EM実践発表会
わが村で取り組んできた環境・ごみ対策のうち「家庭用生ごみの活用」が、EM菌を媒介にした発酵微生物による家庭用ペレット「仙人ペレット」など幅広い活用の実践発表会が交流センター「ゆるるん」で開かれた。
このEMの開発者は琉球大学名誉教授・比嘉照夫氏で現在名桜大学付属国際EM技術研究所長です。
このEMの発酵を活用した活用範囲は大変広く、国内のみならず全世界的に広がっているようである。
わが村でも、浄化槽への投入による排水の効率化、家庭用生ごみ回収によるたい肥化、ボカシの活用策としての畑、園芸、など農業への活用など積極的に取り組んでおり、第3セクターでの製造により雇用の場の創設にもなっている。
今回も、その具体的な製造過程、活用などを実践発表していた。
かなり参加者からも関心がありその実物を見たいとのことで、急きょ協力してもらっている家庭から借りてきて、その「仙人ペレット」を紹介していた。
その活用については、これまでEMの利活用にご指導いただいている三陸EM研究会代表の足利英紀氏からミニセミナーで講演してもらい、大船渡でEMワサビ栽培に取り組んでいる柏崎さんと、生ごみ資源化に取り組むわが村の紹介もしてもらった。
記念講演では「汚染源を浄化源に!」と題して山梨県身延町の峡南衛生組合前所長・遠藤稔氏があった。
実際にごみ焼却施設でのEM活用によって大きな効果影響を与え、山梨県知事がその活用に具体的な対策に入ろうとしていることや国の動きの中に、生ゴミが今後焼却できなくする動きがあるようで今後その対策が自治体にとって課題として浮上してくることも考えられるようである。
ごみ焼却施設での課題の一つに、焼却灰があるが、我々の湯沢雄勝広域での処理は埋め立て施設を造成設置して埋め立てているが、この遠藤氏は埋め立てよりは多少経費が掛かるが、ラベンダー園に散布しその生育に大きな効果を与えているようである。二次活用対策として今後注目されてくるのではないかと思われた。
この施設では、EMを随所で活用しており、ハエ、ゴキブリ対策、臭気対策、あるいはそれらのために科学物質を使って臭気、ハエ、ゴキブリ対策にあたってきたが、EM活用により職員の健康管理にも好影響を与えているようでもあった。
じわりじわりとこのEM活用は広がっていく気配濃厚である。
私もわずかではあるが使っており、間違いなくできる野菜などはおいしいし安全な農産物になるし、環境浄化につながること請け合いである。
更に、生ごみの焼却がほかの可燃物焼却からするとほぼ5倍の経費が掛かり、施設の維持と二酸化炭素排出の増大にもかかわっていることから、遅まきながら国の所管官庁でもその対策に具体的な対策の動きのあることに関心を持った。