新聞社の政経懇話会で、経済学者の佐藤隆三氏の講演会が企画された。
是非お目にかかってお話を聞きたいと思っていたが、なかなか機会がなく、やっと実現した。
先生は湯沢市高松のご出身で、一橋大学ご卒業後フルブライト留学生として留学し、最初1年であったのが成績優秀で長く大学にとどまり、博士号、さらにはその上のPh-Dr.も取得しておられる世界的な経済学者であられるようです。
恩師は日本の経済学の重鎮であられた中山伊知郎先生の弟子であられるとのことで、80才を越えられても矍鑠たるもので、鋭い視点からのアメリカ大統領選では世論調査のけいかなどからオバマ現大統領有力との見方をしておられた。
アメリカはどんな事があっても、先生が日米を通じてこの60年間両国で生活してきた経験からダメになることはあり得ない、と断定しておられた。
また、日本で話題になっている竹島、尖閣、北方領土問題には全く関心がない。
なぜなら、アメリカは激しい戦争で領土問題を解決ずみであるからである。
オスプレイは、部品から組み立てまで全てアメリカで調達しており、この問題では一歩も引かないだろうとのことであった。
沖縄も普天間もそうである。アメリカの国益に叶わなけれぱ、毅然とした外交姿勢をとるとのことであろうとおもった。その通りであろうと思う。本来外交とはそんなことであろうと思う。
日本の消費税論議については、はっきりと、今やるべきでない!と言明しでおられた。
日本経済学者は一体何を考えているんだ!とおっしゃておられたし、アメリカでもそうした見方が多いとのことであった。
失われた10年がやがて失われた20年になつてしまったんでは、取り返しがつかなくなってしまう、と随分と心配しておられた。
日本の国債発行高をギリシャなど欧米と比較して心配しているようだが、国内で調達している日本と欧米の外国からの借金とではまったく意味合いが違う
その証拠に市場は日本の円を高く評価しているし、まだましであるとしていることがその証明でもある、とのことであった。
かなり力づけられる内容であったし、日本の政治家はもっと金を使い、経済学者はそれを後押しするような経済理論を構築しなければならない、だからといって、官僚や省庁の御用学者になってはならない。
とズバッと言っておられた。
先生ご夫妻は前日に、栗駒山荘に泊まられたようで、最後の方で、泊まった印象!
西日が当たって、エアコンがなかったので、40℃近くあったとか。まさか!換気してほしかった。
ロケーションは最高!山と林業の再生をしよう。
料理はすばらしかった!
ありがとうございました。
奥様からも大変なお褒めをいただきました。
紅葉にもおいでいただくことにした。
奥様は厨房にまで入ってみられたようでした。
世界の料理を食されておられる方々ですから、大変な光栄でした。