断られてから10年が勝負

先日企業の経営者として成功された方が世代交代をし、もっぱら環境美化や緑化事業、人材育成などのボランテア活動に積極的に取り組んでおられる方の訪問を受けた。 話しは、時代の動きやこれまでの経験など内容が実に豊富で、おつきあいされておられる方も著名人が多く、全国的な話題も知っておられとても楽しい時間となった。 かっては、秋田県ではいち早くスローライフなども提唱された方で、時代を先取りするような考えの方でもあります。 話しの中で、わが村でもリゾート開発華やかなりしころの事業手法などにも話しが及び、この方も首都圏で優良企業から資金提供をするから100億円単 位の仕事の話しがあり、1ヶ月近く悩み抜いた末にお断りしたこともあった。社運をかけても良かったかもしれないが、従業員のすべてを投入しなければならな いことになり、肝心の業務がおろそかになると判断し断ったとのことで、一つの動物的な感覚での判断であったことも話しておられた。 わが村の場合も、それとはまた別の次元ではありますが、判断に悩んだ時期はあったものと思っている。 同時に、いろいろな営業活動の中で、受注できなかったり、断られたりすることは数多くあるそうで、それにめげることなく、「断られてから10年が勝負である」との信念の下で企業活動を続けてきたとのこと。 その中で、業務とは直接関係ない、地域貢献など地域活動にも積極的に取り組んできたそうで、そうしたことが結果的に業務の拡大に結びつき、順調に発展してこられた事を話しておられた。 なるほど、儲からないことをきらい、業務以外には手を出さないで等と言わずに、広範な社会活動を通じて、企業の特徴を出していくことは次第に会社の実績として認められる事につながっておることを再認識されるきっかけになったと言うことであろうと思った。 従って、断られたからといって、後は営業活動もおろそかにし、まして、社会活動などにも協力しないようでは、そんなに大きく発展するとは思われないと感じた。 「断られてから10年」、至言であると思ったところでした。 昨日は村議会の臨時議会があり、除雪車両、凍結防止剤撒布車の購入契約、簡易水道事業の電気設備工事と滅菌装置機械設備工事の工事請負契約の締結案件など4件が原案どうり可決されたほか、秋田栗駒リゾート株式会社の経営状況説明資料を提出した。