水の町視察

理事会が美郷町であり、補正予算、秋田県に対する要望事項などを審議決定の後、一年一回の県内町村事業研修を行った。 美郷町は、六郷、千畑町の2町と仙南村の3町村合併によって秋田県でのし市町村合併の先陣をきって誕生した町である。 仙北平野の広大な面積を要し、農村風景の美しいい町であり清水群の町、最近は、合併によって学校統合が進むその空き校舎など施設の有効活用対策として企業誘致を進め成功しているし、漢方薬の龍角散本舗との提携による薬草栽培への取り組みなど幅広い総合的な街づくりで注目されている町であると思っている。 昨日は、その一部である私は知らなかった偉人・坂本東嶽というう方の邸宅と庭、そこから望める明治29年に発生した陸羽地震の震源地である千屋断層が天然記念物に指定されていること、その七代目理一郎(東嶽)という方が、犬飼毅(木堂)と親交があり多くの書が資料館にあった。この方の八代目龍太郎が千屋村長として、あるいは衆議院議員として村勢発展に尽力された方であることなどを知った。 次に農業用水としての「関田円型分水工」を見た。この近くでは岩手県の胆沢町にある分水工が知られていたが、美郷町にもあることは知らなかった。 180孔もあり、それが有効に機能し、各地域に平等に分水される農業技術に改めて感嘆の声が上がっていた。 更に、このあまり水を使っての小水力発電が2台あって、これに非常な関心を持った。 というのも、わが村でも、小水力発電には関心があり、是非参考にしたと感じたところでした。 最後は「ニテコサイダー」で有名なニテコ清水を視察、こうした清水が町内には126か所の湧水があること、清水が枯れることもあるが、このニテコ清水は枯れたことがないとのことであった。 湧水というと、六郷だけかと思っていたが、実は、六郷、千畑、仙南の全域で清水が豊富にあることも知った。 清水はわが村も決して少ない方ではなく、そのおいしさは勝るとも劣らないと思っている。 一昨年であったと記憶しているがわが村の「蛭川清水」で水を汲もうとしていたら、先客があり、どこからお出でになったのかとお聞きしたら「六郷」から来たという、「えっ」と思ったが、ここの水がおいしいとおっしゃる。これには絶句してしまった思い出がある。 もしかして、水枯れだったのかもしれないし、そうでないかもしれない、少なくともわが村にあるほうぼうの清水が少なくなったことはあるが枯れたことは聞いたことがない岩手県の釜石では「仙人味水」が国際的なコンテストで三ツ星に認定されたそうだ。