カテゴリー別アーカイブ: 芸術・文化

国文祭開会式

いろいろと心配された第29回国民文化祭が皇太子殿下をお迎えして、賑やかにしかも盛大にオープニングセレモニーが県立武道館で行われた。 武道館でのこうした、セレモニーは私は初めてであるが、音響効果も良く会場設定はよかった。全体的に凄く洗練された演出で、随所に秋田の特色をちりばめつつ、若い世代をふんだんに登場させ、バレーやダンス、一輪車による素晴らしい演技と踊りまでも登場し観客を驚かせていた。その演技に技術は高いものであったと感じた。 秋田の伝統芸能はほとんど網羅していましたし、新しい音楽、バレーが融和し、しかも嫌みもなくテンポよく、スピーディーな演出はあっという間の2時間30分でした。 大いなる秋田の吹奏楽と管弦楽に合唱は見事にコラボレーションし感動的でした。 総勢800名からなる大合唱たと演奏は圧巻であり、感動で思わず涙がにじむようでさえあった。 「発見・創造 ・もうひとつの秋田」のテーマにばっちりであったし、「新しい発見を求め文化を巡る旅にでかけよう」と本当にそんな気にさせるオープニングであった。 当然のことながら、写真撮影禁止で載せられないのが残念! テレビで放映されましょうし、DVDも出されると思うので是非ご覧になってください。 わが村の「昔しっこの祭典」は、県内110の企画では唯一であり、キラリと光るような気がするなー! 昨年のプレイベントの参加からしてもそんな感じがする。 我が村は、そうした文化面、教育面などでじわりじわりと小さいながらも着実に特徴付けれるような取り組みを基本にしていきたいものであるし、それが海外とも連携出来るように出来たら最高だなー! 近くデンバーからお客さんも来るし、交流再開を打診したらどうだろうか? そんなことを考え帰路についたところでした。

縄文縦穴住居跡発掘

村で調査を進めている「縄文ロマン事業」の滝ノ沢集落の上掵(うわはば)遺跡で、約5000年ぐらい前の縄文中期から後期の縦穴住居跡が発掘された。 面積は約5×15メートルでおよそ39坪ぐらいと竪穴住居跡として規模の大きな内容で、埋め込んだ柱の深さも1.5メートルを超えるもので、当時としてはかなり大規模な住居であるようである。 さらに、この地区ではこうした遺跡が祭事広場を中心にしてさらに全部で10カ所ぐらい、放射線状にあったっものと推測されているとのこと。 その中でも今回発掘されて明らかになった住居跡は、中心的な大きな住居跡であるようです。 この跡からは、後年埋葬に使われた形跡のあることも判明しており、特徴的な遺跡として学術的にもかなり貴重であるようである。 もちろん、石器や土器もたくさん出土しており、子供たちも体験発掘をし大喜びで夢中になって夏休みに発掘作業に取り組んでいたとのことでした。 この遺跡群からは、現在「秋田県立博物館」に展示されている国の重要文化財に指定されている世界最大級の石斧が4本発掘されており、今後の調査が楽しみである。 何しろ、規模が大きく今後相当の期間を要するでしょうが、しっかりと古代の歴史を知り、村の生い立ちを知るためにもしっかりと調査事業に取り組んでいかなければならないと思う。 まさしく、古代に夢を馳せつつ、無限の期待が持てる「縄文ロマン事業」です。

ふるさと村とお茶会

ふるさと村で「海への旅」~中村征夫写真展が開催されているので、孫たちの上二人はかなり手もかからなくなったので出かけた。 ふるさと村では妻が習っているお茶の先生のお茶会、それも「ボランテアお茶会」ということで、気軽にお茶をいただけるようで、その場にも出てみた。 県立美術館に通じる通路でのお茶会で、広大な中庭から吹く風は芝生をなでながら心地の良いもので、とても気持ちの良い雰囲気でお茶をいただいた。 たまたまその流派のお茶の秋田県支部長さんは横手市のA氏で何回かこうした機会にお会いしており気軽にお話もでき楽しいひと時であった。 ふるさと村の社長さんも県庁出身で知り合いでともお会いできうれしかった。 孫たちもすっかり楽しんだようでした。 そのあと、美術館での中村征夫写真展「海への旅」も孫たちとともに鑑賞したが静かな雰囲気の中で、海美しさの、不思議さ、生き物の表情などとてもよく観察できたようで、夕ご飯の時にも断片的ではあるがその感じた内容を家族に話していました。 今回は時間もたっぷりあり、孫たちとゆっくりと時間をかけて美術館のすべてを見ることができた。 企画展示はやはり見ごたえがありますし、お茶会も「ボランテイアお茶会」という新しい試みではないかと思われるが、「お茶会」というと一つ構えてしまうが、こうしたごく自然な形でお茶をいただけるということは、素晴らしいことであり、日本の伝統を長く後世につなげるためにも良いことのように感じた。 違うかな?

