紅葉でもあるまいに?
このところ標高500メートル以上のところでの活動をしていて気になる風景にあっている。
周りは山また山で、青に近い目にも優しい濃い緑に包まれているのに、一部分がなぜか赤に近い、茶色がかった風景が目ににつくのです。
どうも気になって開会式なんかで、不遜な事ながら隣の人に「あれはなんだ?」と挨拶が終ったあたりで声をかけてみた。
多分、水不足で枯れてきたのではないかという。
ははーそうか、さもありなん、と納得していたら、どうも違うようだ。
ブナの葉が枯れ出しているようなのである。昨年もそうだった、という。
すわ!これは「ナラガレ」がブナにまで伝搬したのだろうかと思ったらそうではない。
葉っぱに虫がついて葉っぱは枯れるが、ブナの木本体には今のところ問題がないようである。
まずは一安心。
しかし、これまでこうしたことがあったのだろうか?
森林資源である広葉樹の元祖みたいな、ブナやナラがもしかして絶えるようなことになったらこれはどうなるだろうかと思えて成らない。
水も空気も山菜も山に生きる生き物すべて、いや我々人間だってどうするんだろうと思ってしまう。
自然の恵みをごく自然に享受している我々人間が、どれほど普段そうした自然現象に目を向けているのか?と思わずにいられない。
「ナラ枯れ病」もある一定周期で現れる現象であると言われているし、それは自然の摂理であり、新陳代謝の表れで会うというが、目にしたブナの葉っぱが枯れるのも、何かの警鐘ではないかと思えて成らない。
しっかりと、広葉樹を育て育成する試みは壮大な構想かもしれませんが、せめてもの現代社会に生きるものの勤めではないかと思っている。