ダムと道路を求めて

成瀬ダムの建設促進同盟会総会、利水協議会の総会が午前中に横手市であった。 これに先立ってダム事業の事業推進状況について湯沢河川国道事務所長を講師に迎えての研修会が横手市で行われた。 研修会では、かなり丁寧に今後のダム事業推進についての計画が説明され、参加者は理解したものと思った。 工事用道路やら、本体工事に向けた調査事業を精力的に進めているとのことで、この後の事業推進について期待がもたれるものと感じたように思った。 同盟会の総会では、研修会の後とあって特に質問もなく全て満場一致で決定された。 利水協議会でも異議なく事業報告、計画予算が承認された。 その他で、渇水状況が懸念され、暫定取水(豊水)についての制度と生活用水としての水道水確保は最優先したいし、何とかならないものといった切実な取水の在り方についての話があった。 もっともな話であり、お互い同じ問題意識を持つ必要があるように感じたところでした。 流域の水需要と上流域の関係を今後連携を深めていくかといった課題はこれからこの同盟会を通じて具体的に話し合って行く必要がいよいよ本格的にしていかなければならないことになると考えているし提案していかなければならないと考えている。 午後からは、湯沢市で東北中央自動車道の「新庄・湯沢地域間を考える会」の集会があった。 秋田、山形選出の国会議員、秋田県知事、山形県副知事、両県県会議員、東北整備局などからの来賓を迎えて、最近にはないくらいの出席者で盛り上がった集会となった。 基調講演は橋本五郎読売新聞特別編集委員からあり、道路は故郷を思う心、親を思う心が大事であり、生活者重視の観点からすると、道路行政は公平でなければならない、といった論調であったように感じたしその通りであると思っている。 パネルデスカッションもありいろいろと考えさせられる問題提起もあったように感じた。 道路行政は政治家次第で決まる!日本列島改造計画もあったが、反面総理が多く出ているからと言って道路がよいかというと必ずしもそうでもないところもあるようだ。 一方、整備しやすい環境にある地区であってもなかなか進まない地区もある、これは正しく政治家の怠慢である(?)といった意見もあった。 確かに、このたびの今回の集会の主要テーマの新庄・湯沢間のミッシングリンク区間が事業化に向けて大きく前進したようで、これもそうした政治家によるところが大きいと言われている。 やはり政治は生き物ですし、政治家の活躍することも多いと思っている。 とにかく、忙しい一日であった。 多少なりとも政治にかかわっているものからすると、いろんな意味で複雑な思いもする。