山菜取り救助
土曜日の夕方に、たけのこ取りに入った7人から、「迷ったので助けてほしい」との連絡が携帯から入ったとのこと。
直ちに警察、消防署が救助体制に入り、村の消防団の山岳遭難救助隊でも連絡を取り、隊員12名が、椿川の入山地点である「豊ケ沢」の終点地点から捜索を開始した。
しかし、捜査態勢に入るまでも、隊員の確保など一定の時間が必要であり、日没と同じくらいに、霧と雨などで現場は暗く、かなり緊迫した情勢であった。
2回ぐらいにわたって2班編成で出動したようですが、携帯での遭難者との連絡が時折とれているようで、少しは安心できたようですが、なかなか現地までは到達できなかったようです。
警察や、消防ではとりあえず、7人が離れ離れにならないように、動くことなく冷静に救助を待つように再三にわたって連絡し、サイレンの音や、ハンドマイクなどの呼びかけが時折到達していたようで、少しは安心した。
しかし、いったん昨晩は8時ごろで、暗闇の山中でのしかも雨もあり、霧も深く危険なことから一旦捜索活動停止との判断をしようとしたが、遭難者から雨でぬれてしまったし大変厳しい状況から何とか来てほしいいとのことであったようで、再度捜索に入ったが、とても無理との判断から中断をして今朝の6時から捜索開始した。
2班体制で、6時過ぎには救助隊が入山開始し午前8時過ぎに岩手県の防災ヘリが比較的平地におった7人を発見、吊り上げ救助した。
救助隊員もその現場を予想し、そこに向かっていたようで、早く発見し救助してもらったことは何よりであった。
ジュネス栗駒スキー場のヘリポートに搬送し、救急車による搬送の予定でありましたが、皆さん7人とも大変元気で、応答もしっかりしており、大変ご迷惑をおかけしたとお詫びをしていました。
昨晩の、救助隊からの呼びかけが二方向から聞こえていたこと、みんなで離れないで、木を切り、たき火をして温まりながら、眠らないようにして頑張っていた、と話していました。
救急車では血圧を測ったり、警察からはいろいろな事情を聴かれていたようですが、とにかく家に早く返してやりたいくらい元気であった。衣類もたき火で乾かしたのでしょうか、ぬれてもおらないように見えました。
昨日は、「朝の4時30分ぐらいからタケノコ取りをはじめ、あまりなかったことから、深追いして歩き過ぎ、行ったことのない場所まで行ってしまい、帰りに取るところも過ぎてしまった」との反省をしていました。
何回も来ているところであり、先だちの人もいたが、今回の場所は何回も来ているとのこと、ましてや先だちの人も詳しい人とのことですが、やっぱり山は甘く見てはいけません。
よほど詳しい人でも、天候によっては山の様相はガラッと変わるといいますから。
用心をしつつ、無理な行動は誤りのもとであるようです。
防災ヘリは昨秋にもこの地域で、秋田県湯沢雄勝広域消防と岩手県胆江地域広域消防との相互応援協定に基づき合同訓練を実施しており、その協定に基づき鮮やかな県境地域での救助かつ移動ができたものと思っている。その協定と訓練が見事に実践できたように感じた。
しかしながら、今回はヘリから現場が良い視界にあったことであり、現地は必ずしもそうではなく、深い森林の中では到底発見が不可能なことも多い現実がある。
そうした時のためには、絶対の力を発揮するのが、わが村の「遭難救助隊」であり、今回も、天候の状態が悪くガスが濃くヘリも近づけなかったことから、出場したし、現におおよその見当が付き、その場所に向けて捜索を進めていたようでした。
今後も頼りになるは、やっぱり「救助隊」であることに変わりはないように思える。