カテゴリー別アーカイブ: 成瀬ダム

議会と合同で要望会

image image 毎年この時期、首都圏成瀬会の総会に出席する機会を捉えて、村が抱える諸課題についての国に要望する機会を組み込んで実施してきた。 今年も、地方財政制度の充実強化を要望した。 特に今年は公債特例措置法案が成立なされないため、地方交付税が交付されないと言う異常事態に陥っている。 そのため、地方は一時借入金などで対応しているものの、こうしたこと事態が地方財政制度の脆弱制を表しているものと言ってよいのではないか。 そうでなくとも、やりくりして何とか住民福祉の向上をしようと日夜努力しているつもりであるが、国にはなかなか理解してもらえないというジレンマもある。 こうした苦境を述べても、国は厳しい、交付税は減っていくという先生もおられ、参ってしまう。 わかっていない! もう一つは、成瀬ダムの建設推進を強力に要望した。 こちらは、検証ダムとなって既に3800億円位が中止になっている中にあって、成瀬ダムは有力であるようであるとのお話しに意を強くした次第であった。 国土交通省で対応してくれた政務官は、名取市出身のH政務官で、これまでの商工会や青年部、婦人部、スポーツ少年団、中学校、など多くの災害時の支援がこうした形で現れていることに、関係者に心から感謝したいと、要望先でかんじたところでした。 要望は、国会議員と政府で歩いた歩数は、10000歩、それ以上に成果のあった要望会でした。 やはり、議会と執行部は一体でないといけませんね。 そのことにふれられた先生もおられましたが、それぞれの立場で、しっかりと存在感を持って対応し、活動していることを述べたら、何もなかった。

学識経験者から意見を聴く

「成瀬ダム建設事業の検証に係る検討報告書(素案)」に対する学識経験を有する者の意見を聴く場 が開催され、出席した。 すでに、素案については「関係地方公共団体による検討の場」の場の第4回目でもって説明会がなされており、その場で関係機関からはそれぞれの意見も出されておるところである。 今回は、この資料に基づき学識経験を有する方々からの意見を聴く主旨の元に開催されたところでした。 膨大な資料を基に、成瀬ダム建設事業についての点検を行い、洪水調節、新規利水(かんがい、・水道)、流水の正常な機能維持の3つの目的ごとに、成瀬ダムを含む対策案と成瀬ダムを含まない対策案を検討した上で、洪水調節、新規利水(かんがい・水道)流水のの正常な機能維持の3つの目的ごとに目的別の総合評価を行った後、各目的別の検討をふまえて、成瀬ダム建設事業に関する総合評価を行ったところ、それぞれの評価軸(治水、新規利水、流水の正常な機能維持)ごとに検討した結果、「成瀬ダム案」が有利な案であるとする報告であった。 また、費用対効果では成瀬ダム建設事業の費用便益は約1.3という結果であった。 これをうけて委員からいろんな意見が出されたが、この結果については特に反対意見もなく、考えられる成瀬ダム事業としては委員の皆さんは妥当であるように受け止めたようであったように感じた。 長い長い検証期間であるものです。

ダム事業を要望

image 村と議会で、成瀬ダム事業推進の要望を、国土交通省東北整備局に行った。 村と議会が合同でこの要望を行うことは、東成瀬村としての民意の総意であることをはっきりと示す観点からも大きな意味があるものと思っている。 今回の整備局要望では、局長と河川部長、用地専門官が直接応対して下さいました。 検証ダムとなって約3年間、その間が何であったのかという反面、じっくりとそれこそ比較検討し、よりその重要性など多角的に検討できたという一面があるのではないかとする意見もあった。 確かに、いろいろな意見はあることであり、そうした意見を真摯に聞き理解し合うことも大事であり、これまでも真剣に対応してきたと思っている。 今回も、既に公聴会も開きそうした意見交換をしたものと思っている。 今回の整備局要望の後、来月中には本省と国会要望をする計画でいる。 来年度予算案に反映出来るよう関係機関に集中的に働きかけなければならないと考えている。 局長さんからは、村の熱意は変わらない旨の挨拶で申し上げたところ、安心したという言葉も頂きましたし、河川部長からは、検証作業を進めて、局としての方向を決定したい意向が示されました。 局長さん自らの対応を頂いたことと、その真摯な対応、大震災での「徳山メモ」はつとに有名であり、自ら局にある大震災資料室を御案内頂き、改めてコンパクトながらよくまとまった展示室でありました。 こうした丁寧な対応は私共も見習わなければと強く感じた要望会でもありました。

