カテゴリー別アーカイブ: 防災・消防

台風襲来に思う

台風8号はその速度が遅く、日本列島で広範囲に影響を及ぼしている。 こうした時にどうしたわけか決まって我々が加入している「日本で最も美しい村連合」の加入自治体に被害が出てくることが多い。 今回もまた台風の中心から遠く離れた長野県や新潟県などで多くの被害をもたらした。 痛ましいことに中学生も亡くなられた。 雨の被害と同時に、土石流被害が多かった。 考えてみると日本の農山村の原風景を持つ地域であるその日美連加入団体ですから、土石流なども発生しやすい環境にあることもまた事実である。 そんな時、地元の人たちの言い伝え、感覚、第六感などがその災害の前兆を的確にとらえていることを感じた。 南木曽町の土石流の発生前に「火の臭い」を感じ取っていたとのこと、あれ、それって何のことと思ったが、多量の雨を吸い込んだ地肌が緩み、「膿んでしまう」状況になり更に地下の岩や石が摩擦をおこし「火の臭い」となっているのではないかとのことに納得した。 土石流と火の臭いの関係は十分に理解できる。 私の地域でもわが村も周囲が山に囲まれ多くの沢や河川が集落に流れ込んでおり、そうした50年に一度あるかないかの大量の雨が降るとそんな状況になる可能性も高い。 そうした災害の発生危険性に対して十分な対処をしなければならない。 今年は特にそうした対策に対して、県でも説明会などを開催してくれている。 十分な連携のもとに安全対策にあたらなければならいことになります。

無事救出!

タケノコ採りに須川高原に入った東根市の方が無事に救出された。良かった! 18日にタケノコ採りに入って迷ってしまい救出も4日目に入った午後1時過ぎ担当課長から「無事発見されヘリで吊り上げる準備中」との連絡が入った。つい「生きていてか?」と聞いてしまった。 というのも、この4日間には冷え込んだ日もあり、山では相当冷えも厳しかったであろうと思ったし、それにおにぎりなどの食料は全く持っていなかった、雨具などもどうなっていたのか、などなど考えると年齢も78歳というと、これは相当厳しいと思ったものですからそうした聞き方になってしまった。 大した体力であるものです、気力も、助かりたいという一心であったであろうと思う。 救助隊でも4日目ということもあり、ほとんど探すポイントは歩いたし見た、足跡は確認できたがそのあとの手がかりもなく、隊員事態も相当疲れが出てきており、3日目の出動には相当厳しい状況の中での入山捜索、これまでの範囲を広げかなり下流からの捜索となったようである。 救出のきっかけは、遭難者であろう方のとったタケノコが散らばっているところを若い救助隊員が発見んし、GPSでその地点を特定し上空から捜索に参加していたヘリと連絡しあい、集中的に探したところ、とても簡単にはいけないようなところにおる遭難者を発見し救助した経緯であるようだ。 隊員のそれこそかなりの疲れを押して救助に向かった献身的な努力とその救助隊の使命、消防団員としての使命が見事に結実した結果であると思う。 ありがとございました。 家族の方々も、捜索の状況をしっかりとみていたことでもあり、それを承知の上で「同じ場所でもいいから何とかもう一回探してほしい」という切なる願いに応じてくれた救助隊に心からお礼を申し上げたい。  

