カテゴリー別アーカイブ: 農政

取組農業者大会

14回目の湯沢・雄勝農業者大会が開かれた。 実行委員会方式で開かれているが、主体的には郡市の農業委員会が開催しているもので、農業の曲がり角を何とか打破していこうとして開催当初は、およそ1000名を超えるくらいの参加者で熱気あふれる大会であった。 国会議員も各党の農業問題に詳しい議員が出席してそれぞれの立場から大いに激論を交わしていたものでした。 今回も多くの参加者であったが、会場が多きいためか幾分少ないのかなといった感じでした。 記念講演は「農政の動向と地域農業の課題」と題して大妻女子大学教授の田代洋一氏の講演が行われた。 農業も個人経営の時代から集落営農の時代になりつつあり、わが村の滝ノ沢フアームも紹介されていた。 これは講師が実際に、現地を訪問し自治会が中心にして組織化されている特徴ある法人として紹介されていたし、雇用の場ともなっていること、これはその後の法人についても村内ではさらに3法人が組織化されて、実際の稲作農業の受委託が進んでいることにもつながっているものと感じている。 まとめとして、米と転作だけが集落営農ではなく、集約作を取り込み、女性の力も発揮し規模拡大(大体20ヘクタールぐらいでやっている)を30、40.50ヘクタールと規模拡大を図り集約作、6次産業化に持っていくような工夫が必要である。 さらに、現代は「食」が崩れている、それは統計的に若い世代ほど食事の摂取量が100グラムを若い世代の摂取量とすれば、60、70代は300グラム摂取しており、お金に換算すると若い世代が100円とすると60、70代は300円から500円になっている。 肉であってもグラム100円ものを食べる世代と300円500円の違いになっているとのこと、これは大きな問題である。 また食の好みは、5~13歳で決まる。子供たちの舌と胃袋から日本・秋田の食を守る地産地消、学校給食、直売所の活動が決め手になる!これには全く同感であった。        

プチホワイト

この春の「母の日」に合わせて咲かせようと昨年から準備していた新品種のユリの花「プチホワイト」が先週咲いていた。 残念ながら母の日には間に合わなかったがそれでも見事な花をつけてくれた。 嬉しかった。 先週は出張続きで留守していたのですが、帰ったら見事にきれいな花が咲いていた。 この新品種のユリの花は、秋田県が開発した白色の花のユリで、特徴はユリの花独特の強い香りがなく、花の咲いている期間が長く楽しめる特徴がある。 花もしっかりと固めで、結構多くの花をつけてくれている。 どこか気品のある色合いと小ぶりな花であるが、花の形もしっかりとしている。 茎も固めで、芯のある花であるようだ。 この分だと、もしかして村の特産の花になりうるように感じている。 この花を栽培するきっかけは、秋田県と東成瀬村の協働プロジエクト事業で取り上げた事業分野であり、ぜひ定着してもらえるように頑張りたいものである。 花はいいものです。

爽やかな集い

農林水産大臣と秋田県農業関係者との集いがあり、ご案内があったので出席した。 現農林水産大臣のお話は何回かお聞きすることがあったが、いつも感じていることの一つに、他の人や政党などの批判めいたことは一切なく、淡々ともっぱら政策論議、考え方方向性などを的確に示してくれていて、とても参考になるし爽やかさを感じる。 この方の人間性であり政治家としての資質なんであろうと感じている。 今回の話しでも、政府関係のいろんな諮問機関からの意見にも、どちらかというと「すぐやれ!」といった意見が多いようであるが、農業はそんなにすぐに成果が出るわけではなく、春夏秋冬一年一作によってやっと農業生産ができるのであって、少なくとも3年あるいは5年スパンで農業の方向性示したいとしている姿勢には同感を覚える。 つまり、コメの生産調整一つをとっても、減反政策をやめるのではなく、現状を理解しつつ平場と中山間地の農業のありかたなど地域にあった農業の在り方を取り入れていくためには、多様な施策が必要であり、そのための方向性を考え、この期間に示していくための施策とするものであるとしているとのことであった。 何よりも、この日本の国土を考えるとき、画一的な農業施策はどんなに優秀な農林水産省の職員であっても無理であり、県独自で考えたり議論し合ってより良い農業政策とする攻めの農業に取り組んでいきたいとするものであったように感じた。 一方、参議院議員の初めての集いもあり、これでの後援会長の挨拶もまたよかった。 議員の活動が「颯々として風が立つ」との言葉を引用して、誠に爽やかで颯爽と若さにあふれた精力的な活動に期待感がいっぱいであることを述べておられた。 大変短い挨拶ながら議員の活動、性格を見事にとらえた素晴らしい挨拶であった。 その影響か、来賓のあいさつも6人もおりながら、短く感情のあるそれぞれのあいさつでとても和やかな会場であったし、集いであった。 御本人の挨拶もいつものことながら、堂々としたもので、聞く人たちの心に響くものがった。 久しぶりに、気持ちの良い集いであった。

トマト生産に頑張る

image image 今年で16回目になるJAこまちトマト部会東成瀬支部総会が開かれ、ご案内をいただいたので出席した。 16回の総会全てに出席したことになる。 それだけ村としても力を入れて来た農業施策であり、かってはトマトの単一昨目で1億円を越えたこともある極めて優秀な昨目であり、市場でも高い評価を受けておることから、今後も村としても積極的にご支援させていただきたいと、考えているところです。 それだけに、トマトに関した二次加工商品も多く考案し、出荷されて、注目度もたかいのが現実です。 ですから、どんどん作ってほしいし、年度途中に商品、トマトがなくなってしまったなどということのないように期待したいと挨拶させていただいた。 会員数は昨年よりも2農家が少なくなったが、その技術力はすばらしいものがあるとのことであり、生産額もこまち農協管内の10パーセント、3500万円で今後に期待したい。

農政課題で意見交換

国の農政が目まぐるしく変革する中で、数年前から農林水産省東北農政局長との直接意見交換する機会が設けられている。 これまでは、局長と直接話し合うなどの機会はほとんどなかったのであるが、複雑な農政問題、しかも課題も多くその理解の仕方にもかなりのかい離していることや、その理解度によっては、制度の活用も期待したような効果もなかったのではないかとも思われていたと感じている。 従って、そうした機会設けられても、市町村側でもそんなに期待もしなかった節がある。 しかし、回を重ねていくうちに、制度の充実、個別のケースなどについても直接意見交換ができ、しかも、その意見も本省にしっかりと伝えられことから、意義のある場となっている。 昨日も、2時間を超える時間みっちりと、新たな日本型農業の直接支払制度や農地の集積対策としての農地中間管理機構について話し合いが行われた。 私も、5項目にわたって意見を述べさせていただいたが、課題としては依然として残るのが、現在農政そのものが、どうしても平場対策を重視した施策は否めないように感じている。 この点についても、再質問の形で確認したが、なかなかその溝はうずまらないのが現実である。 政策としては、どうしてもそうならざるを得ないかもしれませんが、山間地の農地の保全、耕作放棄地対策としても重要であることはこれからも施策に反映されるようにめげずに求めていかなければならないと考えている。 この問題に対しては、あらゆる制度、多くの制度の中から「個別」に相談に応じてもらえるように道筋をつけておくことも今後は必要になってくるものと考えている。 新たな制度は、その制度の意図するところ、目的などをまず理解することが制度活用に重要であることも大事であり、まずそれから説明していくことも必要である。 小難しいい制度をいきなり読み上げ、説明してもなかなか理解は得られない、まずは、その制度が何のために作られているのかから入っていくことによって理解も得られやすいように感じた。 真剣な意見交換の場であった。