カテゴリー別アーカイブ: 医療

嬉しい医師着任

今年の4月1日は特に記念すべき年になった。 診療所の所長さんが着任してくれたのである。 ここ数年診療所の医師確保のために懸命の努力をしてきたのであるが、臨時的にしかも数人のお医者さんの交代での勤務しか確保できず、それぞれお忙しい中、数人の先生方にお願いし、やっとのことで診療所の運営をしてきたところでした。 このたび、村出身のお医者さんが勤務してくださることになり、職員としての辞令を交付させていただいた。 本当にありがたいことであり、村の方々もどれだけほっとしていることか存じている。 私自身も、常に医師確保のためにはあらゆる情報を張り巡らしていたところでしたし、秋田県にも、東京の自治体病院協議会などあらゆる紹介機関にもお願いをしてきたりしたが、なかなか良い情報もなく、困惑しきっていたところでした。 同じ自治体でも医師確保にはどこでもご苦労なさっており、私たちは今回の決断には本当にありがたいと感謝しているところである。 そんな2013年4月1日は私にとっては忘れられない年になりそうである。

救急功労表彰

  私たちの地域の中核病院である雄勝中央病院の院長・中村正明先生が救急功労者表彰を受け、昨日その受賞祝賀会が開かれ、ご案内を受け出席した。 先生は、岩手県山田町のご出身で秋田大学医学部を昭和52年に卒業平成2年から雄勝中央病院外科部長として勤務、18年からは院長として地域医療特に外科学会の「環鳥海学会」を主催され、村のスキー場やホテル・ブランなども積極的にご利用いただいておられる方である。 一方で、医療制度改革では慢性的な医師不足に悩まされ続け、ちょうど市内から郊外に移転改築時期が重なり、移転した病院の一フロアの入院病床の閉鎖までも余儀なくされるという危機も乗り越えられた。 確かこの時期には、先生ご自身も体調を崩されかなりのご負担であっただろうと思いますが、今はすっかり回復され元気に日常の診察に当たっておられるようである。 私も、診療所の医師確保のためのご相談やら、緊急時の対策のためにその折々にご相談に乗っていただいておりこのたびの受賞をお祝い申し上げたところでした。 今回の受賞は、救急医療に取り組む中村先生の先導的な取組と湯沢・雄勝広域消防署との密接な連携と救急隊員の指導などの功績が認められたもので、秋田県では秋田組合病院の元院長・坂本先生に次ぐ二人目ということであるようです。 総務大臣表彰ということはなかなかないようで、それだけ権威のある表象ということが、来賓の祝辞から想定されたところでした。 この祝賀会は、湯沢・雄勝医師会、広域消防と病院の合同開催であったが、消防署の積極的な企画でドキュメンタリ映像など斬新なアイデアと企画で盛り上がっていました。 当然のことながら中村先生の奥様もご出席されていましたが、奥様にご挨拶をしたところ、先生から私のことも話があったようで、初めてお会いしたこととは思われないような話をしていただき、恐縮した次第でした。 奥様は外国語に堪能で、多くのサークルや外国人子女の日本語指導などのボランテア活動も積極的で、村の方々の中にもご指導いただいておられる方がたくさんいるようでありがたいことです。 今後ますますの先生ご夫妻のご活躍をご期待申し上げたいと存じます。 おめでとうございました。

医療を考える

県の医療審議会では、来年度からの「県医療保健福祉計画」で設定する2次医療圏について現行の8医療圏のままとすることを決めたようです。 これに先立って、県ではすでに、北秋田、大曲仙北、湯沢雄勝の3医療圏では、入院患者の流出規模などから、国の見直し対象となっていること受けて、事情聴取をしていた。 村の意見としては、単に入院患者の減少によって、中核である雄勝中央病院の2次医療圏を平鹿病院などとの統合する考えには、賛成しかねるし、それによって雄勝中央病院のベッド数の減少や、設備の充実が抑制されることにはならないとは思われるが、そうした懸念をも示して明確に反対したところでした。 その結果が、こうした形で反映されたことは良かったと思っている。 とにかく、国などでは一定の基準で、すべて「効率」中心に考える傾向には、どうしても納得いかないところであり、これからも、しっかりとあるべき姿について意見具申していこうと考えている。 これとは、別に、二日間にわたって熊本市で開かれた国民健康保険診療施設医療学会で、どうしても納得のいかない議論であったことに少なからず疑問を感じていた。 それは議論の中心が、ベッド数が100床とか医師数がそれなりに多い病院中心にした地域包括医療福祉についての議論中心で、医師数1名の小さな施設は、ほとんど議論されていない。 これは問題であると感じた。 こうした、過疎団体の診療所の運営、医師の確保対策などの実態についても議論し、そうした団体が抱える課題についても今後議論するよう働きかけていくようにすべきであるとも考えている。 なかなか難しい問題であるが、何とかならないか、そうした実態を国にも十分に理解していただけるようにしなければならないと感じている。 医師不足、充足、施設の充実など村にとっては永遠の課題であるし、これは何としても最大の努力をしなければならない政策課題でもある。

