カテゴリー別アーカイブ: 政策

県行政に要望

佐竹県政になって毎年この時期に、県行政全般に対して市町村からの要望を聞き、新たな事業などに対する説明、協力要請などが県から説明された。 今年も、その懇談会が開かれ、秋田県雄勝振興局長と振興局の各部長が出席、教育庁雄勝出張所からは担当の班長が出た。 村からは課長以上の管理職がすべて出席し意見交換した。 時間が限られており、短時間ではあったが率直な意見交換ができた。 要望した意見は事前に提出しており、あらかじめ回答が示されていたが、これを確認する以外にも、その課題があるものは、やはり意見交換が必要である。 つまり、回答は回答として、さらに突っ込んだ意見交換が必要なものもあるわけで、そこのところをさらに突っ込んだ話し合いをするわけですが、これtがこの会の目的でもありましょう。 この会では、県議会での質問や知事答弁、あるいは県当局の考え方も今回は局長から披歴され参考になった。 なかなか興味のある内容であったし、県議の考え方や活動内容もわかり、これからの動向にも注視したいと思った。 要望に対し、県全体として改善することの難しさや、県財政全体として今後どうなるのか明確に示すことができないこと、今後の予算編成に期待するしかない等といった要望から、懸案である春山除雪の早期化と早期開通における対応策として、雪寒要望をしていく方向など積極的な対応もあり早い機会にその実現に我々も大いにかかわっていきたいものである。 要望していた、ラジオの難視聴解消対策としては、県議会でも質問があり、知事答弁として、国の概算要求に提示されたとのこと、その概算要求は我々も承知していたが、国は国として、県では概算要求とは別にどんな考え方を持っているのか今後の課題としたい。 幅広い分野での要望であり、一概にどうこう言うわけにはいかないが、要は我々の目標、対象は県民であり、村民であることら、情報の共有が最も重要であり、そのことから共通課題の解決に向けてお互いがどう対処するかといったことの、極めて単純な方向をしっかりと見据えていきたいものである。

水の町視察

理事会が美郷町であり、補正予算、秋田県に対する要望事項などを審議決定の後、一年一回の県内町村事業研修を行った。 美郷町は、六郷、千畑町の2町と仙南村の3町村合併によって秋田県でのし市町村合併の先陣をきって誕生した町である。 仙北平野の広大な面積を要し、農村風景の美しいい町であり清水群の町、最近は、合併によって学校統合が進むその空き校舎など施設の有効活用対策として企業誘致を進め成功しているし、漢方薬の龍角散本舗との提携による薬草栽培への取り組みなど幅広い総合的な街づくりで注目されている町であると思っている。 昨日は、その一部である私は知らなかった偉人・坂本東嶽というう方の邸宅と庭、そこから望める明治29年に発生した陸羽地震の震源地である千屋断層が天然記念物に指定されていること、その七代目理一郎(東嶽)という方が、犬飼毅(木堂)と親交があり多くの書が資料館にあった。この方の八代目龍太郎が千屋村長として、あるいは衆議院議員として村勢発展に尽力された方であることなどを知った。 次に農業用水としての「関田円型分水工」を見た。この近くでは岩手県の胆沢町にある分水工が知られていたが、美郷町にもあることは知らなかった。 180孔もあり、それが有効に機能し、各地域に平等に分水される農業技術に改めて感嘆の声が上がっていた。 更に、このあまり水を使っての小水力発電が2台あって、これに非常な関心を持った。 というのも、わが村でも、小水力発電には関心があり、是非参考にしたと感じたところでした。 最後は「ニテコサイダー」で有名なニテコ清水を視察、こうした清水が町内には126か所の湧水があること、清水が枯れることもあるが、このニテコ清水は枯れたことがないとのことであった。 湧水というと、六郷だけかと思っていたが、実は、六郷、千畑、仙南の全域で清水が豊富にあることも知った。 清水はわが村も決して少ない方ではなく、そのおいしさは勝るとも劣らないと思っている。 一昨年であったと記憶しているがわが村の「蛭川清水」で水を汲もうとしていたら、先客があり、どこからお出でになったのかとお聞きしたら「六郷」から来たという、「えっ」と思ったが、ここの水がおいしいとおっしゃる。これには絶句してしまった思い出がある。 もしかして、水枯れだったのかもしれないし、そうでないかもしれない、少なくともわが村にあるほうぼうの清水が少なくなったことはあるが枯れたことは聞いたことがない岩手県の釜石では「仙人味水」が国際的なコンテストで三ツ星に認定されたそうだ。

