林業政策に期待
全国160万人の会員で組織している「全国森林組合連合会」の会長に、秋田県森林組合連合会会長の佐藤重芳氏が連合会70年の歴史の中で、秋田県から初めての就任をされた。
快挙である。
隣町ながら山林地主としてあるいは森林経営者としてつとにその名声は知られていたし、旧稲川町長としても、また個人的には「異業種交流」の会員としてもお付き合いをいただいておったこともあり、今回その地元での就任祝賀会にお招きをいただき喜んで出席した。
全森連の会長職の役割については存じあげておらなっかったし、どんなものかも知らなかったが、推測するには、国における森林林業施策の策定に当たっては当然全国組織である「全森連」の考えをお聞きすることになることになろうと考えられる。
それはごく自然であると思う。
今回の祝賀会では、光栄なことながら私にも祝辞を述べさせていただく機会があり、恐縮ながら、森林林業施策について、より充実した施策策定が求められているのではないかということを申し上げ、会長として自治体首長経験者として公有林整備の重要性などを、積極的にご提言いただくようご期待することを申し上げた。
特に、森林環境税が、25年度税制改正においてどのようになるのか全国の森林環境税促進連盟加入団体の多くが期待していることを申し上げたところでした。
厳しい森林経営者と多くの森林を抱える山村振興地域にとっては、喫緊の課題であり、そうした厳しい環境下での佐藤氏の会長就任は、ある意味「満を持して」の就任であるようにも感じている。
佐藤氏のあいさつでも、バイオマスエネルギー、環境に及ぼす森林の役割など、抱える課題は大きく大変な時期での就任であるとの認識を強くもっておられた。
同時に、会長職はまさしく国に直結しており、施策策定には大きく係っておることを話しておられた。
そのお人柄で会長には満場一致でのご就任ということであったようで、秋田県にとっても会長にご就任は誠に名誉なことであります。
これから、積極的にそうした発言の場を広げ、大いにご活躍されんことを心からご期待申し上げたいと存じます。
おめでとうございました。