農業の6次産業化
最近の農業における活路としての方向性は常に「6次産業化」が声高に提唱されて久しい。
このこと自体はよく理解できるが、具体的にどのような方向に進むべきか、何を主体にし、どのような手法で市場を開拓していくのか課題はたくさんあるように思える。
考えてみると、6次産業化はすでに多くの方々がすでに相当前から取り組んできていることであり、ことさら強調しなくてもよさそうなもののようにも思っていたが、系統だててそれを主張したり、提案しなかったりしていなかったことぐらいではなかったかと考えられなくもない。
私たちの村のJA加工グループの方々なんかは、かなり以前からこれに取り組んでいたし、その商品もトマトや山菜、野菜などを中心に付加価値をつけて販売してきたし、今なおその商品開発には、飽くことなく意欲的に取り組んでいるし、実績も着々と積んできている。
ただ、そのロット数が農産物の生産量にもより大量には無理があるのもまた事実である。
これが、これまでの首都圏のデパートなんかからの引き合いがあっても、応じられない悔しい思いもあったようである。
そうしたほかにない悩み、課題もあって、この6次産業化についても大きな進展がないことの悩みも大きい。
そうしたことに対する結論ではないが、昨日行われた、山村振興連盟秋田県支部の研修会で秋田県立大学の津田渉教授による「地域づくりを巡る課題と農業農村ビジネスの方向を考える」と題する講演は時間は短かったが大変参考になるものであったし、学生と一緒になっての現地に入って活動する中から、学生の全く違った視点からの意見を取り入れての活動は大変意欲的であると感じた。
羽後町での教授は自らおっしゃっていましたが「押しかけ体験、作業、提案」は意味があるようだし、個々ばらばらのそうした6次産業化の商品を、連携し合って、現在の販売数から2倍3倍にすることは可能ではないかといったお話おもしておられた。
全国各地での成功例は、出荷するばかりではなく、お客さんから来ていただき、買ってもらう手法が成功している例も多いことから大いに学ぶべき方向であると感じた。
なにもロット数ばかりで勝負することなく、観光客や交流人口多くすることによって、その活路を開くことも、地域限定商品としての商売もありとみた!
今朝は久しぶりの好天で青空ものぞく、今日はこれから秋田新聞社のオープンスペースのお披露目会に出席することにしている。