またぎ料理

好天の昨日、マスターズスキー大会の第2戦目、絶好の大会日和となって選手も気持ちよくレースに臨んでいました。 その好天の中、東成瀬村の猟友会の皆さんが恒例の「巻狩り」を行い、数匹の山ウサギを手にしてきた。 その猟の成果の話を聞きながら、今年初めての山ウサギの料理をごちそうになった。 毎年、ごちそうになっているが、山を数時間かけて難儀して得た獲物を、こちらはただごちそうになるばかりで申し訳ないような気がするが、何とも言われないごちそうで、感謝しながらいただいている。 特に、ウサギの小腸だそうですが、丁寧に洗い流し、もろみを付けた料理は絶品であるし、背肉の刺身、レバーの刺身も甘みがあって、とてもおいしい。 何よりもぶつ切りにした骨付きの肉と大根の鍋は、煮込むほどに味がしみ込み、何とも言われない甘みと骨からにじみ出る髄液とがまじりあってであろうがその味はどんな鍋にもない独特の味となり、箸を止めることができないくらいである。 そんな至福の時間は、ハンター特有の自慢話と相まってとどまることがない。 かっては、これにウサギあぶりの肉もごちそうになったことがあるのですが、これは最近は面倒なこともあってか、なくなってしまった。 とにかく、山郷のこの料理はほかのどこに行ってもごちそうになることができない。 料理の仕方は、地域によっていろいろ違いがあるようですが、私は慣れ親しんだこの地域の料理がたまらなくおいしい。 終わりに近くなって、今日の獲物の「競り」が始まったところで帰ったが、元気にせり上げて景気をつけていたようでした。 山を愛し、自然を愛し、狩猟を楽しむ人々がこの地域には少なくなったとはいえ、まだまだいる。 一定のマタギのしきたりをしっかりと受け継ぎ、後世に伝えていってほしいと思っている。 前猟友会長のご努力で東成瀬の狩猟の伝統をしっかりと記録に残しておこうと、DVDも完成しており、こうした伝統文化は今後も記録し、映像、録音などあらゆる手法で保存していくようにしたいと思っている。