温泉出てくれよ!
沼又地内の温泉の揚湯管が屈曲してくみ上げることができず、やむを得ずホテル・ブランの温泉も沸かしてご利用していただいているところです。
その後、温泉可能地点の調査をして、しかも利用施設に近い候補地として、スキー場の駐車場での掘削を計画し、村議会の議決を経てこのたび温泉の掘削を施工することとした。
宇宙科学の進歩発展は目覚ましく、月や火星などの調査が進むなどのほか、人工衛星による気象情報衛星の打ち上げなどで地球環境、気象などかなりの高い精度での解明が進み、気象予報もできるようになっている。
一方、地球科学、地質科学など地球の内部にかかわる研究はその調査研究の困難さから解明されていない分野があまりに多いようである。
その卑近な例としては、天気予報などはかなりの高い精度で予報できるが、地震の発生メカニズムなどは今なお多くの課題もあり、決定的な予測さえも困難な状況であるのが現実であるようだ。
そうした面からすると、今回の温泉掘削についても温泉が出るか出ないか、わずか地下1、000メートル地点の地質の一定程度の地質構造は予測することはできるものの、決定的な構造までは特定できない状況ではないかと思う。
温泉湧出については、一定の地温と水脈がないといわゆる温泉法で定義している温泉とはなりえない。
従って、その工事施行にあたっては悩ましいことが多いのも事実である。
今回、村としては、温泉施設の村民の方々の利用状況が極めて高く、また入湯税も村税収入としても高い位置づけであることから、新たな温泉掘削をすることとしました。
困難なこともありましょうが、施工者の方々の持てる技術を存分に発揮して、施工期間にぜひ温泉掘削に成功させてほしいと願っている。
お話を伺うと、1、000M程度での掘削ではほぼ90%以上で温泉を掘り当てているようであり、ぜひ今回もそうあってほしいと万感の思いを込めて期待しているところである。
約20年前、現在地で温泉が掘り当てられた時は秋のみぞれが降るような天候であったが、あまりうれしくて、ドラム缶に入ってくる温泉に寒さも忘れて入ったことを、安全祈願祭をしている途中に思い出していた。
今回もぜひとも、何とかそうしてドラム缶でもなんでもよいですから入ってみたいものです。