外交の奥深さ

image 昨日オバマ大統領が国賓として来日した。 ところが、国賓として来られる場合はほとんどご婦人も同行されるのが外交上一般的なのに、今回はお子様の学業をみる必要があって同行できないとのこと。 これには、先のサミットの際にも、オバマ大統領夫人はそれには同行せず、中国を1週間の日程で訪問しており、ホワイトハウスのスタッフのうちのトップが同行して、中国との親善外交に深く関わっていたことがわかっているそうで、ここいらあたりにも同行しない理由がありそうだとのことと同時に、アメリカの調査機関の1970年から2010年の調査報告によると、アメリカを中国が抜くかどうかの調査項目で、欧州、米国、日本、中国など主要国では、日本以外は全て中国が抜くという結果になったそうです。 一方経済の中心指標である工業生産高では、同じ調査で2010年には中国がついに、米国を抜いてトップに躍り出た事実が結果として報告されているそうで、そうした事実が、マスコミも政府も全く報道しない。 そうしたことから、民主国家と独裁国家などの違いはあるかもしれないが、そうした事実にもとづいて、米国は日本重視から中国重視の方向にあるのが今回のミシェル夫人の同行がない理由の一つではないかとの解説であった。 いずれ、我々の知り得ない多くの情報があり、それが外交上大きな課題としてあることがあるであろうとは容易に想像できるものの、現実にその情報を知らないままで、ノホホンとしている国民はこれでいいのかと考えさせられた講演会であった。