タケノコ取り遭難

山形県東根市の方がタケノコを採りに須川高原に入り迷ってしまい遭難をしたようだ。 18日の早朝に二人で須川高原に来て入山したが、一人の方は体調が思わしくなく2時間ぐらいで山から出たが、もう一人の78歳になる方が待ち合わせ時間になっても出てこずに、午後2時過ぎに警察に連絡し、遭難したことがわかった。 夕方になって、家族から救助依頼が役場に入り、早速、東成瀬村山岳遭難救助隊に連絡し、19日に救助隊を現地に派遣することにした。 しかし、朝は小雨模様とガスがかかり現地は厳しい状況で、ヘリコプターによる空からの捜索もできず、午後になって天候も回復し、ヘリコプターの作業も開始された。しかし、一日中、救助隊が3班編成で山に入りがんばったところ、遭難した方の足跡ではないかと思われる地点を見つけたが、かなりあちこち歩いておるようで、しかもかなり険しい場所おも歩いておるようだ。 結構健脚の持ち主であるようで、移動距離もあり、特定できるには至らなかった。 秋田県警、湯沢・雄勝広域消防、村の消防団、山岳遭難救助隊などが協議し、20日も家族からの強い要請で救助に当たることにしたが、現地が岩手県と言うことで、岩手県警、消防など現地本部は岩手県警になるようである。 県境付近でのこうした活動は、どうしても行政区域に関わってきて、課題として残るようである。 先般の栗駒山系遭難対策協議会でもこの問題が話されたことであり、まだ結論は出ていないが、何とか具体的な方向をしなければならないように感じている。 早速その課題に突き当たってしまった。 現地の状況に精通しているのは我が村の方々であるが、実際捜索、遭難となると警察の所管分野であると思っているものの、実際救助に山に入るとなると村の救助隊に依存せざるを得ないのではないかと思われる。 その総合指揮を誰が執るのかとなると、多くの課題がある。 これまでも何とか、村としても人命に関わることであり協力してきたが、行政区域や所管の問題では多くの課題があるのも現実である。 それはそれとして、何とか元気に発見されることを願うばかりである。 これまでもたくさんの方々を無事に発見し家族の方々からも感謝されている救助隊の皆さんにお願いするしかない。これは家族の方々も同じであろう。

全国過疎地域自立促進連盟理事会

image image image この連盟の理事会が開催され出席した。どんなに暑いことかと思っていたが、それほどでもなく拍子抜けしたような感じであった。 昨日は秋田地方気象台台長が村がアメダス測量に協力してくれたとして感謝状を贈呈してくれるということでいただいた。 その際に、エルニーニョ現象がおこることについての話になったり、村独自の観測機器配置によるご指導をいただくことを快諾していただいた。 そんなことを思いながら会議に出たが、北海道や本村を含めた東北が異常に暑い! 東京はそんなに暑くない。変ですなー。 会議は、総務省大臣官房地域力創造審議官の挨拶で、元上司であった方が発表した人口問題で解説していたが、あの発言は「何もしなければ」ということで必ずしもそうなるのではないと思う、と解説していたが、いずれにしてもかなり日本中が混乱していることは事実でしょう。 しかしながら、人口減少は三大都市圏でも顕著であり、その対策に地方の人口減少地区に視察に行っている現状も紹介された。 その先進事例としての視察とは言え、かなり揶揄的に聞こえたが? 事ほどその問題は大きい事でもある。 理事会にはかなり多くの参加があり、過疎と人口問題は今後も行政課題として各自治体は最大の関心事となる。 今日がドリームジャンボとミニの最終日、かなり待って並び幸運が当たりますように! この前も並んだがだめ!ダメ!

救助の在り方

栗駒山系遭難対策協議会の総会が開かれた。 協議会の予算、決算額は30万円余りと人命救助をボランテア活動とする団体としては極めて少ないのであるが、警察、広域消防、森林管理事務所、消防団、山岳遭難救隊、交通安全協会さらには関係自治体なども含まれる幅広い活動団体で、毎年遭難防止と万一遭難した場合、救助に向かい無事安全に救出することはたびたびであり、その活動はあまり知られていないが、実は影の力として、関係する方々からは大きな存在として認められている。 しかしその活動については、ごく自然な形であり、一般的には知られていない。 報道などでは一般的に「警察、消防などが救出した」となっているようである。 今回の総会では、山菜取り、登山などの山岳遭難救助に当たっての極めて具体的な実態と予防と防止対策について提案され改めて具体的な対応についての話し合いがなされた。 県境に位置する栗駒山系の遭難は、行政圏域、所轄警察、消防など難しい問題もあるが、遭難という事態が発生した場合は迅速に人命救助にあたることを確認し合った。 この協議会には独自の衛星携帯電話が2基活動備品として配備されており、有効に機能していることも特筆すべきことであると思っている。 今年もそうした事故の発生時期となっている。 この会の厄介にならないように期待したいものである。