豪雪の影響

私の住んでいる地域にも庚申塔が数カ所ある。その多くは370年も前の建立であろうと思われる。 その当時は多くの疫病が蔓延したのでしょうか、集落の安全祈願と疫病の霊を祓おうと、こうした庚申塚、庚申塔を集落の住民が協力しあって建てたものでしょう。 こんなに大きな重たい岩石を運び、石工が刻んだ努力には驚きでもある。 その貴重な塔の傍らには、「見ざる、言わざる聞かざる」の三猿の像の彫刻がある。 この像が、このたびの豪雪で、無惨にも二つに割れてしまい、何とか補修できないものかとあれこれ一人で悩んでいたのですが、先日そこを散歩の途中立ち寄ったら、御幣があって、修理でもするのかその拝んだ形跡があり、内心ほっとしているところである。 その庚申塚には、定かではないが、我が家の祖先ではないかと思われる「屋号」の先祖の名前と推定されるなめが刻まれており、関心があった。 当時は、建立に当たっては、建立に関係する住民や寄付者などの氏名が刻まれるのが一般的であったことは予想されることであり、こうした名前を発見することはとてもうれしいものです。 関係者のひとりにご先祖様が関わっていたとすればやはり誇らしい思いがするものです。