旬の味を求めて
目に見えて消えていく春の雪原を朝早く散歩するのはとても気持ちが良い。我が家の愛犬も春先になると散歩のときはリードをつけずに思いきり走らせている。
それこそ解き放たれたうれしさでその勢いのすごいことすごいこと、とにかく存分に走り回らせている。
ところがそのあとが大変である。遊び足りないのかなかなか飼い主の私の手元に帰ってこない、しばらくすると家に帰っては来るが、放して遊ばせると、しつけを十分にしなかったために近所の方々に迷惑をかけてしまう。
これだけは注意してやらないようにしないと駄目である。
そんな散歩をしながら、川端まで足を延ばすと、雪の消えた場所からバッケがもう元気にきれいな色を見せてくれている。
早速孫と一緒にそれをとってすぐにてんぷらにしてもらう。
とれだてのバッケは何とも言われない香ばしさで、春の一番のごちそうとなる。
孫には、決して一人で川端に行ってはだめだぞ!と固く教えておかなけばならない。
それだけ早い雪解けの進む季節でもある。
これからは早めに起きて、「旬」探しの季節でもある。