新温泉は「やまゆり」温泉

掘削を進めていた新たな温泉が秋田県温泉審議会で許可され、現在具体的に使用するための施設整備、処理を必要とする温泉の対策をとるための経費が、村議会の臨時会で可決された。 いよいよ新たな温泉で誘客を図ることになる。 その前段として温泉の名称を公募し、その選定作業を進めていたところ、このたび「やまゆり」温泉とすることに決定し、議会でもその名称を発表した。 温泉分析の結果をもとに東京理科大学の長島秀行先生に評価をしていただいたところ、水温は46.4℃、PH9.8、湧出量は毎分350mlはあり、PH9.8、泉質は「アルカリ性単純硫黄泉」である。 この成分は、単純ということで成分は比較的少ないが、成分はいろいろある。まろやかで、刺激が少なく、高齢者も入りやすく、万人向きである。 全国でも最も多い泉質で、群馬県四万温泉、神奈川県箱根湯本温泉、大分県湯布院温泉など全国に名湯と言われる温泉が数多くあるとのことです。 アルカリ性単純温泉は、皮脂成分を洗い流すので、俗に石鹸いらずの温泉ともいわれ、入浴後、サッパリして、清涼感がある。そこで、美人の湯、美肌の湯とも言われている。福島県飯坂温泉(PH8.5)、長野県昼神温泉(PH9.7)、野沢温泉(PH8.5)、別所温泉(PH8.8)、山梨県下部温泉(PH9.3)岐阜県下呂温泉(PH9.2)、愛媛県道後温泉(PH9.0)などが有名である。そのうち、昼神温泉、野沢温泉、別所温泉は、アルカリ性で硫黄分を含むので、今回命名したやまゆり温泉と同じく泉質はアルカリ性単純硫黄温泉である。硫黄分は、末梢神経を広げ、血流を良くする働きがあるので、動脈硬化症や高血圧の症状の改善が期待される。また、硫黄分は肌を白くする作用もある。 一般に、温泉の効き目は、入り方にも影響する。42℃以上の熱い湯にサッと入るのではなく、ゆったりとした気持ちで、ぬるめのお湯に一日に2、3回入浴し、オンセんちには少なくとも2,3日滞在し、自然に親しみながら休養、療養、保養にいそしんでほしいと、コメントしていただきました。 新しい「やまゆり温泉」を村民はもとより多くの方々から楽しんでいただきたいと思っています。 オープンは10月を予定しておりますが、施設整備などで多少のずれが出てくるかもしれませんが、なるべく早い開業を目指しております。