医療を考える

県の医療審議会では、来年度からの「県医療保健福祉計画」で設定する2次医療圏について現行の8医療圏のままとすることを決めたようです。 これに先立って、県ではすでに、北秋田、大曲仙北、湯沢雄勝の3医療圏では、入院患者の流出規模などから、国の見直し対象となっていること受けて、事情聴取をしていた。 村の意見としては、単に入院患者の減少によって、中核である雄勝中央病院の2次医療圏を平鹿病院などとの統合する考えには、賛成しかねるし、それによって雄勝中央病院のベッド数の減少や、設備の充実が抑制されることにはならないとは思われるが、そうした懸念をも示して明確に反対したところでした。 その結果が、こうした形で反映されたことは良かったと思っている。 とにかく、国などでは一定の基準で、すべて「効率」中心に考える傾向には、どうしても納得いかないところであり、これからも、しっかりとあるべき姿について意見具申していこうと考えている。 これとは、別に、二日間にわたって熊本市で開かれた国民健康保険診療施設医療学会で、どうしても納得のいかない議論であったことに少なからず疑問を感じていた。 それは議論の中心が、ベッド数が100床とか医師数がそれなりに多い病院中心にした地域包括医療福祉についての議論中心で、医師数1名の小さな施設は、ほとんど議論されていない。 これは問題であると感じた。 こうした、過疎団体の診療所の運営、医師の確保対策などの実態についても議論し、そうした団体が抱える課題についても今後議論するよう働きかけていくようにすべきであるとも考えている。 なかなか難しい問題であるが、何とかならないか、そうした実態を国にも十分に理解していただけるようにしなければならないと感じている。 医師不足、充足、施設の充実など村にとっては永遠の課題であるし、これは何としても最大の努力をしなければならない政策課題でもある。