決算審議を通じて

決算特別委員会を通じて感じたことの一つに、決算額の問題とは別に、その事業内容にふれられたことがあった。 一つは、道路整備促進同盟会の活動内容、動きなど具体的な内容にふれた質問であった。 こうしたことこそが、今後我々構成員が今後改善していくべき事業内容であり、決算特別委員会などで今後の方向などを真剣に議論をしていくべきものであり、重要であると感じた。 この同盟会は、県内であっても多くの同盟会組織があり、果たしてきた役割は大きいものと感じている。 それが、県をまたいでの組織となると、結構温度差があり、なかなか思うような活動にはなり得ない歯がゆさがある。 しかし、しかし現実には同盟会長の所在自治体の意向などが色濃く反映されるし、運営もその方向で進められるのが通常である。 当然のように、3.11大震災以降岩手県の沿岸部に対する復興整備は優先されている、従って、県境部に向けての整備は遅れがちであることは否めない事実である。 我々としては、それはそれとして県際観光を重視とする観点からの整備にはより力を入れていきたいところであり、引き続き強力に運動を展開する必要があるものと感じている。そうした観点からの議論を深めあい、行政、議会が一体となってこれまでも同盟会などに参加してきており、小さいことのように感じられるが、予算の多寡によることなく、本質的な議論の必要性を感じたところでした。 同じく、審議を通じて村が加入している「日本でもっとも美しい村連合」の運動展開で、職員の方々にもお願いし「まずは身の回りかの環境整備」からと言うことで、庁舎周辺の環境美化に取り組んでもらっているが、これが公共施設全般に及んでいないことが、図らずも今回の審議で明らかになった。 こうしたことも、もっともっと具体的に議論し合い、「それは行政のやること」から一歩踏み込んで、道路や路肩などの環境整備で、各集落の協力などの可能性を含めて議論していくべきものであるように感じた。 日本でもっとも美しい村連合というと、何かどこかよそ事のような感覚でとらえられ、あるいはそうした程度の関心しかないとするならば、折角、先人が築いてきた田子内橋、仙北道、緑の回廊という資産を、後世に残すべき責務を持っている我々の世代が、しかるべき機関に申請し、専門家による調査の結果、その団体加入が認めら、その運動に参加している意義がなんなのか?と疑問すらが浮かび、情けない思いでいっぱいである。 私自身その意義が周知徹底していないように思えて残念でならないし、改めてその意義を理解いただきこぞってこの運動に参加していただけるよう努力する必要性を感じたところでした。 そんな翌日の朝の雲は、孫が言うには「風雲」だそうです。そういわれてみれば、なんだか「風」を連想させるような雲でした。

