小難しい話?
政経懇談会の講演会にでた。
最初から出席出来ず途中からでたら、何やら哲学者が次から次に登場する講演会で、講師も東京大学の家教授で、全てを科学的に解明してのお話しであるようであった。
しかしながら後半に入ると、極めて具体的な話になり、とても関心深く聞くことができた。
間違っているかもしれませんが、拾い読みみたいに感じたことを述べてみると次のようなことがあった。
例えば、朝食と学力で、朝食を食べている子供が学力が高いのは確かであるようだが、その根拠となるとなかなか判断が難しいこと。納豆を食べると頭がよくなるなどはかなり眉唾ものではないか。(根拠が科学的に表せない)
あるいは、世論調査、選挙の当落予測など乱数発生による無作為抽出は結構難しいこと。
また、マスコミは珍しいこと、センセーショナルなことを選択して報道する、日常の平凡な営みが報道されることはまずない。そこには選択バイアスがない。
次には、二分法的思考の注意点として、リスク評価に関して「ここまでは安全」「ここからは安全でない」とははっきり分けられることはむしろ稀である。
白か黒かの二分法的思考に陥り、安全か危険かと答えを求めたり、ゼロリスクという非現実的な目標を要求したりする議論になりかねない。
グレーゾーンはつきもので、単純な二分法的思考では、本質が見失われ議論が不毛になる。
いろいろな場面で意思決定者としての市民は、科学を盲信する事も逆に科学、技術に対して謂われのない不信感を抱くことも健全な姿勢でなはい。
どうしてそれが言える?と突っ込んでみよう。
結論の確からしさを自から判断する努力が必要である。
報道は珍しい事象を選択的に採り上げるとのこと、それは当然のことではないのかなー、と思ったがどうだろうか?
リスク評価は二分法的単純思考に陥らないよう注意しよう。と結んでいた。
哲学的で「斜」に構えているように感じたが、よくよく考えてみると、なる程とおもってくる。不思議ですねー。
何だか分かったようで分からないような講演であったが、考え方としてあるいは、判断のありかたについては参考になったような気がした講演会であった。