人間ドッグの課題

昨年は病気もあり人間ドッグを受けなかった。 その対応で、時間的余裕もなく、あらかじめ予約していたドッグをキャンセルした。 そのドッグで感じることがある。 一泊ドッグの場合に、空き時間が結構多くあり、内容的には十分1日で可能なような気がしていた。 今回もまたそのような思いを強くした。 しかも、その検査内容が医療機関によってかなり違うことも当然である。 かなりドッグの経験があるものからして初めての検査項目もあり良かった、それはそれとして、午前中に2時間近い空き時間、午後には15時以降は全くの空き時間である。 久しぶりに、ゆっくりする時間があってこれもよいな、とも思ったものの、何とももったいない時間であるのである。 どこの病院も、ドッグ検診は力を入れているようだが、ここいらあたりを改善してもらえたらと思う次第である。 そんな経験はありませんか? 今回は、更に私の都合で、胃カメラ、大腸カメラは別の医療機関で受ける旨を連絡しておいた。 ところが、その二つの検査は受けなくとも料金はあらかじめドッグ料金に組み込まれているので、規定料金になるとのこと。 連絡した際には、全く説明がなかった。 規定でそうなっているのであれば、わかりました! 何か釈然としなかった。 1昨日は、病院の運営委員会に出た。 経営に四苦八苦しており、病院利用者としてみれば、医師の確保はそんなに簡単ではないでしょうが、同時に、たとえば、待ち時間の短縮など、こうした改善すべきことが沢山あるのではないか?大きな規模であればあるほどそうした傾向が強いような気がしてならない。 患者や利用者サイドに立った声に応える努力が求められるように感じた。 どうも、そうした姿勢が希薄に思えてならない。

要望活動に動きまわる

町村会として取りまとめた25年度政府予算に対する要望活動を集中的に行った。 各省庁と国会議員に要望するわけであるが、与党の代表には、幹事長室で逢坂副幹事長に直接要望した。 但し、現政権になってからは、与党に対しては、要望容を限定され二つの省庁だけであった。 これも変な話であると思いつつ、指示に従うしかなかった。 県連の方針か本部の方針なのかは分かりません。 秋田県全体の課題を二つの省庁に絞れといわれてもなかなか難しいですよね。 それでも、副幹事長はニセコ町長出身で地方自治体のことは十分理解しておられ、要望内容についても、話しやすかったし、回答も極めて具体的であった。 TPP参加反対要望についてもよく議論したい、医療の充実、医師確保対策についても現政権になってからは、医師が約700人も増加しているが、政権はどうもPRが下手くそでまずいともいわれてもいた。 介護保険料の増大が自治体の財政基盤を揺るがす問題でもあり、適切な国としての対応を求めたところでした。全体的には理解出来るご回答も頂けたように感じている。 小宮山厚生労働大臣には直接要望出来た。 医師確保対策については副幹事長の回答とほぼ同じ内容でしたし、介護保険料の増大が自治体にとっては重大な財政基盤を揺るがす問題でもあり、適切な国とし ての対応を求めたところでしたが、現在審議中の社会保障と税の一体改革法案が制定されることにより一定の低所得階層で引き下げになる見込みであるとの回答 を頂けた。 我が村の場合、保険料を押さえられている要因として保健師や民生児童委員、社会福祉協議会などのマンパワーの充実にあるように感じていることを紹介したところ、関心を示しておられました。 与党議員との意見交換会では、TPP問題、社会保障と税の一体改革などで、我々が考えていること、あるいは報道されていることとは、かなり違う感覚であることが披瀝された。 政権中枢におられての情報の豊富さと、中央省庁の動向などかなり具体的な内容の意見交換が出来た。 省庁、与党本部、与党議員と与党中枢におられる議員のどこが押さえどころなのか?つくづく考えさせられたし、総選挙後の展望までも極めて大胆にふれられたようにも感じた。 厳しい現実であるようだ。