秋田での会議を終え懇親の場に携帯電話が鳴った。
何だろうと思ったところ、実家の義姉が除雪作業中であったらしいが、裏の池に落ちて亡くなったとのこと、挨拶もしないまま大急ぎで帰ってきた。
聞いてみると、午後の昼食後に暖気になって、屋根の雪がすっかり落ち、その雪が下屋部分に落ちて、一階部分がすっかり閉ざされた状態になり部屋が暗くなってしまい、それを掘り起こそうと出かけたのではなかっただろうか。
その掘り起こそうたした雪と下屋部分の雪が暖気でさらに滑り、池に入りこむようになっているのがここいら辺りの家の環境であり、そのすべりおちた雪と一緒になって池に落ちてしまったのであろうか、恐らく一瞬の出来事であっただろうと思う。
しかも、今年の雪の状況からして、池と雪のてっぺんとは数メートルはあり、とてもとても一人で這いあがるような状況ではなかったのではないか。
今冬の雪による事故は県内ばかりでなくあちこちで報告されている。
その際の注意点として、一人での作業はしないように、あるいは命綱をつけることなどが注意事項とされているが、現実はそうした作業はなかなか取れる状況ではなく、自然と一人作業が多いの現実である。
まさか、私の身の内からそうした事故が起きるとは予想だにしておらなかっただけにショックも大きい。
雪の事故を他人ごとみたいに感じていたことであったが、現実問題としてはそうした事故が我々の身の回りにあることを改めて感じた。
いつもはかなり慎重な作業を行う義姉であったし、農作業でも、段取りも良く落ち着いた作業をしている人であったので、残念でならない。
やはり、油断せずに、作業は2人以上でできるだけやるようにしなければならない。
先週も、道路に滑り落ちた雪を除雪する際も、義姉に手伝ったのであるが、作業しやすいようにすっかり段取りをとり、手伝ってくれたのに、どこかに油断があったのであろうかと思うと、本当に残念でならない。