弘法の枕石を見る

  東北ダム事業促進連絡協議会の現地見学会が胆沢ダムで行われた。 この現地見学会は私にとっては、なかなか日程がとることができなく、初めての視察となった。 そばを通ることはあっても、実際の説明をいただいたのは初めてであった。 東北では最大のダムであり、日本でも有数の規模を誇る重力式ダムで、そばに立つとさすがに圧巻であった。 特に関心のあったのが、胆沢ダムの上流に位置し、これまで胆沢平野の灌漑用水と治水、水道用水などを一手に引き受けてきた昭和20年代完成した石淵ダムが湖底に沈むことになり、その撤去作業の真っ最中であったし、さらにはその原石資材となった石の供給地である「猿岩」が今なお厳然として残り、周囲を見回している。 猿岩を通るトンネルもその建設時の岩石運搬として掘られたことも知ったし、それ以前の猿岩周辺はにかっての道路敷がはっきりと見ることができた。 こうした歴史を物語る形状も、今年の11月から湛水が始まる胆沢ダムによって新たな時代にはいることになる。 その一つに、石淵ダムの湖底に沈んでいた「弘法の枕石」が60年ぶりに姿を現し、地元の愛宕域振興会住民の熱意によって国土交通省東北整備局や奥州市の理解によって掘り起こされ、国道397号線と国道342号線(一関に通じる道路)を結ぶ市道・尿前槻木平線沿いの小公園に移転したものでした。 高さ総重量15から18トンと推定される大きなもので、約60年ぶりに地域の方々と再開するところとなった。 弘法の枕石は、今から約1200年前に弘法大師が猿岩の神社を参拝し仙北街道を通って秋田に抜ける際に、このこの岩で一夜を明かしたと言われているそうです。 私たち東成瀬の村民にも少なからず関心のあることである仙北道であり、この道路が完成したら是非見ていただきたいと思う。またこの新たなダムこの名称は「奥州湖」と命名されたようで、これに架かる橋の名称も「奥州湖大橋」となりこのダムでは最大の延長である400mを越えるようですし、さらには猿岩橋もかなりの延長であるが、すぐには通れないようでした。 ところで、肝心のダムですが、現在は取水設備工事が盛んと行われており、最新式の選択取水設備が採られておるとのことで、私たちのところでも課題になっていたこの選択取水設備が現実にかなり改良研究されておることから、水位の取水地点が自由に移動でき、濁りや水温問題などほとんど解決されものと期待された。 12月から湛水が始まり、来年の連休ぐらいにはダム湖が予定通りの水位に達する計画のようであった。 いよいよ次の本格的なダム事業になるよう成瀬ダムも運動を展開していかなければならない、これは成瀬ダムを利用する流域の方々の強い希望であり、長年の整備推進をしてきた運動がいよいよ正念場であるともいえると感じた。 今月末から、来月にかけてもそれぞれの団体や機関が協力して積極的に運動を展開していきたいと思う。 多くの現場での体験ができた視察研修であった。 写真は、弘法の枕石と湖面にかかる最大の橋「奥州湖大橋」を望む、あいにくの雨にかすむ猿岩周辺と間もなく沈みゆく石淵ダムの湖底、選択取水設備工事など。

胆沢ダムで東北ダム連幹事会

image 東北ダム事業促進連絡協議会の幹事会が開かれ出席した。 試験たん水が始まる12月を控え、もう追い込みに入っているダムは、ある意味では最盛期を過ぎて、すっかり落ち着いた雰囲気であった。 幹事会の副幹事長を仰せつかっており、ダム事業推進情報を得るためにも、こうした会議には出ておかないといけない。 今回は毎年の東北ダム事業の推進のなつと秋の要望活動についての具体的行動をとるための方針を決定した。 会議に先立って、胆沢ダム所長松井さんのダム事業の概要をご説明いただいた。 所長さんは横手市のご出身で、成瀬ダムについてもご心配しておられた。 胆沢ダムはこれまでの石淵ダムのほぼ10倍の規模で計画から30年で完成する事になるとのこと。 最近のダムでは、順調に進捗したとのことであった。 ところが、私の感覚からとこれまで聞いてきた話とは少し違っているように感じた。 それは、この事業推進過程で、地震があったり、政治的についてもいろいろな課題もあって、本来はもっと早く工事が進むはずであった事を 聞いていたものですから、どこか違和感があったのも事実であった。 幹事会では皆さん、今度は、次は成瀬ダムであるとする力強い意見と、東北ダム連で一致して運動を展開する事とする意向があり有り難いと心から感じたところであった。 やはり こうした意見交換の場は大事であると思った。懇親会では、仙北道の話題も沢山出たし、事務局体制の話やら悩み事も自由に話し合え意義ある 幹事会であった。 image