カテゴリー別アーカイブ: 雑感

出穂始まる

                                                 お盆も間近になった。 田圃の方もこのところの暑さでやっと出穂期を迎えたようである。 田植え直後からの低温で遅れ気味であったようですが、やっと出穂が始まった。 先日は岩井川集落の入り口の水田で、いもち防除であろうと思われる無人ヘリによる消毒が行われていた。 朝の散歩道では、野いちごの実があちこちで見られ、きれいな赤色なので、孫に一房を摘んで持ち帰り食べさせたところ、「何これ」と言った顔で一粒食べたが後は食べない、やっぱり普段から食べ慣れないものは駄目なものです。 道ばたには、あじさいの花が咲き、そうした草花を見ながらの暑くならないうちの散歩は、欠かすことが事ができない毎日である。 土曜日は、保育園と児童館前で夏祭りが行われ、仙人修行の交流会前のほんのわずかな時間立ち寄ってみた。孫や子ども達と一緒に多くの方々が参加して大賑わいであった。  

道路整備の熱意

    道路整備を促進するための同盟会はたくさんあるが、昨日開かれた「横手・東成瀬線」の総会では住民の熱意が強く伝わる総会となった。 この会は、横手市山内の三又地区と東成瀬村岩井川地区の住民が中心となって組織された道路整備促進のための同盟会で、極めて意味のある同盟会である。 この会では近くて遠い隣村の地域が何とかして通年通行を実現しようとして取り組んでいる同盟会で、これまでも秋田県のご協力で、平坦地の道路改良は積極的に整備が進んでいるものの、肝心の峠越えが工事費も大きく、なかなか具体的な事業計画策定までは、それぞれの事情もあり、策定できないでいる。 しかし、昨日は来賓として5人の県議会議員が出席してくださいましたが、柴田県議からは挨拶の中でこの同盟会の目的についてずばりと指摘をされまして改めてその方向をしっかりと示していく必要性を強く感じた。 つまり、「平坦地の道路改良を求めているのではなく、冬でも峠を越えると、ジュネス栗駒スキー場に行けて、両地区の交流が活発になるし、国道107号にも直結し、自動車道にも連絡できるようにすることにより、県外からの観光客の誘致も大幅に増大するなど、それこそ「世界」が違ってくる」と言ったご挨拶でありました。 全くその通りで、これはとりもなおさず、県境や郡境にある地域の最大の課題であるのである。 そうした地域はどこにでもあるというご意見もあるし、そうしたすべてを解消するには大変な投資が必要であり、一体全体あなたたちはどれを優先的に解消したいんだと言った意見のあることも承知しているが、我々からすると「全部」であると言わざるを得ない。 これが未来永劫解決しないまま取り残されていったんでは、均衡ある発展など到底おぼつかないのであることは自明の理である。 くじけることなく、しっかりと発信し続けていかなければならないと思ったところでした。 なんと言っても地域住民との連携は、我々にとっては大きな励みである。 懇親会も盛り上がったし、元気あふれる熱意ある総会であった。 終わって同級会の集まりがあったのでそれにも出席し、結構ハードな一日であった。 ぐっすり寝てしまい朝のニュースでビッグニュース。 オリンピックのサッカー男子が優勝候補のスペインを破っていた。 バンザーイ!それいけー!  

断られてから10年が勝負

先日企業の経営者として成功された方が世代交代をし、もっぱら環境美化や緑化事業、人材育成などのボランテア活動に積極的に取り組んでおられる方の訪問を受けた。 話しは、時代の動きやこれまでの経験など内容が実に豊富で、おつきあいされておられる方も著名人が多く、全国的な話題も知っておられとても楽しい時間となった。 かっては、秋田県ではいち早くスローライフなども提唱された方で、時代を先取りするような考えの方でもあります。 話しの中で、わが村でもリゾート開発華やかなりしころの事業手法などにも話しが及び、この方も首都圏で優良企業から資金提供をするから100億円単 位の仕事の話しがあり、1ヶ月近く悩み抜いた末にお断りしたこともあった。社運をかけても良かったかもしれないが、従業員のすべてを投入しなければならな いことになり、肝心の業務がおろそかになると判断し断ったとのことで、一つの動物的な感覚での判断であったことも話しておられた。 わが村の場合も、それとはまた別の次元ではありますが、判断に悩んだ時期はあったものと思っている。 同時に、いろいろな営業活動の中で、受注できなかったり、断られたりすることは数多くあるそうで、それにめげることなく、「断られてから10年が勝負である」との信念の下で企業活動を続けてきたとのこと。 その中で、業務とは直接関係ない、地域貢献など地域活動にも積極的に取り組んできたそうで、そうしたことが結果的に業務の拡大に結びつき、順調に発展してこられた事を話しておられた。 なるほど、儲からないことをきらい、業務以外には手を出さないで等と言わずに、広範な社会活動を通じて、企業の特徴を出していくことは次第に会社の実績として認められる事につながっておることを再認識されるきっかけになったと言うことであろうと思った。 従って、断られたからといって、後は営業活動もおろそかにし、まして、社会活動などにも協力しないようでは、そんなに大きく発展するとは思われないと感じた。 「断られてから10年」、至言であると思ったところでした。 昨日は村議会の臨時議会があり、除雪車両、凍結防止剤撒布車の購入契約、簡易水道事業の電気設備工事と滅菌装置機械設備工事の工事請負契約の締結案件など4件が原案どうり可決されたほか、秋田栗駒リゾート株式会社の経営状況説明資料を提出した。

