初冬の風景
3連休の二日目、外は寒々とした風景である。
東の山々は霞たちその合間から雪景色が望まれる、西の山はまだ雪景色とまではいかないが、すっかり葉を落とした木々が望まれる。
家の周辺は、渋柿がたわわについているし、お隣の針葉樹は黄色のままである。
集落ではもうしっかりと冬囲いも終わり、冬に備えての準備が万端整った。
そんな静かな山村のたたずまいの中で、世の中は年末選挙に向けて熱い戦いが始まっている。
遊説に走り回っている方々の服装もすっかり冬構えである。
公示まであと10日となり、各党の選挙公約や、党としての考え方が次々と発表されている中で、釈然としないものがたくさんある。
そんな中で前回の総選挙以降必ず取り上げられ、報道されていた「マニフェスト」の表現が極端に少なくなっているように感じられる。
これはどうしたことなのだろうか?
われわれ地方選挙でも「マニフエスト」を掲げないと政治ではないといった極端な考え方であったようにも感じていたのであるが、それがどうも最近特に、政権党によるマニフエストが絵に描いた餅みたいにとらえられ、嘘の公約みたいになってしまい、影をひそめつつあるようである。
そんなこともあってか、各党が慎重になっているのかどうなのかさっぱり姿が見えてこない。
ところが、その理由の一つに、多くの政党が今回の選挙に参戦するようであり、今なお解党、結党、合流とにぎやかである、その過程で結党の理念も変わったり、合流のためには「小異を捨てて大同につく」よろしく、変更を余儀なくされていくのも事実なのでしょうか?そんなこともあって、しっかりした公約、マニフエストが示されないのかもしれませんが、それではいかにも「野合」と言われてもしようがないような気もします。
そんな状況下にあって、我々にもいろいろなお誘いがありますし、それに対してどう対応するかここは思案のしどころです。
少なくとも、村の発展を考えた施策実現に向けた国政との対応をするためには、どのような政権を選ぶか、その考えはどうなのか、間違った選択をしないように心してかからなければなりません。
選挙制度にしても然り、小選挙区制度は二大政党の安定した政治制度と言われていたにも関わらず、現実は全く逆であったではないですか。
やはり、中選挙区制度をもう一度考えた方が良いのではないか?
少なくとも、現実の制度は、大都市優先の制度であるように思えてならないし、今回の選挙も、都市型政党か農山村とりわけ政治の原点を地方重視の政策を十分に考える政党であるかどうかを十分に参考にするべきであると考えている。
そんな思いで初冬の風景を見ています。