議会決算特別委員会

24年度に村が執行した一般会計、特別会計の決算状況を審議する村議会決算特別委員会が二日間の日程で開催され、その初日の審議が開かれた。 一年間の歳入歳出、事業の説明などそれはそれは膨大な資料の提示が求められ、職員もその準備にかなり慎重に取り組み、多くの時間を割いて準備した。 本当に仕事とはいえご苦労を掛けた、ご苦労様でした。 その資料も、事業内容をかなり詳しく説明しており、求められる資料も年々厳しくなっているようだ。 かっての決算特別委員会などでは、提示資料などはほとんど全くなく、決算書のみでの一発審審議で、議論もかみ合わなく、しかも審議もあっちに行ったりこっちにいったりと審議時間の無駄も多かったように感じている。 ところが、議会でもそうした無駄な時間を少なくし、効率的に決算審議をするためにこうした資料の提示を求め、より具体的に事業内容に踏み込んだ審議ができるように改革してきたところであると思っている。 決算審査は、どちらかというと、すでに終わってしまった事業の審議であり、予算に比べ軽んじられがちであるが、実は、そうではなく、翌年度以降の事業計画の参考になる重要な反省と検証作業でもあり、その審議内容如何によっては、翌年度以降の予算化に大きく影響するものと私は考えている。従って、議員の考え方や議会の意向も知ることができる重要な内容を含んでおり、じっくりとその委員会に出席して私自身改めて事業内容の確認をしているところですし、私がお答えしなければならない事業には積極的に答えるようにしたいと考えているところです。 そうした視点での大局的な議論、審議であることを心から期待しているところでもある。 一日目を終えて、いくつかの課題も見つけ、事業の深みをつけるとか、内容の充実を工夫するとか、新たな取り組みの必要性なども感じている。 私自身もよく理解できなかった事業もあり、別の視点からの見直しを強力に進める必要性もあるように感じた事業などもあった。 やはり、決算は今後の事業推進にあたって重要な内容を含んでいることがあるものです。

二人の一般質問

議会が再開された。 昨日は、二人の議員から一般質問を受けた。 お一人からは、第3セクターの運営に関する項目と、スキー場運営の指定管理に係るリフトの補修、整備費用などのリフトごとの経費内訳などを含めて、会社設立以降(平成3年度)からの取締役の変遷、累積赤字に関しての取締役会、総会での意見などについての質問であった。 同時に、第3セクター運営に関して、原価率の徹底指導と、職員に対する営業活動を含めて意欲喚起などのための指導などに対し、相談役を配置したことによる影響など、幅広い分野に対しての質問であった。 全般的には、指定管理料の支出と「東電」からの補償費もあり、前期はこうした努力とが相まって単年度黒字決算を打つことができたことを既に議会には報告していた。 今回の質問はこうしたことに対する内容で、改めて、私の基本的な考え方を申し上げ答弁とさせていただいた。 株主さんからは、黒字決算について、第3セクターとして頑張っているとの評価をいただいておることも申し上げた。 第3セクターとしての会社経営は非常に厳しいものがある中で、議会からもご理解をいただき議決の上に、設立・運営し、その目的である雇用の創出と地場産品の供給の場としての役割を果たすため、株主さん方の理解もいただき、懸命の努力によって十分とは言えないまでもそれなりにその役割に応えているものと考えているところであることも申し上げた。 お二人目からは、村の大きなイベントである「仙人修行」の参加者が4にと極端に少なかったことに対する原因と計画性、PRの在り方、新たな取り組みの姿勢に欠けるのではないかとする指摘など厳しいものがあった。 これはそうしたことが否めず、私が折あるごとに、あるいは年頭のあいさつなどで申し上げている「前例踏襲の打破」がいみじくも現出したことによるものであり、反省していることを申しあげ、改善を約束したところでした。また「国文祭」関連の昔語りについても後継者の育成に対す考え方も質問された。 また、最近の豪雨災害、豪雪対策などに対する基本的な村内の情報収集が不足していることによる根本的な対応が遅れるのではないかといった指摘もなされた。同時に、基本的な資器材の備蓄、準備がどがどのようになっているかといった質問もあった。 こうしたことに対しても、しっかりと対応することとしたい旨お答えした。 こうした一般質問を通じて、我々が日常業務として取り扱っている中での気づかない重要な指摘があり、謙虚に反省し、早速行動を起こさなければならいと職員ともども気持ちを引き締めていかなければならいし、確認の上、具体的・計画的に進めていかなければならないと考えているところです。 空には、秋の雲なのか、孫から「羊雲だよ!」と教えられて仰ぎ見れば見事な、まさしく「羊」雲でした。 雲を見るとなぜか気も安らぐのです。