県政評価
知事の公選制度が実施されて初めての無投票での当選を決めた現職は、早速公務を開始されたようである。
1期目の総括は、これからいろんな場面で評価されたことになるであろうし、今後の県政運営においての判断材料になるであろうと思われる。
無投票当選は、第1義的には1期目の県政運営が堅実であったことと、県議会構成が前県政運営に対する対応と前職の県政運営に対する姿勢が、ぎくしゃくしていたことに対する県民の嫌気とほどほどにしてくれよといった気持ちもあったのではなかったであろうか。
考え方そのものに対する視点については理解できるものが結構あったように思えるし、政治姿勢も理解できるのに、そうした言動、行動があまり極端であったのが秋田県民にはついていけなかったのかもしれません。
その端的なことが、県議会対策であったであろうと思われる。
もともと秋田県民は、保守色が強いといわれていたのに、知事選など首長選などの地方選ではあまり党派にこだわらず、いわゆる県民党的な考え方で選挙をし、国政選挙となると全く別の判断で選挙をしているように思える。一方で、県議選などでは政党色にこだわって選挙している。
その結果が県政運営を難しくしたり摩擦を起こしたりしてきたのであろうと考えられる。
よく言われているのが、考え方は理解できるしいいことであるが、「やり方が気に食わない」あるいは「事前相談がなかった」などといった理由でもめていたことがどれだけ多かったことなのか、そんなことがなかったのでしょうか?
それは、何も県政運営だけに限ったことではないように思える。難しいものです。
そうしたことに気を遣い、根回しをし、相談、説明をしてきた結果が今回の無投票再選につながったことであろうと考えている。
特に、県民の求めている政策の必要性を敏感に感じ取り、次々と政策を立案し実行してきたことが大きかったし、それが県民の大きな評価になったことであろうと考えられる。
確かに、県民目線に立っての行政施策も細かな分野での施策も数多くあったように感じているし、それが一定程度の期間限定という施策もあり、ここいら辺りが行政施策の継続性といった観点からするといかがなものかという感じがしないでもないが、難しいことでもあろうかとも考えられる。しかし、県民からするとそうした施策こそが継続して行われることとしての期待感もあろうかとも思われる。
それに加えて、先に述べた県民性と国政における政権党の国政運営の混乱が重なり、安定を求めた民意が相互に作用し、安定的な方向につながっていったものであるように思える。
今後は、そうした政治姿勢とともに、高齢化社会、雇用の創出、中小企業の活性化、などが大きな県政課題であろうが、多くの賦存する観光資源活用に県土全体の活用を考えての県政運営を強化して推進していくことが我々からすれば今こそ求められる施策であると考えている。
これまでは、どちらかというと、秋田県にとってメジャーである観光地に重点的に対応しているように見えていたように考えられるので、もっと秋田県全体を視野に入れてのどんな対策ができるのか、点ではなく「線」としてあるいは「面」での総合的な、まくれて観光を推進していく姿勢が必要な気がする。
わが村にとっても、県南の観光地ではなく岩手、宮城、山形につなぐ観光地として打って出ていきたいと考えているので、県境を越えた観光を秋田県事態が考えていくべきであると考えている。
秋田県内の観光にとどまらず、北東北、あるいは東北全体を考えた観光を他県にも呼びかけしていく時期であると考える。
DCキャンペーンもあるし、国文祭が来年には行われる。北の白神、南の平泉が自然遺産として大きく脚光を浴びているではありませんか。
そうした資産を活用しての観光にとって、今こそ県際観光を重視すべきであるし、県際の交通アクセスの重要性は言ううまでもありません。
時まさしく、安倍のミクスでデフレ脱却、経済成長戦略の真最中、この時期を逃す手はないと考える。
大いに期待したい佐竹秋田県政の2期目の船出である。
成瀬の川の水も緩んできました、峰々の雪解けも進み、県際観光に向けて準備が整います。早い開通をこの峰々が待っています。