一杯のコーヒー
秋田市でのパーテーでA銀行の副頭取をなさって今は、経済調査団体の役員をなさっておられる方と久しぶりにお会いすることができた。
本当に約10年ぶりぐらいではないかと思われるくらいお会いしておらなかったが、全く年を感じられないくらいかくしゃくたるもので、元気いっぱいで、いろいろ昔話やら、以前のそれぞれの活動などを語り合うことができた。
自然と経済のこと景気のことと同時にやはり地域おこしのことについてはお互いに関心があり地域の元気度などにまで話は及んだ。
そうした中で、昨秋時間ができたのでこの方のご家族4人が、栗駒須川方面にドライブにおいでになったそうです。
途中少し休憩しようということで、村内のあるお店に立ち寄りコーヒーを注文した時のことに話題が及んだ。
その時に、いろいろとよもやま話をしながらコーヒーを出していただいたんだそうですが、その時に「ガッコ」が出てきたそうです。
あれ!これは注文しないよなと思っていたし、コーヒーとガッコはいかにもミスマッチではないかと思ったそうです。
ところが、良かったらどうですかと言って、そのガッコが出され、もともと家族のみんなが大好きであったそうで、喜んでごちそうになった。
さて、お勘定を言ったところ一杯400円ですという。そのガッコがまことにおいしく、たくさんごちそうになり、おいしいコーヒーとそのもてなしぶりに感激してしまい、それではあんまりだと思い一人1,000円ずつお願いをしたそうです。
こんな気持ちが村内には行き渡っているんだなーとつい思ってしまい、本当にうれしく思った。
こんな姿勢が自然な形で行動に移されていくことはとても素晴らしいことであり、これからも是非訪れるお客さんに対して自然な形でもてなしていっていただきたいとおっしゃっておられた。
やはり、わざわざ村を訪れてくださる方々に対して、ちょっとした気遣い、もてなしの心がこんな形で感謝され、好印象を与えてくれることがあるということを我々は気づかなければならないと思った次第でした。
これから村には観光に来てくださる方は、年々多くなるようにしたいと思っているし、そのためにも、関係する人ばかりでなくいろんな形で協力をお願いしたいものです。
たった一杯のコーヒーであっても、少しの気遣いが観光客にとってはすごい印象となって村のイメージアップにつながることを知った次第でした。
気持ちの良い日でした。
この、