タケノコ取り遭難

山形県東根市の方がタケノコを採りに須川高原に入り迷ってしまい遭難をしたようだ。 18日の早朝に二人で須川高原に来て入山したが、一人の方は体調が思わしくなく2時間ぐらいで山から出たが、もう一人の78歳になる方が待ち合わせ時間になっても出てこずに、午後2時過ぎに警察に連絡し、遭難したことがわかった。 夕方になって、家族から救助依頼が役場に入り、早速、東成瀬村山岳遭難救助隊に連絡し、19日に救助隊を現地に派遣することにした。 しかし、朝は小雨模様とガスがかかり現地は厳しい状況で、ヘリコプターによる空からの捜索もできず、午後になって天候も回復し、ヘリコプターの作業も開始された。しかし、一日中、救助隊が3班編成で山に入りがんばったところ、遭難した方の足跡ではないかと思われる地点を見つけたが、かなりあちこち歩いておるようで、しかもかなり険しい場所おも歩いておるようだ。 結構健脚の持ち主であるようで、移動距離もあり、特定できるには至らなかった。 秋田県警、湯沢・雄勝広域消防、村の消防団、山岳遭難救助隊などが協議し、20日も家族からの強い要請で救助に当たることにしたが、現地が岩手県と言うことで、岩手県警、消防など現地本部は岩手県警になるようである。 県境付近でのこうした活動は、どうしても行政区域に関わってきて、課題として残るようである。 先般の栗駒山系遭難対策協議会でもこの問題が話されたことであり、まだ結論は出ていないが、何とか具体的な方向をしなければならないように感じている。 早速その課題に突き当たってしまった。 現地の状況に精通しているのは我が村の方々であるが、実際捜索、遭難となると警察の所管分野であると思っているものの、実際救助に山に入るとなると村の救助隊に依存せざるを得ないのではないかと思われる。 その総合指揮を誰が執るのかとなると、多くの課題がある。 これまでも何とか、村としても人命に関わることであり協力してきたが、行政区域や所管の問題では多くの課題があるのも現実である。 それはそれとして、何とか元気に発見されることを願うばかりである。 これまでもたくさんの方々を無事に発見し家族の方々からも感謝されている救助隊の皆さんにお願いするしかない。これは家族の方々も同じであろう。