方も首都圏で優良企業から資金提供をするから100億円単 位の仕事の話しがあり、1ヶ月近く悩み抜いた末にお断りしたこともあった。社運をかけても良かったかもしれないが、従業員のすべてを投入しなければならな いことになり、肝心の業務がおろそかになると判断し断ったとのことで、一つの動物的な感覚での判断であったことも話しておられた。 わが村の場合も、それとはまた別の次元ではありますが、判断に悩んだ時期はあったものと思っている。 同時に、いろいろな営業活動の中で、受注できなかったり、断られたりすることは数多くあるそうで、それにめげることなく、「断られてから10年が勝負である」との信念の下で企業活動を続けてきたとのこと。 その中で、業務とは直接関係ない、地域貢献など地域活動にも積極的に取り組んできたそうで、そうしたことが結果的に業務の拡大に結びつき、順調に発展してこられた事を話しておられた。 なるほど、儲からないことをきらい、業務以外には手を出さないで等と言わずに、広範な社会活動を通じて、企業の特徴を出していくことは次第に会社の実績として認められる事につながっておることを再認識されるきっかけになったと言うことであろうと思った。 従って、断られたからといって、後は営業活動もおろそかにし、まして、社会活動などにも協力しないようでは、そんなに大きく発展するとは思われないと感じた。 「断られてから10年」、至言であると思ったところでした。 昨日は村議会の臨時議会があり、除雪車両、凍結防止剤撒布車の購入契約、簡易水道事業の電気設備工事と滅菌装置機械設備工事の工事請負契約の締結案件など4件が原案どうり可決されたほか、秋田栗駒リゾート株式会社の経営状況説明資料を提出した。
私事 自転車に乗れた! 2012年7月19日(木曜日) 爽風雲 今年小学校に入学した孫がやっと自転車に乗れるようになった。 春先から息子と二人で代わる代わる自転車乗りを手伝っていたがなかなか乗れるようにならなかった。 これは困ったなーと思っていたし、同級生はそれぞれ兄がいたりしてその影響なのか、上手にすいすい乗れる中で、練習させたものですから、本人はなかなか乗れず、かなり悔しかったらしく泣きべそをかいていた。 乗り方を教えたといっても、後ろで支えてやったぐらいで、実はどのように教えたらいいのか乗り方の教える方法がわからなかった。 息子たちにはどのようにして教えただったろうかとかんがえてみたが思い出せない。 我々の時代は子供用自転車なんてなかったから、大人用の自転車をこっそり持ち出し、とてもとても足など届くはずもないものですから、サドルからハン ドルに向かってあるパイプとペダル部分の三角形に足を伸ばし非常に窮屈な姿勢でペダルをこいで何とか乗れるようになった思い出がある。 すぐに足が滑ってペダルをこぐことができず、右足を工夫して固定したりしたが、転ぶときはそれはそれはもろに倒れるものですから擦り傷は耐えなかっ たし、ハンドルは曲がるし必死な思い出があり、水路にもろに落ちること等当たり前であった。今みたいにコンクリート製の側溝ではないのでその分は怪我もた いしたこともなかった。 今は、側輪があったり、子供用にできているのでうまく乗れるだろうと思っていたが、運動神経の性もあるのか、うまくいかなかった。ところが子供用の 自転車に最初からまたがって前に進むように嫁から教えられたところ少しずつハンドル操作もできるようになって坂道を上手に下っていけるようになった。 つまり、ハンドル操作の仕方が上手にできないのに、ペダルを踏むことばかりをさせたために、乗ることができなかったように思った。 ハンドル操作ができたら後はもう全く問題なくあっという間に坂道も上れるようになったし、方向転換もできるようになった、ほんの一日のことである。 後は公道での乗り方は注意しなければならないし、事故防止のことをきっちり教えていかなければならない。