目指すべき政治の方向

NHKの日曜討論をじっくり見た。 政治家が入らない政治討論会、と言っても知事経験者でいずれも総務大臣経験者のお二人、増田、片山両氏が入られていたが、現在は大学教授やシンクタンクで活躍されているところから、政治家ではないといってもよいと思う。 司会も民間放送とは違った、落ち着いた雰囲気での議論でかなりゆったりと聞くことができたし、内容的にも多彩でありながら将来の政治の方向、考え方はいかにあるべきかを示唆してくれるとても参考になったように思えている。 議論内容はおおよそ次のようなものであった。 民主党の言っているマニフエストは実際は党内議論を経て決定されたものではなく、実際選挙運動に入ってから送付された印刷物を各候補が配布した過ぎず、マニフエストとは言えない内容であった。 それに対して、今、それを守らないの守っているのとの議論はおかしな話である。 政権交代によって、日本の政治も二大政党制にやっとなりつつある、これは政治学者や政治家によってとなえられていた一つの道筋であり良い方向であるとの認識であったが、果たしてそうなのかといった議論もなされた。 これには、二大政党制の推進論者である山口北大大学院教授が、まだやっと3年になったばかりで、結論をつけることは無理があるし、大体、制度が定着 するまでは歴史的にも100年は要する話である、とのことに、ええ!と思わず声を出してしまった。確かにそうかもしれませんが、その制度定着までどうする んだろう、その考え方をどうして継続していくんだろうか? その間にある選挙ではどうした判断をしていけばよいのだろうか。 政治家を含めた指導者層がどのように対応していくのだろうか? 今求められているのは喫緊の課題に対してどう対応するのかが、いま最も求められているように思えるのだがどうだろうか。 そんなに悠長な話ではないように思えるがどうなんだろう。 中には、中選挙区制を含めて具体的に選挙制度にも触れていた。 政権交代によって提唱された「政治主導」が3人の総理大臣によってそれぞれ立ち位置が違い、全く別の方向に進んで行っている。 これは、認識の違いなのかどうなのか。 初めは、地方の声など政府要望を与党の幹事長室に一元化し、かなり厳しい統制を求めて、反響があったが、本来の目的とは違うような、官僚をうまく使うといった観点からするとお門違いの感もしないでもない。 政治主導は考えてみればあえて言うことではなく、ごく当然のことであり、政治と官僚の関係をうまく連携してこそ政治は機能すると思うのであるが、ここいら辺りがどうしても理解できないことであると普段から感じていたことが改めて指摘されたように思えた。 それにしても、現政権は完全にその、政治主導からはかけ離れた、官僚主導であるし、官僚の思いのままであるといわれているのには、政権の基盤がしっかりしていないことの証でもあるようにも思えた。 今回の日曜討論はとても参考になった。 歯に衣を着せぬ発言する若い批評家の発言、二人の知事経験者、経済学者、大学教授の二人の意見もとても参考になった。 こうした討論会はもっとあってほしい。 やたらと、激論をしているようであるが中身の乏しい政治家や評論家、コメンテーターの高声に話し合い、人の発言を無視して話すなど、中身のない討論会は迷惑である。 ショーでしかないように思えてならない。 見なけりゃよいのか。

離れてすぐに「一緒にやれる」とは?

離れたのがつい1週間前であったのに、もう「もともと一緒だったんだから一緒にやれると思う」とうそぶいておられる与党の政治家がおる。 さすがに、新聞でも簡単に触れているだけで相手にもしておられないようであるが、一体どこからそうした考えが出てくるのであろうか不思議でならない。 報道によれば、解散、総選挙を11月ごろにして準備を進めるよう、官邸筋から野党筋に連絡があったとのことである。 これに対して野党は総裁任期が9月であり、それでは遅いと猛烈に反発しているとかいないとか、与党代表任期も9月でありあえて11月に総選挙のアド バルーンを上げたということは、除名処分した元代表を中心にして目の上のたんこぶがいなくなり、代表選を問題なく切り抜けることができるとの判断から、あ る意味余裕のそうした判断(?)なのか野党の出方を見るための様子見のアドバルーンなのかは我々には全くわからない。 またまた、政局がらみなのか、駆け引きなのか取引が延々と続くのだろうか。 国民不在の政治がまだまだ続く可能性も強いのではないかと思うとうんざりしてしまう。 特に、公債法案が成立しないと我々地方自治体の重要な財源である「地方交付税」が交付されないことになるとそれこそ自治体財政が立ち行かなくなってしまう。 基金を取り崩してやりくりする方法もあるでしょうが、それがない団体は全く行き詰ってしまうし、そればかりではなく国政そのものが機能しなくなってしまうことになる。 野党は、消費税増税法案の3党合意で協力してきたが、解散総選挙の期日と絡んで簡単にはそのあとの展望は開けないことにもなりそうで、これはいよいよ難しい局面になりそうだ。 しかし、強力な粘り腰でここをうまく乗り越えると、誰が何と言おうと、政権維持なのか代表を譲らずに任期一杯の総理を続けようとするのか、どうもいいようにいなされているようにも見えてくるのだがどうであろうか? これはすごい強靭な精神と格闘技が趣味の凄腕なのだろうか。 そんな胸中とは別に、与党の実力者は、党の考え方でも何でもなく「これまで一緒にやってきた仲間であるし、政権を作った方であるから、考え方は同じであり、今後一緒にやれると思っている」と堂々と発言しておられる。 これに対し代表からは何のコメントもない。 まか不思議な政党である。 そう言えば、綱領のない政権政党ってないそうですねー。 益々わからない政治の世界ではあります。