魁新報140周年記念

昨日、一昨日と記念の行事があり秋田市に出かけた。 一昨日は日本赤十字社の日赤病院の開設100周年記念式典、昨日は地方紙の中でも全国4番目の発行部数を誇り、押しも押されぬ代表地方紙「秋田魁新報」の創刊140周年という大きなお祝いに出かけた。 小笠原社長からは二つの社是のもと新聞人としての自覚、使命を全うしつつ、社会に役立つ新聞の発行に今後も務めるとの力強い挨拶があった。 来賓の共同通信社社長からは、魁新報の「魁」が大きく堂々と他に先駆ける意味合いがあり、歴史、伝統、報道内容など堂々とした論陣を張ってきた経過が述べられていた。知事からは、新聞が世の中にはなくてはならいものとなっている。職務がらいつもいいことばかりではなく結構批判もされている。しかし、それはそれとしてやむ得ないことである。これからも魁がますますその使命をしっかりと果たしていただきたとした挨拶であったようでした。 それにしても、140年の魁の歴史は重く、多くの苦難の道があった事も知った。 明治7年の創刊とは大変な歴史であることを知り改めてその凄さを感じた次第でした。 会場には各界の著名人も招待されていた、元東大総長の佐々木毅氏ご夫妻、作家の西木正明氏、俳優の佐々木希さん、なだ多彩なお客さんで和やかな祝賀行事であった。 一昨日は秋田大学学長さんとこの秋に予定している連携協定のお約束をしていることについてのご挨拶をし、その際にご講演をいただける予定の西木正明さんにも昨日ご挨拶をしたところでした。 また一昨日は銀行さんと地域おこし会社との連携協力の協定についてのご挨拶もさせていただけた。 こうした形で、いろんな場面でのお付き合いはとても大事なことであるように感じている。 当然、国会議員さんにも成瀬ダム関連の事業について具体的な事項についての御願いに伺うことも話しをさせていただけた。 一方、国会議員さんからは、過疎と学力のことについて調査がてら来村したいとの話もあった。 小樽市の中学校から娘の旦那さんが調査に伺うのでよろしくとの挨拶などもあった。 新聞で作ったフアッションしょうもあり、また、佐々木希さんのトークもあり会場は華やかなものにもなった。    

小難しい話?

image image 政経懇談会の講演会にでた。 最初から出席出来ず途中からでたら、何やら哲学者が次から次に登場する講演会で、講師も東京大学の家教授で、全てを科学的に解明してのお話しであるようであった。 しかしながら後半に入ると、極めて具体的な話になり、とても関心深く聞くことができた。 間違っているかもしれませんが、拾い読みみたいに感じたことを述べてみると次のようなことがあった。 例えば、朝食と学力で、朝食を食べている子供が学力が高いのは確かであるようだが、その根拠となるとなかなか判断が難しいこと。納豆を食べると頭がよくなるなどはかなり眉唾ものではないか。(根拠が科学的に表せない) あるいは、世論調査、選挙の当落予測など乱数発生による無作為抽出は結構難しいこと。 また、マスコミは珍しいこと、センセーショナルなことを選択して報道する、日常の平凡な営みが報道されることはまずない。そこには選択バイアスがない。 次には、二分法的思考の注意点として、リスク評価に関して「ここまでは安全」「ここからは安全でない」とははっきり分けられることはむしろ稀である。 白か黒かの二分法的思考に陥り、安全か危険かと答えを求めたり、ゼロリスクという非現実的な目標を要求したりする議論になりかねない。 グレーゾーンはつきもので、単純な二分法的思考では、本質が見失われ議論が不毛になる。 いろいろな場面で意思決定者としての市民は、科学を盲信する事も逆に科学、技術に対して謂われのない不信感を抱くことも健全な姿勢でなはい。 どうしてそれが言える?と突っ込んでみよう。 結論の確からしさを自から判断する努力が必要である。 報道は珍しい事象を選択的に採り上げるとのこと、それは当然のことではないのかなー、と思ったがどうだろうか? リスク評価は二分法的単純思考に陥らないよう注意しよう。と結んでいた。 哲学的で「斜」に構えているように感じたが、よくよく考えてみると、なる程とおもってくる。不思議ですねー。 何だか分かったようで分からないような講演であったが、考え方としてあるいは、判断のありかたについては参考になったような気がした講演会であった。