観光, 道路交通 地域にうずもれているものの活用 2012年7月18日(水曜日) 爽風雲 秋田新幹線が開業し山形新幹線が新庄まで伸びてから、本線である奥羽本線が完全に脇に寄せられてしまった感じの「山形新幹線大曲延伸推進会議」もどことなく力が入らない気がしてならない。 どうしてなんだろうか? 運動もそれなりの工夫をして計画的に推進してきたことは事実であり、事務局の会長市もいろんな企画をしてくれている。 今回の総会にも、秋田県観光文化スポーツ部の次長も出席してくれたし、県議会副議長、湯沢雄勝、横手市選出県議会議員、国会議員秘書、振興局など多くの来賓が出席してくれた。 総会そのものは問題なく議事が終了し、終わってから研修会があり、講師に秋田内陸線の応援団的存在の「くまのたいら企画代表の、大穂耕一郎氏の講演があった。 氏は、東京都出身で鉄道マニアが高じて高校までは東京文京区であったが大学は秋田大学に入学し、その後は東京での教師生活を経て、退職後は北秋田市に居を移し、先の企画事務所を設立し、鉄道による地域おこしをしている方であった。 「奥羽南線の思いで そしてその40年後の課題」と出しての講演は、鉄道フアンならではの懐かしい数々の写真をたくさん取り入れた、パワーポイント を使っての話で、その中からありふれた光景であっても、鉄道フアンはどこかで関心を示してくれるし、それにいかにして気づくか、そこがポイントなるように 感じた。 今走っている奥羽線の車両は都会型で全くまずい、JRではこれからは「リゾート白神」のような列車を走らせるような方向であり、そうなれば海岸線ばかりでなく内陸線であってもよい素材はあるように 感じた。 現実に、氏は現在秋田内陸線でいろいろな仕掛けをされているようで、観光事業にかかわっている我々としては大いに参考になった。 お話の中で気になったことが一つ。 それは、農村風景の中で、田んぼの畔が「緑や青」ではなく「黄色や茶色」なっていることに幻滅を感じている、特にそれが米どころ新潟で多く見られる ことにショックを受けていること、しかも「有機農業米」と称してJAが盛んに宣伝していることに何か違和感を感じていること、秋田県も除草剤を使っている ことでは東北でも多いほうであるようであるが、救いは電車から見る風景では少ないことに救いがあるように思っているとのことであった。 なるほど、納得である。 確かに、あれは見た目には決してよくありませんが、しかし農家にとっては止むを得ないことなのかもしれません。 最後に次のように述べていた。 目の前に 当たり前にあるもの 見えないところに ひっそりと眠っているものを 活かして使うのは 地域の人たちです
未分類 スキー界垂涎の的 2012年7月17日(火曜日) 爽風雲 スキー界ではSAJナショナルデモンストレーターといえばスキー技術の向上を目指す人ならば誰もがあこがれの的であり、そのデモンストレーター認定者と一緒に滑るなどはなかなか出来ないことであるようだ。 全国でこの認定者は2,012年度は男子で27名女子で9名しか認定されない大変厳しい資格であるようである。 さらに、全日本スキー技術選手権で上位入賞、まして優勝などとは大変なことであるようである。 その大変な優勝者と資格を取得しておられる選手4名が一堂に会しその活躍を祝う会がジュネス栗駒スキー場のレストランに集い、湯沢・雄勝スキー指導者会(会長・谷藤照男)が主催して楽しく行われた。 その選手をご紹介をしますと、兼子稔(東成瀬スキークラブ所属、秋田栗駒リゾート社員、皆瀬村出身)2,012技術選手権22位、2,012ナショ ナルデモンストレーター初認定、兼子佳代(福島県スキー連盟、皆瀬在住、旧姓三星)2,012全日本スキー技術選手権優勝という兼子ご夫妻、水落育美(湯 沢市出身、湯沢スキークラブ)全日本スキー技術選手権5位、2,012ナショナルデモンストレーター4期連続認定という輝かしい選手たちに加え、結婚した ばかりの水落選手の旦那さん水落亮太選手(新潟県スキー連盟)2,012全日本ナショナルデモンストレーターの4選手が勢ぞろいしたわけです。 水落ご夫妻は、昨日までの3日間ジュネス栗駒栗駒スキー場のグレステンスキーコースで首都圏からの選手のキャンプはっていたところでした。 兼子ご夫妻は当スキー場でも春先にはキャンプを張ってスキー愛好者から大変ご好評をいただいており、その二人の優れた技術と指導力、人柄を慕っての参加者は多く、今後も大いにご期待したいと思っている。 