縄文縦穴住居跡発掘

村で調査を進めている「縄文ロマン事業」の滝ノ沢集落の上掵(うわはば)遺跡で、約5000年ぐらい前の縄文中期から後期の縦穴住居跡が発掘された。 面積は約5×15メートルでおよそ39坪ぐらいと竪穴住居跡として規模の大きな内容で、埋め込んだ柱の深さも1.5メートルを超えるもので、当時としてはかなり大規模な住居であるようである。 さらに、この地区ではこうした遺跡が祭事広場を中心にしてさらに全部で10カ所ぐらい、放射線状にあったっものと推測されているとのこと。 その中でも今回発掘されて明らかになった住居跡は、中心的な大きな住居跡であるようです。 この跡からは、後年埋葬に使われた形跡のあることも判明しており、特徴的な遺跡として学術的にもかなり貴重であるようである。 もちろん、石器や土器もたくさん出土しており、子供たちも体験発掘をし大喜びで夢中になって夏休みに発掘作業に取り組んでいたとのことでした。 この遺跡群からは、現在「秋田県立博物館」に展示されている国の重要文化財に指定されている世界最大級の石斧が4本発掘されており、今後の調査が楽しみである。 何しろ、規模が大きく今後相当の期間を要するでしょうが、しっかりと古代の歴史を知り、村の生い立ちを知るためにもしっかりと調査事業に取り組んでいかなければならないと思う。 まさしく、古代に夢を馳せつつ、無限の期待が持てる「縄文ロマン事業」です。