牛の市場も変化
村の黒毛和種のほとんどが由利家畜市場に出荷されている。
秋田県の牛も「由利牛」や「羽後牛」「三梨牛」などとして結構高い市場評価を受けている。
最近は横手市山内の牛も「横手牛」として料理屋などでは人気牛として静かな評価を受けてじわじわと秋田県全体の畜産業の振興に寄与しているようである。
そのような環境の中で、秋田県で開発した種雄牛「義平福」が昨年11月29日開催の全国和牛能力共進会で第2位となり一躍注目されるようになり、その系統の肥育牛単価が一気に上がるようになった。
その後の由利市場でも「義平福」の子牛が高価格で競られる展開であるようで、畜産業界にも明るい展望が開けると大きな期待感があふれているようである。
村でも、すでにこの子孫が今春には出荷されるのではないかと言われており、大いに期待しているところである。
先日、所要で村内を回っていると、「おら家さも義平福のこっこえる」とのことで見せてもらった。牛の良し悪しは全くわからないが、どこか丈夫で、体形もしっかりしているようで、やっぱりこれはいいぞという感じがした。
これから、こうした子牛がどんどん生産されることになろうと思うし、もともとわが村の畜産技術は折り紙つきであり、その価格にさらに生産者を見てのセリ人もおることでありましょうから、大いに期待したいと思っている。