熱い思いは強く
道路アクセスの整備を求めて結成されている道路整備同盟会はたくさんある。
そんな同盟会の大半は、公的な同盟会が中心であり、民間が主導しての同盟会は極めて珍しい。
その一つに、県道、横手・東成瀬線の整備促進期成同盟会の総会が開かれた。
もともと、旧横手市十文字町から岩手県一関市に通じる国道342号線であったが、国道397号線が同じく十文字から水沢市に通じる路線と一部重複し、この両路線整備の優先整備のためを考慮して路線を変更せざるを得なくなり、横手市山内村を通る路線を、県道横手東成瀬線としたことにより、その沿線住民である横手市山内村三又地区と東成瀬村岩川地区の住民が立ち上がり、その整備促進に同盟会を自主的に立ち上げた。
これに、横手市と東成瀬村が参加しこの同盟会が結成された。
これが昭和55年代で、この整備に部分改良ながら少しずつ地域住民の要望にこたえる形で、秋田県による整備が進んだ。
しかし、同盟会の最終目的は通年通行であり、現路線は標高、除雪対策、維持管理などの面から極めて厳しい環境にある。
そのために調査が必要ということで、厳冬期を含め4回にわたり秋田県、横手市、東成瀬村の職員による冬季の現地調査が実施された。
片道4時間以上もかけての腰までの雪をかき分けてラッセルをしての調査は厳しかったのであるが、問題点がわかり、路線変更を含めて今後具体的な対応策が見えてきたような感じがしている。
部分改良を含め、今後の具体的な方向を県議会の方々とのご指導をいただきながら進めてまいりたいと考えている。
総会後の交流会でもそうしたことを含めて活発な話題が提起され、盛り上がった総会となった。
岩井川、三又地区は古くから交流があり、お寺さんの檀家など結びつきの強い地区で、この同盟会の絆は切れることなく続くであろうし、同盟会も通年通行の目的完遂までは途切れることはないであろうと思われる。
そんな思いのする同盟会の総会であった。