スキー人口の減少が止まらない現在、こうした若手の指導者によってスキーの楽しさをもう一度再確認していただきながら、その普及に我々スキー場関係者も大いに努力しなければならないと思っている。 水落ご夫妻の奥様、育美さんは小さなころからこのスキー場には来られていた方ですし、これからも機会を見てご指導いただきたいと思っている方々たちです。 出来れば、せっかくこうした形で日本を代表する選手たちのつながりができたわけであり、4選手によるキャンプ、講習会、イベント、撮影会などを企画できないものか大いに検討していただきたいと期待したいものである。
雑感 目指すべき政治の方向 2012年7月16日(月曜日) 爽風雲 NHKの日曜討論をじっくり見た。 政治家が入らない政治討論会、と言っても知事経験者でいずれも総務大臣経験者のお二人、増田、片山両氏が入られていたが、現在は大学教授やシンクタンクで活躍されているところから、政治家ではないといってもよいと思う。 司会も民間放送とは違った、落ち着いた雰囲気での議論でかなりゆったりと聞くことができたし、内容的にも多彩でありながら将来の政治の方向、考え方はいかにあるべきかを示唆してくれるとても参考になったように思えている。 議論内容はおおよそ次のようなものであった。 民主党の言っているマニフエストは実際は党内議論を経て決定されたものではなく、実際選挙運動に入ってから送付された印刷物を各候補が配布した過ぎず、マニフエストとは言えない内容であった。 それに対して、今、それを守らないの守っているのとの議論はおかしな話である。 政権交代によって、日本の政治も二大政党制にやっとなりつつある、これは政治学者や政治家によってとなえられていた一つの道筋であり良い方向であるとの認識であったが、果たしてそうなのかといった議論もなされた。 これには、二大政党制の推進論者である山口北大大学院教授が、まだやっと3年になったばかりで、結論をつけることは無理があるし、大体、制度が定着 するまでは歴史的にも100年は要する話である、とのことに、ええ!と思わず声を出してしまった。確かにそうかもしれませんが、その制度定着までどうする んだろう、その考え方をどうして継続していくんだろうか? その間にある選挙ではどうした判断をしていけばよいのだろうか。 政治家を含めた指導者層がどのように対応していくのだろうか? 今求められているのは喫緊の課題に対してどう対応するのかが、いま最も求められているように思えるのだがどうだろうか。 そんなに悠長な話ではないように思えるがどうなんだろう。 中には、中選挙区制を含めて具体的に選挙制度にも触れていた。 政権交代によって提唱された「政治主導」が3人の総理大臣によってそれぞれ立ち位置が違い、全く別の方向に進んで行っている。 これは、認識の違いなのかどうなのか。 初めは、地方の声など政府要望を与党の幹事長室に一元化し、かなり厳しい統制を求めて、反響があったが、本来の目的とは違うような、官僚をうまく使うといった観点からするとお門違いの感もしないでもない。 政治主導は考えてみればあえて言うことではなく、ごく当然のことであり、政治と官僚の関係をうまく連携してこそ政治は機能すると思うのであるが、ここいら辺りがどうしても理解できないことであると普段から感じていたことが改めて指摘されたように思えた。 それにしても、現政権は完全にその、政治主導からはかけ離れた、官僚主導であるし、官僚の思いのままであるといわれているのには、政権の基盤がしっかりしていないことの証でもあるようにも思えた。 今回の日曜討論はとても参考になった。 歯に衣を着せぬ発言する若い批評家の発言、二人の知事経験者、経済学者、大学教授の二人の意見もとても参考になった。 こうした討論会はもっとあってほしい。 やたらと、激論をしているようであるが中身の乏しい政治家や評論家、コメンテーターの高声に話し合い、人の発言を無視して話すなど、中身のない討論会は迷惑である。 ショーでしかないように思えてならない。 見なけりゃよいのか。