生活の知恵
先日、出生者と米寿を迎えられた方々に対してのお祝いに村内のご家庭におじゃました。
そんな折には、それぞれのご家庭の庭や植木だとか、冬囲いの工夫だとかをお聞きすることが良くある。
今回も、本格的な降雪季に備えての準備がすっかり整った中で、雪下ろしなどをした雪を溶かすための工夫が凝らされていた。
しかも、その池は臨時の池で、角材などで囲った中にブルーシートを張った臨時の雪消し池であるのです。
ちょっと見た感じでは、どうして沢から引いてきたホースの先の水が落ちるあたりに、ブロックを置いていたり、木材の角物を置いているのだろうかと思ったのですが聞いてみて納得した。
それが勢いよく周囲にまるで水が回転するように散水されていた。
つまりこの散水が雪を溶かしてくれる作用をしているわけです。
私も、小さな池に水を引いて雪を溶かすようにしているが、水の波紋が雪を溶かすことからすると、なるほどよく考えている物だなーと感心した次第でした。
こうした生活の知恵、沢水をふんだんに使え、雪消しなどに使えるなどといった工夫は、我々の地域だからこそできる特権みたいなもので、都会などではとても考えられないことでしょう。
こうした工夫は、村道でも、勾配の厳しい場所では道路に直接沢水などを流し、除雪をしなくとも良いような工夫を凝らしている。
課題もあるが現実の対策としてはいろいろ工夫さえすれば冬期対策の一助となることがあるものです。
もちろん、地下水を活用して、路面地下に配管をした融雪道路も有効に機能している村道もあるし、今後は沢水、湧水など水温の高い水を活用した融雪道路にも挑戦する試みも考えているところです。